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「コーチ、これはいったいなんの練習なのですかねぇ」
笑いながら、サッカー教室の担任の先生が僕に話しかける。
それくらい、僕の教えるサッカーの始まりは、鬼ごっこやケンケンパが多い。
子供達が、必要なバランス感覚を身に着け、運動する事が楽しいと感じるまで、
サッカー教室でありながら、体を使った昔の伝承遊びが、メインのメニューとなる。
もちろん、最後はサッカーゲームで練習をしめるんだけれども。
サッカー大会が近づくにつれ、それは徐々にサッカーの練習に近づいてゆく。
もちろん、それは毎年の子供達のペースに合わせながら、それでいて、
迫ってくる大会に間に合わせるべく。
初めての練習試合。
子供達は、自分達と違うチームとの試合に戸惑いが隠せない。
今まで、同じチームの友達と笑いながらしてきたサッカーのゲームとは違うから。
相手はいっさい手を抜いてこない、どんどん攻めてくる。
先生達までがオロオロしていても、僕は心配していない。
「練習でしたことが出来たら、100点取られても良いっていっただろ?
攻める人は、練習通りにドリブルをしてごらん。失敗しても良いんだから。
守る人は、もっといっぱいボールを蹴りに行ってみよう!
キーパー!おしゃべりしてないで、ボールがくるかどうか、見ていないと。」
負けた試合の後、僕は子供達に練習でやったことを試合でするコトの大切さを話す。
もちろん、怒ってないし、いらない大人の知恵なんていっさい話さない。
子供達は、自分の力で、その殻を破らなくてはならない。
もちろん、試合に勝ちたいと思うならねっ!
2度目の練習試合。
キックオフと同時に、子供達はドリブルで攻めあがる。
たとえ相手に取られても、別の子供が、また奪い返してドリブルすれば良い。
練習で出来たことが、試合で出来るようになるまで、勝ち負けなんて関係ない。
「これは、練習試合。つまり、練習なんだから、失敗しても良いんだ。」と子供達に話す。
ドリブルで一気に相手のDFの前まで突き進む、DFの前で一度切り返して相手を抜くと、
またゴール方向に切り替えして、GKと1対1。
蹴りこまれたボールはゴールに吸い込まれていく。
子供達の歓声。
グランドで輪に成って、子供達がはしゃぐ。
ベンチも先生も全員が大騒ぎ。
初めての得点。
先日の練習試合がウソのようにノリノリ。
もう、ここまで来たら、あとはお祭り騒ぎ。
自信を持った子供達が次々とドリブルを始める。
前半8分、後半8分という短い時間の試合の中で、何度も相手ゴールを襲う。
結局、5−0の快勝。
子供達の笑顔がまぶしい。
試合が終わっても、もっと試合に出たいと、子供達が口々に話す。
さて、いよいよサッカー大会も間近。
今年は、どんなプレーを見せてくれるのか。
楽しみ♪楽しみ♪
(= ̄▽ ̄=)V
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