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平成狸合戦ぽんぽこ

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平成狸合戦ぽんぽこ(1994、日本、119分)
●企画:宮崎駿
●原作・脚本・監督:高畑 勲
●声の出演:野々村真、石田ゆり子、泉谷しげる、神谷明、福澤朗、三木のり平、古今亭志ん朝


コミカルなたぬきたちが主人公で、森を守るために宅地開発を進める人間たちと闘うアニマル・ファンタジー映画…

って感じで公開当時小学生だった僕は見ていたが、今やスタジオジブリ作品の中で「もののけ姫」や「風の谷のナウシカ」に次いで人間と自然の共生における問題を描いた作品として名高い。

たぬきたちの愛らしい表情ももちろん、化け学の摩訶不思議な面白さは子供でも十分に楽しめるし、正にそういった部分のバランス感覚がジブリならでは。

子供の時はただ楽しめればいい。大人になって再びこれを観て新たに何か考えてもらえれば、っていう感じで作ったんじゃないかなあと思う。

実際、数年前に初めて金曜ロードショーでテレビ放映された今作をビデオに録画しておいてあるため、何回となくこの作品を見ているが、今回もあえて金曜ロードショーでの放映にあわせてレヴューしてみます。

で、改めて観て何か思ったことは、確かにたぬき寄りでもちろん主人公をたぬきとして描いてるのだが、人間が悪くてたぬきが善いというメッセージのみに終始していないということ。

しっかりとたぬきののん気さや間抜けさも描いているし、悪の体現者としての人間は一人も出てこない(ワンダーランドの社長は微妙だが)。

たぬきは「人間を追い出せ」などと叫んでいるが、それはあくまでたぬき側におけるリアリティを描いてるだけであり、結局人間が悪いんだ、などという安直な結論には達していないと思った。

じゃあこの映画の結論は?言いたかった事は?

この映画のキャッチコピー通り、「タヌキだってがんばってるんだよォ。」ってことだったと思う。

メッセージは確かに「自然を大事にしよう」ということだが、その後に続く言葉が「さもないとたぬきやきつねたちがかわいそうですよ」という人間の情に訴えかける作りになっていたんじゃないだろうか。

同じメッセージでも「さもないと恐ろしいことになりますよ」と言ったのがこの後宮崎駿が作った「もののけ姫」だと思う。


しかし、この映画が作られてから10年以上。

宅地開発によって野生生物の生活空間が失われていくという問題は全く変わっていないということに唖然とした。

佐渡へ化け学で高名なたぬきを探しに行った文太が数年ぶりに多摩丘陵へ帰ってきたとき、あまりに変わり果てた故郷を見て「化かされてるのはこっちじゃないか!」と言ったシーンが一番印象に残りました。

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