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書庫化学物質を斬る

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前回のブログで私は「女性は男性に比べて強いのか、弱いのか」について触れてみました。この問題は病気を克服する上において極めて重要な要素をいくつも含んでいると思われます。

感染症疾患では女性の発症率よりも男性の発症率が高いことからみて、この種の病気は女性の方が男性よりも、かかりにくいことがわかります。

癌の性差による受療率をみると平成17年の厚生労働省の「患者調査」統計であるが、全体的に男性の方が女性よりも高い(患者数が多い)、特に喉や食道、胃などの上部消化管、気管支や肺などの呼吸器、膀胱の癌などは受療率が高く、性差が大きい。又、2012年の癌罹患数は86.5万人で、そのうち、男性は50.3万人、女性は36.1万人でした。2015年の癌罹患数の予測では98.2万人で男性56.0万人、女性42.1万人とされています。

このように癌の発症率も男性の方が高いことがわかります。

次に、ある薬物を2年間、マウスとラット、雌雄各50匹に2年間、経口投与した時の良性腫瘍と悪性腫瘍の性別による発生率をみました。(下図参照)

投与濃度が0ppmというのは化学物質を投与していないコントロール群のことで、ラットでは雄では精巣の間細胞腫が42/50、下垂体の腺腫が14/50、脾臓の単核球性白血病が7/50、雌では下垂体の腺腫が26/50、子宮内膜間質性ポリープが9/50、乳腺繊維膜腫9/50、脾臓の単核球性白血病が11/50で、腫瘍の発生率に性差はなかった、又、良性腫瘍では雌雄共に性に関係した腫瘍の発生がみられたが、悪性腫瘍では性に関係した腫瘍はみられなかった。

薬物投与群では雄の方が腫瘍の発症率が高く、又、性に関する腫瘍も良性ではあるが、精巣の間細胞腫が高く示された。

次にマウスではコントロール群では雄では腫瘍の発生数が少なかったが、雌ではリンパ節で悪性リンパ腫が11/50、脾臓の悪性リンパ腫が11/50と高かった。次に薬物投与群では雄の方が感受性が高いと思われた。しかし、性差に関係した腫瘍の発生は雌雄ともに少なかった。

このような動物実験の結果から、何が推測されるかといえば、腫瘍の発生の性差はラットではみられなかったが、マウスでは雄の方が発生率が高かった。又、薬物投与による腫瘍の発生率はラット、マウスともに雄の方が高かったといえる。

以上のことから、人間では男性の方が癌の発生率は女性より高く、動物ではラットでは差はみられず、マウスで雌の方が高い結果を示した。

又、性に関係した腫瘍の発生では人間も動物実験結果でもあまり差はなかった。

又、薬物投与による腫瘍の発生は雄の方が高く、薬物感受性が雄の方が高いといえよう。

現代医療で、ホルモン剤の投与が性に関係した癌の患者さんに投与するケースが多いが、2015年にWHOでは、ホルモン剤が発癌を誘発する因子であることを発表したことからみてもホルモン療法は非常識なことは明らかである。又、癌が性に特有に変化をもたらすものでもないことから、ホルモン剤の投与はあまり意味がないと考えることが妥当ではないか。

抗がん剤、放射線などの治療も癌を誘発、あるいは新たな癌をつくるので、やるべきではないのは当然のことであるが、選択は個人の自由である。又、男性は女性よりも薬物に弱いので、そのことを念頭に入れて、選択するのも一考かもしれない。

いずれにしても、神様は女性に子孫を生むための身体能力を授けた時、内外の負荷に対して男性よりも少し強くしておこうと考えられたのかも知れませんね



図1:芳香族塩化ニトロ化合物のがん原性試験(ラット)における主な腫瘍の発生

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図2:芳香族塩化ニトロ化合物のがん原性試験(マウス)における主な腫瘍の発生

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