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2012年2月2日

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猫伝染性貧血(ヘモバルトネラ症)

以下、転載記事です。

 

猫の感染症ヘモバルトネラ症について

貧血
猫の貧血病気や貧血は人間だけに起きるものではありません。
動物にも貧血症状が表れることがあり、また特定の動物しかかからない病気もあります。
猫だけがかかるといわれている感染症の一種、ヘモバルトネラ症について紹介します。

原因や貧血が起きる仕組みなど

ヘモバルトネラ症とは猫も人間と同じように、感染症にかかると元気をなくします。
ご飯を食べなくなったり、息が苦しそうだったら、ヘモバルトネラ症かもしれません。
ヘモバルトネラ症の原因や貧血が起きる仕組み、症状などを紹介していきましょう。

寄生虫ヘモバルトネラが原因です

ヘモバルトネラ症とはネコ特有の感染症です。
猫伝染性貧血や猫ヘモバルトネラ症、ヘモプラズマ症などと呼ばれることもあり、名前が表す通り猫しかかかりません。
ヘモバルトネラ症の原因は、ヘモバルトネラ(ヘモプラズマ)という寄生虫の感染です。
ヘモバルトネラは猫の体内に侵入すると、血液の赤血球に付着します。
本来であれば、抗体は寄生虫のみを敵と認識するべきなのですが、赤血球に寄生しているので正しく判断することができません。
ヘモバルトネラが寄生した赤血球も攻撃の対象となり、結果、破壊されてしまいます。
また、古くなった赤血球を破壊する臓器、脾臓によって壊される場合もあります。

元気や食欲がなくなったら病院へ

ヘモバルトネラの感染経路はさまざまです。
具体的には、蚊・ダニ・ノミなどの吸血昆虫による媒介、野良猫とのケンカ時にできた咬み傷、親から菌を受け継ぐ垂直感染、授乳や産道感染などが考えられています。
ヘモバルトネラに感染した猫は、元気消失します。
食欲が落ち、苦しそうに呼吸をするので、大抵の飼い主はおかしいと気が付きます。
感染したばかりの頃には発熱もしばしば起こりますが、だんだん熱は下がっていきます。
反対に体温が低下していた時は、貧血が進行していると考えてよいでしょう。
また、これらの他にも黄疸や歯茎の白色化、脾腫といった症状が表れることもあります。
脾臓が腫れた場合、お腹が目に見えて膨れるのでわかりやすいです。
重症化すると命を落とすこともあるので、疑わしければすぐに病院へ連れて行きましょう。

表れたり消えたりする!?

ヘモバルトネラ症は、血液検査によって調べます。
猫から血液を採取して、顕微鏡で見てみると、感染していた場合は赤血球のまわりに粒がくっついている様子が確認できます。
ただし、必ずしも見られるとは限りません。
ヘモバルトネラは、周期的に表れたり消えたりする幽霊のような性質を持っているため、1度の検査ですぐに発見できるわけではないのです。
ですので、診断のためには数日にわたって検査を行う必要があります。
検査によってヘモバルトネラが検出されたら治療を行います。
主流となる治療は、テトラサイクリン系の抗生物質の投与ですが、貧血が重度の場合は、輸液や輸血、酸素吸入といった対処が必要になります。
なお抗生物質を用いても、ヘモバルトネラを完全に死滅させることはできません。
免疫力が低下すると、潜伏していたものが活動をはじめ再発する恐れがあるので、ストレスをかけないよう注意してあげて下さい。
 
 
 
 
ヘモプラズマ(ヘモバルトネラ)
Hemobartonella felisMycoplasma haemofelis

 ヘモプラズマ症(ヘモバルトネラ症)は、猫伝染性貧血ともいわれ、Hemobartonella felisの感染によって引き起こされます。
※猫のヘモプラズマは最近遺伝子によって分類しなおされ、血液マイコプラズマ群エペリスロゾーン属のMycoplasma haemofelisM.haemominutumとなったようですが、ここでは一般になじみの深いヘモバルトネラという名前で説明していきます。
 ヘモバルトネラが血液の赤血球の表面に寄生することで、赤血球が破壊され、貧血を起こします。外飼いの若い雄ネコに多い傾向がありますが、この寄生虫についてはまだ十分解明されていません。
 ヘモバルトネラは約0.2〜0.6μmというとても小さな寄生虫で、顕微鏡でよく見ると赤血球の辺縁に環状、桿状の点の様に見えます。しかし、ヘモバルトネラは常に血液中に見られるのではなく、数日すると消えてしまい、また数日すると出現してくるというお化けのような性質を持っています。(約3日周期で出現と消失を繰り返すと言われています。)

 ヘモバルトネラ症は猫白血病(FeLV)に続発して発症することが多いです。(ヘモバルトネラ症の猫の約半分にの猫白血病感染があったという報告もあります。)
猫のケンカでも感染が考えられています

《どうやって感染するの?》
 感染経路については十分に解明されていませんが、外飼いの雄猫に多いことから、蚊やノミなどの吸血昆虫による媒介や、ケンカの時の咬傷などからの感染経路が考えられています。最近では、ノミの吸血による感染が多いことがわかってきました。また、ヘモバルトネラに感染した猫から生まれた3日齢の子猫からヘモバルトネラが検出されたこともあることから、母猫の乳汁や胎盤を介した経路なども考えられています。

