頭痛日記

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医療事故

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ホメオパシーの否定について

 
 患者に独自の砂糖玉を飲ませる民間療法「ホメオパシー」について、日本医師会(原中勝征会長)と日本医学会(高久史麿(ふみまろ)会長)は25日、医療関係者がこの療法を用いないように求める見解を共同で発表した。
 
 日本学術会議が24日に出した会長談話に賛同した形になりました。原中会長は「(ホメオパシーは)科学的にはまったく無意味」と述べた。高久会長は、ホメオパシーだけに頼り、きちんとした治療を受けないことが問題だと指摘した。
 また、長妻厚生労働相も25日、「仮に、本人の意思に反して病院に行かないようなことがあるとすれば問題。省内でよく議論し、実態把握の必要があれば努めていきたい」と述べた。
 
 私も数多の民間療法について患者さんから多数聞いてまいりました。
 実際、このホメオパシーは諸外国では保険適用を認められていた時期もある民間療法の中でもエース格といってもいい民間療法ですが、明らかに根拠がないために完全否定ということです。
 
 私は医者の中でも民間療法には否定的なほうですが、いつも金がかからないならいいですとだけしか言ってきませんでした。しかし、このホメオパシーはあまりお金がかからない民間療法のようですので、これからは言い方を変えないと思う今日このころです。

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NHKの「医療崩壊」という番組をみて

 昨日、M-1を見てNHK見ました。
 
 確か以前も2時間番組で似たようなタイトルであっていて、失望しましたが、今回は前回から更に一歩踏み込んだ内容になっていました。

 言われている意味は理解できますし、一般の皆さんにも理解させようという意思を感じたのでまずは合格です。

 昭和大学の小児科に5年間で2人の先生しか入らないのに比較して
 昭和大学の形成外科には2年連続15人以上の先生が入っているというのには正直驚きました。

 総論賛成・各論反対もよくわかります。
 お医者さんをいくつかの施設に集約して効率的に運用する。
 いい話なんですが、実際のところうまくいっていません。

 問題点の羅列を行い、視聴者に問題点を喚起することは非常に大切です。
 
 厚生労働省が医者の数を一方的に増やしてもうまくいかないのは明白です。
 必要な科に必要な数が分配されるはずもありません。
 少ない先生方でやりくりしていても負のスパイラルは次々に負担の増加をおこします。

 今はこれだけ医療に対する目が厳しく、逆に思い切ったやり方がなされても不平・不満はおさえれる時期にもきているわけですから、簡単な数合わせだけでなく、研修医の先生が言っていたように地方国立大学をでた先生はある一定期間は地方で必ずっ仕事に従事するとか、財源の確保のために諸費税をあげて社会保障費に使うとか抜本的な策をおこしやすいと思います。

 NHKの趣旨は理解できますが、問題は実際的な政策をいかに行うかです。

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都立墨東病院妊婦死亡事件のその後

 脳出血を起こした東京都内の妊婦(36)が出産後に死亡した問題で、女性の夫の会社員(36)が27日夜、厚生労働省で記者会見した。

「妻が死をもって浮き彫りにした問題を、医者、病院、都、国が力を合わせ改善してもらいたい。
                 妻の死を無駄にしてほしくない」と、声を詰まらせながら訴えた。

 夫によると、今月4日、嘔吐(おうと)と頭痛を訴えた女性が最初に救急搬送された産婦人科医院で、かかりつけ医は電話で受け入れ先を探す際、「頭が痛い」という情報を伝えていたが、なかなか受け入れてもらえなかったという。その時の心境を夫は「医療の発達した東京で、死にそうに痛がっている人を助けてもらえないのかと無力感を感じた」と振り返った。

 女性は、結婚8年で授かった赤ちゃんの誕生を心待ちにし、夫が帰宅すると、「パパ帰ってきたよ」とおなかの赤ちゃんに語りかけていたという。

 女性が帝王切開で長男を出産した都立墨東病院(墨田区)では、入院3日後の7日昼、病院スタッフが病室に長男を運び、意識がない女性の腕に抱かせてくれ、親子水入らずの時を過ごした。女性は、その夜に亡くなった。夫は「医師や看護師には温かい配慮をしてもらった。だれも責める気はなく、裁判を起こすつもりもない。赤ちゃんを安心して産める社会にしてほしい」と話した。

 この記事を読んで胸が本当に熱くなりました。

 朝日新聞の記事では頭痛を訴えて100分後に呼吸が停止したような記事がありました。繰り返すようですが、重症の脳出血もしくはクモ膜下出血だったと思われ、いかなるsmoothな連携では救命できなかった可能性は大だったと思います。

