志なき旅

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日本の珍信仰

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港区三田、玉鳳寺の「おしろい地蔵」(御化粧延命地蔵尊)です。

その昔、ここの住職が泥まみれで放置されていたお地蔵様を安置し、汚れた顔におしろいを塗っておまつりしたところ、住職の顔にあったアザが消えてしまったそうな。

それ以来、お肌の悩みにご利益のあるお地蔵様として有名になり、今でも、傷・シミ・アザなどに悩むを持つ人々が白粉を塗って祈願しています。


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お地蔵様の硬い肌質もカバーする見事な美白効果。

流行色の口紅で美しい唇も演出、アイラインを描くことで目もともばっちり際立ってます。


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一見滑稽なお地蔵様ですが、参拝者の祈願文が書かれたノートを見ると、美への執着と言うより、シミやアザなど肌のトラブルに対する女性の皆さんの深刻な悩みが切々と記されています。

皆様にご利益がありますように。

今では真っ白なおしろいは入手困難。ベビーパウダーで代用してます。その他のメイク用品も奉納されて信仰の深さを感じさせます。

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不埒者チェック

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英彦山(ひこさん)の参道入り口に鎮座ましまする、「点内護法神」(てんないごほうしん)。

道案内の神であるけれど、不埒な者、不浄な者を山内に入れないように守護する神でもあります。

参道入り口でいきなりこんな神様にチェックされてしまいましたが、無事参拝することができました。

一応、不埒者ではないとお墨付きをいただけたのか?

しかし、お参りしたのは中腹の奉幣殿。山頂の上宮に参っていませんので、その辺がちょっと微妙です。


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ところで、この「点内護法神」の看板のすぐ隣に「点合護法」(てんごうごほう)の看板が。

どちらの看板もこの石像を指していることは間違い無いのですが、どっちが本当なのやら。

英彦山の発音されない「英」の立場といい、謎の多いところです。

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金ぴか薬師

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目黒駅から歩いてすぐ、目黒雅叙園のすぐそばにある、大円寺。

ここは重要文化財の木造釈迦如来立像とか東京都指定有形文化財の石造五百羅漢像など、歴史的に価値のある仏像、石像が数多くあるお寺なのですが、境内でまず目に付くのがこれ。金ぴかの薬師如来です。

仏像に金箔を貼り付けて祈願するスタイルは、タイ、ミャンマー、スリランカなど、南方系の仏教国ではよくある習慣です。

おそらくそのスタイルを取り入れた、非常に新しい信仰形態でしょう。たぶん昭和〜平成の発祥と思われます。


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東南アジアと唯一違うのは、身体の悪い部分に貼り付けるようにしたところ。

お賓頭盧さま(おびんずるさま)等に見られる、患部をなでると御利益があるという日本的な信仰をミックスさせたのだと思います。

東南アジアのこの手の仏像は満遍なく金箔が貼られ、全体が美しく金色に輝いているのですが、こちらは日本人の平均的疾患発生部位に金箔が集中してます。(笑)

金色の集中部分がが病苦に悩む衆生の業を象徴しているようで痛々しいです。

額や目のあたりは金箔が幾重にも重なってはがれ落ちそうです。^^;

ちなみに金箔は500円。


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このお寺さんは、東南アジアの信仰スタイルを積極的に取り入れるなど、時代を先取りしていますが、手水舎も最新のハイテクを駆使しています。

龍の前に立つとセンサーが反応して1回分の水が出る仕組み。信仰も節水でエコの時代。(笑)

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とうがらし地蔵

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文京区小石川の福聚院にある「とうがらし地蔵」。

真っ赤な頭巾に真っ赤な前掛け。ここまでは普通のお地蔵さんですけど、真っ赤な唐辛子の首飾りが個性を主張しています。

看板には「せきどめ、子育地蔵尊」となっていますが「とうがらし地蔵」で通ってます。


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「言い伝えによると、明治の中ごろ、この町に人に親切なお婆さんが住んでいた。唐辛子の大好きなお婆さんは、持病のぜんそくでせきになやんでいた。
医者には唐辛子を食べることを禁じられていたが、内緒で食べていてやがてお婆さんは亡くなった。近所の人たちはお婆さんを哀れんで、地蔵尊を造り、好物であった唐辛子を供えて供養した。
その後、この地蔵様にせきで苦しんでいる人が祈願すると治るので、お礼に唐辛子を供えるようになったという。」(ぶんきょうの史跡めぐりより)

ほかの御利益のあるお地蔵様は、あくまでも地蔵菩薩の御利益なんですが、こちらは、お地蔵様が主役なのか、おばあさんが主役なのか微妙なところです。

しかも、喘息の持病で唐辛子を食べ過ぎて死んでしまった人の供養に唐辛子を供えると、咳止めの御利益があるって・・・・、アル中で死んだ人の墓にお酒を供えるとアル中が治りますって理屈と一緒で何だか頼りない感じもしないでは。

信仰の発祥が明治中頃と、新しい御利益地蔵様なのです。民間信仰の成り立ちがわかる良い例ですね。


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この福聚院は境内が幼稚園になっているので開園時間帯はお寺の門は閉まってます。平日にうろつくと変質者と間違われるかもしれないのでご注意。^^;

平日にお参りしたい方は申し出て下さいとのこと。

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縛り地蔵(願行寺)

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南蔵院、林泉寺に続く、縛られ地蔵第三弾です。

品川区の京急新馬場駅近く、願行寺の縛り地蔵。承応元年(1652年)に開眼という由緒正しいお地蔵様です。

こちらは縛られじゃなくて縛り地蔵と称されてます。

前二つのお地蔵さんは盗難防止や諸願成就の御利益でしたが、こちらの縛られ地蔵は、御利益が病気平癒。縛られる目的がちょっと違うのです。

その心は、病気で苦しむ人の代わりにお地蔵様が自ら縛られることで、その苦しみを引き受けて下さるということ。


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ここのお地蔵様は、余所の縛られ地蔵さんとちょっと風貌が違います。

なんと言ってもお召し物が和服で粋です。
まるで帯の様にお洒落な縛られこなし。縛られて衆生の苦しみを引き受けてると言うよりも、縛りを楽しんでいる感じ。(罰当たり^^;)

何よりも、縛られてる縄が圧倒的に少ないのもありますが、表情が見えているのが特徴です。

でも頭部にちょっと違和感を感じませんか。


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実はこちらのお地蔵様は頭部がカートリッジ方式。つまり取り外し可能な交換式なのです。

願をかける場合にはお地蔵様を縛って、さらに首を持ち帰り、日々お祈りをする。心願成就して病気が治った暁には、お礼参りに首を二つ奉納することになっています。

お持ち帰り用、地蔵首の数々。昭和四十一年の年号入りもありました。


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とても立派なお堂に祀られています。すぐ上が京急線の高架。数分ごとに轟音が響き渡ります。

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