《症状は?》
 猫伝染性貧血というだけあって、この寄生虫が多数寄生することで貧血を起こします。寄生が見られても無症状のことが多いですが、ストレスや免疫力の低下で発症します。

 貧血を起こすと、元気食欲の低下、沈鬱、苦しそうな呼吸、粘膜が白くなったり、黄疸が見られたりします。また、脾臓が腫れることがあります。(脾臓は古い赤血球や、異常な赤血球を破壊する役目を持つ臓器です)

 貧血は、大部分はヘモバルトネラが寄生して異常になった赤血球を脾臓が捕まえて、破壊することによっておこりますが、免疫的なメカニズムで、抗体が赤血球を異物として攻撃し、破壊することによっても起こります。この貧血は、骨髄などの赤血球をつくる臓器には問題がないので、新しく赤血球ががどんどん作られる一方、それ以上に赤血球が壊されてしまっていることにより起こるもので、再生性溶血性貧血と呼ばれます。
 赤血球は全身に酸素を運搬する働きを持つので、これが壊されると体中の細胞に酸素が届かない酸素欠乏の状態になってしまいます。重度になると死に至ります。

《診断》
 症状、血液検査で診断します。
 血液の生化学検査とともに、血液を染色して顕微鏡で観察することによって寄生したヘモバルトネラをさがします。しかし、ヘモバルトネラは血液中に出現と消失を繰り返しているので、一回の血液検査では発見できないこともあります。
 他に抗体や、ヘモバルトネラ遺伝子を検出する方法もあります。

《治療・予防》
 白血病ワクチン(左)の接種や
 ノミの駆除(右)が重要です
●エンロフロキサシン・テトラサイクリンなどの抗生物質で治療します。 また、貧血が重度の時には輸液や輸血、酸素吸入、投薬なども同時に行います。しかし、ヘモバルトネラは完全に除去することは難しく、抵抗力が落ちたりすることで潜んでいたヘモバルトネラが再発することがあるので、注意が必要です。合併症がなければ治癒する確率も高いです。

●予防法は、この寄生虫がくわしく解明されていないため確実な方法はわからないのですが、吸血昆虫による媒介も考えられてるため、蚊やノミの駆除は行うべきです。最近、多くの原因はノミの吸血によることがわかりました。ノミの駆除は予防の重要なポイントです。

●猫白血病(FeLV)に続発することがあるので、猫白血病ワクチンの接種でを予防することも重要です。

●ケンカなどで外飼いの猫に多発するので、完全室内飼育で猫を外に出さないことで予防できます。
 
 


 

ヘモバルトネラ症について

これは日本中どこでもある病気です。
獣医さんに聞いたり文献で調べてまとめました。

★★ヘモプラズマ(ヘモバルトネラ)★★
(Hemobartonella felis、Mycoplasma haemofelis)

ヘモバルトネラ症、ヘモプラズマ症などと呼ばれていますがヘモフェリスというのが正式です。
ヘモバルトネラ症は原虫が赤血球に寄生しこれを破壊する病気で、別名『猫伝染性貧血』とも言います。

【感染と発症】
 喧嘩による噛み傷やノミなど、血液を介する感染がもっとも多いと思われます。
 ほとんどの野良猫は持っているとも言われ、キャリアでも発症するとは限らない不顕性感染です。
 何らかのストレスや免疫力の低下で急激に増殖し、症状が出て初めてキャリアであるとわかる場合が多いようですが、まだわからない部分の多い病気です。

【症状・観察点】
 元気消失発熱に続き、尿の色が濃くなった時はこの病気を疑ってください。
 赤血球の破壊による貧血で、歯茎の赤味が失せたり、息切れや動悸が起きます。
 貧血が進むと歩く時ふらふらしたり動けないためオソソウをしたりします。
  
 赤血球が壊れる過程で出る色素(ビリルビン)により、黄疸が起こります。
 外見の黄疸より先にオシッコの色に早く出ますので、濃いオシッコ(ビリルビン尿)をしたらすぐに気が付けるよう、毎日の観察が大切です。
 黄疸が進むと外見でも皮膚の黄色が目だってきますが、この時点ではかなり進行している状態です。

 症状が進むと、肝不全や脾臓の腫れなども起きてきます。

   
【治療】
 テトラサイクリン系・エンロフロキサシン系の抗生物質(ビブラマイシンなど)が劇的に効きます。 (※追記・ビブラマイシンの投与には食道の炎症に注意。必ず水を飲ませること)
 熱や脱水には輸液、貧血がひどい場合は酸素吸入や輸血などの対症療法も必要になります。

【予後】
 初期での治療を行えば数日で回復してきますが、早期治療が遅れて重度になると命の危険もあります。
 また、合併症のある子、抵抗力の弱い子(高齢・感染症キャリア・癌、など)、重症になってからの場合などは、抗生物質の効果が遅く回復に時間がかかる場合があります。 
 回復後は通常の生活に戻れることがほとんどですが、血液中のヘモバルトネラを完全に死滅させることはできないので、再発に注意する必要があります。

【予防】
室内飼いやノミダニの駆除が重要です。
エイズや白血病キャリアなど免疫不全の病気の子・高齢・神経質な子などは、普段からストレスから守り免疫力が上がるよう気をつけてあげることです。
血液を介して感染するので、ノミダニがいなければ他の猫と隔離などする必要はありません。

 
 
 

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