 しかし、ご主人が話すように東京という都会のど真ん中で、この状況は危機的です。

 システムの問題とあえて火中の栗を拾っても、安心して医療が施すことができる環境作りをぜひ叶えて欲しい。ただただそう願うだけです。

 最後に墨東病院のスタッフの皆様の温かい配慮。涙がでます。医療者のあるべき姿がここにあります。墨東病院の関係者に関係ない私も厚く厚く御礼申し上げたいです。心がここにある。伝わっている。そう感じました。

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墨東病院にて脳出血を発症した妊婦死亡事件について

 昨日は実は過労が原因で自殺した小児科医の第二審という大事な日だったのですが、この話題で吹き飛んでしまいました。

 皆さん経過はご存じだと思いますので、私なりの想いを述べます。

 まず、亡くなった妊婦の方、ならびにご家族の方には哀悼の意を表します。
 それに大変な状況の中、生まれてきた小さな命に敬意を表します。

 私自身の拙い経験からは最初に依頼を受けた墨東病院が最初から依頼を受けていたとしても結果はあまり変わらなかっただろうと推測しています。妊婦は7〜8ヶ月ころに循環血液量がpeakに達します。妊婦の脳卒中はほぼこの時期におこります。

 私もクモ膜下出血2例、脳動静脈奇形1例、脳出血1例、脳腫瘍1例この時期に経験しました。

 急激に症状が悪化したうち2例はすぐ診断がつきましたが、残りは手遅れ寸前で事なきを得たケースばかりです。妊婦の脳卒中はもちろん複数の産婦人科、脳神経外科、小児科、麻酔科その他のスタッフがいて治療がおこなわれるものです。私が経験したものはいずれもが十分な設備、スタッフが整った施設での経験です。

 患者さんは1人ではありません。2人ですから当然です。

 何軒もの大学病院やそれに準じる病院が断った(この言葉にも語弊を感じますが)ように報道されてますが、逆にその地域で3次救急がそこしかなかったら却ってsmoothに受け入れができたのかなあとも思います。東京のど真ん中では、その規模の病院がそこそこありますので、あえて火中の栗を拾うまでないと思った先生方もいらっしゃたものと思います。実際忙しくて手が出せなかったといわれる先生も多いと思いますが、、、。

 奈良の悲劇はまた繰り返されたということになるでしょうか?
 心の中では、福島の産婦人科医のことが頭から離れません。緊急の時、人手が少なくて、結果が悪ければ名前も顔もでて、警察に逮捕されるという危険性が先生方の頭に少なからずよぎったのではないでしょうか?!

 このような結果になって糾弾されても、糾弾されるのは組織で個人ではありません。
 胸をなでおろした先生方もいたかもしれません。
 崇高な理想をもって医者になっても現実が頭から離れないのも事実です。
 医者にも守るべき家族がありますから。

 私は一開業医で、何も言える立場ではないのですが、我が国の医療体制の前では患者さんもわれわれも被害者だな〜と感じざるをえません。

 ご批判も多いとは思いますが、そう考える今日このころです。

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福島大野病院事件のその後

 加藤先生の無罪判決には正直安堵しました。

 先生は2006年に逮捕された後も職につかず、ただこの事件のためにこられてきたとききます。きっとご家族も、逮捕された後にたくさんの励ましがあったと思いますが、少なからずバッシングもうけられたことと思います。まずは一安心ですね。

 この件は恐らく控訴されることがないように聞きます。
 
 警察庁長官から異例のコメントで、十分勘案してことを行うようにと発表がありました。このコメントもそれを示唆する内容です。

 たくさんのブログなどでこの件報じられています。医師は概ね勝利を勝ち取ったという話が多いようですし、一般の方でも福島県警はやりすぎだという内容が多いように思います。

 この逮捕が何をもたらしてでしょうか?

 少なくとも医学生の産婦人科離れには更に拍車がかかりました。

 小規模病院での産婦人科ならびに小児科の閉鎖が全国で相次ぎました。

 比較的大きな病院では産婦人科・小児科に集約されて、meritをうけられたかたもいらっしゃると思います。

 医師と警察と決して相容れない中での問題提議はまだ動いてさえもいません。

 この不幸な事件からなぜ国は学ばない?! なぜ動こうとしない?!

 理解できません。一地方の問題ではなく、国のシステムの問題なのですから。

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