ケニアでは非常に珍しいホルスタイン
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乳牛の代表のように認識されているホルスタイン種ですが、ケニアで目にすることはほとんどありません。ただ一カ所、ナイバシャ湖でホルスタインを飼育している牧場があると聞いています。その牛乳をナイバシャのガソリンスタンドに隣接したマーケット(名前は忘れましたが)で買うことができます。またそこのアイスクリームは美味しいので有名です。 なぜ、ホルスタインはいないのか?原因はアフリカトリパノソーマです。ナイバシャ湖にはツエツエバエがいないのでホルスタインを飼うことができるのです。トリパノソーマは原虫(原生動物)でツエツエバエが媒介します。写真は感染するとウシを殺す Trypanosoma vivax です。全長約30ミクロン。赤血球が約8ミクロンですから、赤血球を4個並べた位の大きさです。 ウシは約5千年前にアフリカに持ち込まれたといわれています。それはインド由来のコブのあるBoran です。飼育されている期間が長いのでトリパノソーマ感染には少しは強くなっていますが、最終的には死にます。ホルスタインは最近持ち込まれたので感染に弱くすぐ死んでしまいます。 手前がそのボランで後ろがご存じのホルスタインです。ホルスタインはたくさん乳を出すのですが病気に弱いためアフリカでは飼えません。これらのウシたちは国際家畜研究所(ILRI)で飼っているものです。 アフリカの家畜のトリパノソーマ病には2種類あります。ツエツエバエが媒介するものをナガナ病 (Nagana)、ツエツエバエではなく他の吸血昆虫が媒介するものをスーラ病 (Surra) とよんでいます。ナガナ病の病原体は T. congolense, T. vivax で、スーラ病の病原体は T. evansi, T. vivax です。両方に T. vivax が分類されているのは、ツエツエバエでも他の吸血昆虫でも媒介が可能だからです。 写真は T. congolense です。マサイマラなどのほとんどのウシが感染しています。 写真は T. evansi 特にラクダやウマに感染して病原性があります。ツエツエバエを必要としないのでアフリカから拡散し南米やアジアでも見られます。すでに朝鮮半島まで達しているといわれ日本に入ってくるのは時間の問題という人もいます。 写真は T. vivax に感染したウシです。発熱、貧血、痩せて死んでしまいます。 |

最初の写真、赤血球とトリパノソーマが並んでいるのは合成ですか??
キレイな捨身でビックリ。(綺麗ではないです、念のため)
2007/6/8(金) 午後 2:20
Dr. ひげめがねさん。大きさの比較のためにこのような場面を必死でさがしました。血液中に寄生する原虫なので血液とともに標本をつくり電顕で撮りました。合成ではありません。
2007/6/8(金) 午後 4:43 [ なか ]
ほうほう・・・。最後の牛の写真、記事で見ましたよ!!!
2007/6/8(金) 午後 7:49 [ ち き ]
ちきさん。おっしゃるとおり2回目です。
2007/6/8(金) 午後 8:30 [ なか ]
うひゃっ です。
すごい写真ですね〜〜。
2007/6/9(土) 午前 2:28 [ sho**itoku ]
shoheitokuさん。ショッキングな写真を掲載し失礼しました。でもこらが現実です。
2007/6/9(土) 午前 6:31 [ なか ]
病気が世界中に広まってしまうのですね。最後の写真は骨がこんなに見えて・・可哀想ですね〜〜
2007/6/9(土) 午前 10:24
ウーパーさん。この病気で家畜が甚大な被害を受けています。しかし、逆に考えるとこの病気のおかげでマサイマラがオーストラリアやニュージーランドのような大放牧地帯にならなかったから野生の大国が残っているとも言えます。
2007/6/9(土) 午後 0:41 [ なか ]
病原体って初めて見ました。感染したウシ、かわいそうです。。
マサイマラでホルスタインを見なかったのはそういうわけなのですね。。
2007/6/11(月) 午後 1:00
lokelaniさん。マサイマラにホルスタインがいたら一帯が牧場として使われるのでサファリはできないでしょう。我々がサファリに行けるのはトリパノソーマのおかげなのです。
2007/6/11(月) 午後 1:24 [ なか ]