朝、アラームが鳴って目が覚めて、朝食をとって家を出て会社へ行く。
その日一日の業務をこなして会社を出て、電車に乗って帰宅し、ご飯を食べて風呂に入って寝る。
そしてまた次の日の朝を迎える――。
そんな何てことない一日にもし色が付いていたら、例えば朝は静かな青で、活動的な日中は黄色や赤、
家でくつろぐ時間は穏やかな緑やオレンジみたいに、その境目を見せることなくきっと緩やかに変化しているのだろう。
それは一日に限らず、例えば一週間や一ヶ月であっても同じかもしれないし、もっと大きな季節ごとにも当てはまるかもしれない。そして、それが巡り巡って一年になる。時の流れを色彩で見ることができるとしたら、日々きっと色鮮やかに変化していて、さらにそこへ喜びの赤や悲しみの青といった感情の色が加わって、それはきっと何ともいえない美しさなんだろうなと思う。
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昨日は今年の仕事納めだった。
震災や移転など、とにかくいろいろあった一年だけど、何とか無事に終えることができて本当によかった。今の事務所に入ったのが昨年の11月だったので、これでようやく一年が過ぎた。この一年で、この事務所での仕事の流れをほぼ理解することができた。昨年がホップだとしたら、今年はステップの年。自分の足場を少し固めることが出来たような気がしている。
とはいえよく考えたら、一年をまるまる働き通したのは3年ぶり。
その3年前も、入社したのが1月中旬だったのだから、本当に元旦から大晦日まで職場に属して働いたのはそれこそ5,6年ぶりになってしまう。まったく情けない話だ。
一年間きちんと働く。
多くの人にとってはもしかしたら当たり前のように思えることも、これまでの自分にとってはなかなか難しくて、それがこんなに大変なことだということも改めて感じさせられた一年だった。もっとも、一年はおろか、半年や3ヶ月といったスパンで失敗し続けたことを考えれば、これは本当に前進だったんじゃないかとも思う。
「今(の職場)は何がいいの?」
昨日の忘年会でそんなことを話していたら、ある友人にこう聞かれた。
正直なところ、自分でもよく分からない。職場環境だとか人間関係だとか、いろんな要素はあるのだろうけど、いまいちピンとこない。
ただ、今までと一つ違ったのは、心が比較的穏やかだったこと。
震災などで落ち込んだことはあったけど、こと仕事の面においてはずっと落ち着いていられたような気がする。それはもちろん、そうしようという意思があってのことだけど、なるべく自分の心とやり合わないように、あるがままを受け入れて、あまり内を向き過ぎず、適度に受け流していく。そうやって、なるべく心の色を穏やかな青に保とうとした。
それともう一つは、体とのバランス。
特に、一年間走ることを通してだいぶ体力がついてきたと思う。
おかげで風邪を引いたり体調を崩すといったことがこの一年ほとんどなく、また少しきつい場面でも何とか乗り切れるようになった。
前中日の落合監督は著書「采配」の中で、「心技体」という表現をあえて「体技心」としている。
仕事をする上での重要度からすれば、まずは土台となる体が第一であり、次に技術、そして最後がメンタルだと述べている。心と体は密接に関係しているから、体が元気なら心も健やかになるし、こうした考え方も納得できる。そうした体を前提に技を磨くことで、多少のミスにも動じることがなくなり、心を病まなくなるのだとも述べている。
もし走ることで結果的に心が穏やかでいられるのであれば、自分にとっては本当にありがたいと思う。
もっとも今は、そうした目的以前に走ること自体の楽しさを感じられるからあまり問題はないけれど、健康に走れる体に感謝しながら、また来年も穏やかな心を保っていけたらと思う。
この一年で描いた景色を、一度きれいに消してみよう。
そしてまた来年も感謝の気持ちを持って、毎日少しずつ色を描いて、そしてまた一年後にきれいな景色が出来上がりますように。