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『ブロークバック・マウンテン』★★★★ これも、ひとつの愛の形

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今年のアカデミー賞で話題になった本作、皆もう見たのかな?
私は、映画そのものは公開後わりとすぐに見たのだけど
パンフを買い忘れていて昨日ようやく入手。
改めて作品を見直したいなあと思ったけど、まずは記憶が薄れないうちに感想をかくことに。

「ブロークバック・マウンテン」を見るきっかけになったのは
映画雑誌などで少し前から話題になっていた事や、アン・リーが監督を手がけたこともあるけど
一番の理由は本作でジャックを演じたジェイク・ギレンホールの存在があったから。
好きな俳優は書き出したらきりがない私であるが、ジェイクは
「遠い空の向こうに」を見て以来密かに俳優としての成長を楽しみにしている一人だ。
あの存在感と、トビー・マグワイアに似た大きな瞳!
いろんな役をこなしているという点も大きく買っているの♪
ジェイクの新作なら劇場で見ないわけには行かないからね(笑)

ジェイク自身はこの脚本をもう何年も前にもらっていたのだけど、ゲイのカウボーイの話?
ということでリスト外にしていたらしい。
ここに来て監督をアン・リーが担当する事を知り、改めて脚本に目を通したんだって。
ちょっとゲンキンだけど、おかげでいい作品をものにすることが出来てよかった。

ここからは、ネタばれが入ります....

まず、この映画を見た最初の感想はというと、
「これ、周りがいってるようなゲイの映画じゃないじゃん」だった。
ここでは、男女の枠を超えたあるひとつの愛の形が20年という歳月をかけて描かれていた。
主人公イニスとジャックは、羊の放牧管理の仕事をもらい、ひと夏を
ブロークバックマウンテンで共に生活することになる。
人に会うことの無い孤独な生活の中、はじめは友情から始まった2人。
きっかけはほんとに些細なことだった…
いくら隔離された環境とはいえ、同性を愛の対象として見ることができるのか。
自分はそんな状況に置かれたことはなく、「わかる〜」と気軽に言えることではないが
孤独、育った環境、そしておそらく友情というものもあまり感じたことがない2人にとっては
友情も愛情も紙一重の世界だったのかもしれない。

二人の性格は対照的だった。
ジャックは感情豊かで自分の生き方、考え方に正直なのに対し、イニスは常に気持ちを
内に溜め込んでしまう性格だった。
この夏の経験は、特にこの時代では常識的に受け入れられる関係ではなかったので
お互い消化に困ったと思う。
実際、2人は女性と結婚し、子供ももうけて表向きは普通の家族の生活を築いていた。

再会のきっかけは、ジャックがイニスに宛てたハガキだった。
彼は素直に自分の気持ちを表したのだ。
きっとイニスから「会いたい」という気持ちを出すことはなかったと思うから
ジャックの存在というのは本当に大きいと思う。
彼を待つイニスの姿は、男友達というよりも恋人を待つ人そのもの。
そわそわして心ここにあらずで。
もし再会&キスの場面に出くわさなくても、妻はすぐにイニスの本心を見破ったと思うな。
2人が男同士じゃなかったらそれから20年も悩み苦しむことはなかったと思うのに…
また、あと30年あとの時代に生まれていたら、2人の関係はもう少し違った形になれたのかも。
いろんな事を考えながら私は2人のつかの間の逢瀬を見守った。

これは決してゲイの話ではない、と最初に私は書いたが
イニスとジャックは、本当にストレートだったのだろうか。
ジャックはイニスに出会ったことでゲイの自分に目覚めた気がする。
あえない辛さを他のメキシコに行って男性で試してみたり、
終盤では他の人とのつりの誘いに乗ってみたり。
互いの奥さんの帰り支度を待つ間の2人の会話は、普通に聞いたらなんでもないけど
その様子はどこかぎこちなく、何かを探り合うような意味深なものだったと思う。
ジャックの死後にイニスが彼の実家を訪れたとき、父親からの話でもそれは分かる。
ジャックは、実家の農場を、以前はイニスと一緒に立て直すと話していたようだけど
いつしかそれは他の人に変わっていた。
もちろんイニスへの思いは永遠だったに違いないが、あえない辛さややるせなさが
身近な誰かに成り代わってしまったのかもしれない。
体は他の男性が相手でもいいわけだ。
ではイニスは?
彼は決してゲイではなかったと思う。
あの夏の相手がジャックだったから、彼はジャックという一人の人間を愛したのだ。
他の男性では決して代わりはきかない。
ジャックの存在が、自分を癒してくれ、安らぎを与えてくれた。
でもそれが許されない愛だったため心底からジャックを受け入れることが出来なかったんだと思う。
過去のゲイのカップルのトラウマが、時代がそうさせてしまった。
結局最初に築いた家庭は崩壊し、他の女性とも付き合うけど
その相手は「ジャック」ではないため心は満たされなかった。

片割れが死ぬことで、その愛が確立されると言う哀しい結末は
死ぬほかに方法はなかったんだろうか…と思ってしまったけど
イニスにとっては、それで愛が成就した形になった…。

人を愛するってこんなにも難しいことなのか…と考えた1本になったな。
この複雑なある愛の話は、パンフレットを読むと原作も読んでみたくなった。
ノベライズではなく本当の原作。
パンフでは、翻訳者のインタビューも掲載されていて、イニスとジャックの細かな描写が
映画と比較されていたり、二人のとった行動の意味なども深く掘り下げられていて
なかなか興味深いものがあった。
時間があれば、改めて作品を見直したいと思う。

最後になってしまったが、この物語の人物を演じた俳優はどれも素晴らしかったと思う。
イニスの役は最初はジェイクが演じる予定だったらしいが、結果ヒース・レジャーで正解だったかも。
複雑な役というのはジェイクの得意な分野だけど、本作では奔放な役がとても合っていた。
2人が俳優として信じあえてるからあの愛の形が表現できたのだと思う。
イニスの妻を演じたミシェル・ウィリアムズも素晴らしかった。
夫の許されない相手を知ってしまい、彼の心がこの家庭にない事に苦悩する様子は
見ていてこちらもつらくなるほどだった。
私生活ではこの壊れた夫婦を演じた2人はカップルとなり、昨年子供まで授かっている。
他の映画でも共演者の恋愛話はよく聞くけど、映画の出会いと絆ってやっぱりすごいんだね。
是非これからも仲むつまじく家庭が続く事を願ってるわ。
ジェイクは申し分なかったねー。自分に正直な生き方というのがとってもハマっていました。
これからもいろんな作品に出てどんどん成長してほしいものだわ♪


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私も、ジェイクは「遠い空の向こうに」から応援してるから成長が気になります!(笑) ジェイクはもともとゲイだったんじゃないかなーと言う感じもしました。イニスと初めて出会った日、車のサイドミラーでヒゲそりながら見つめる視線がすでに・・・。同性愛のホントのところや気持ちは想像することしかできないけど、誰かを愛するのに理由なんかないんだよね、たぶん・・・。

2006/4/9(日) 午前 1:07 キノ

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やっぱり『遠い空の向こうに』は基本ですよね♪そっか、ジェイク…ジャックはもともとゲイの要素があったんですね。でイニスと出会って覚醒したのかも。愛するということは気持ちは抑えられないですもんね。

2006/4/10(月) 午前 0:12 natari

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こんばんは♪ TB&コメント、ありがとうございました! 「ブロークバック・マウンテン」はリピーターの多い作品ですよね。 いろんな意味で、物議をかもし出した映画だと思います。 また、こちらのブログにも、ちょこちょこ遊びに来ますね♪ 削除

2006/4/17(月) 午前 1:05 [ テクテク ]

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またまた、こんばんは!です♪実は、「タイプバトン」を持って参りました♪このところ、バトン続きですが…(^^;「指定ワードバトン」が終わった後にでも、時間と気持ちに余裕があったら、チャレンジしてみて下さいね。 削除

2006/4/18(火) 午前 1:32 [ テクテク ]

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テクテクさんいらっしゃいませ〜。こちらこそTBありがとう、そしてバトンもありがとうです。 ちょっと時間かかるかもだけど必ずやってみますねん。理想の男か〜(笑)

2006/4/20(木) 午後 8:58 natari

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