ひるね蔵ダイヤメ日記

芋焼酎すきな飲んべえの徒然です。

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実る、ということ。

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鹿児島県の曽於郡(現曽於市)で栽培されつつも昭和までに姿を消した"白玉米"のことは太久保酒造の「侍士の門」を造るプロセスで知ったのだった。
もう何年も前のことである。

この度、曽於市財部町の「中谷地区むらづくり委員会」が農林水産大臣表彰を受けたのは、この白玉米復活の中で築かれた地域の活性と焼酎の麹米への活用という産業振興が認められたということになる。
地元でこのプロジェクトを推進されてきた人々にとっての10年間にわたる努力のひとつの結実だとニュースを聞いて嬉しくなったのだった。

その中心で頑張ってこられた財部の酒販業、前畑さんが
「こいは、どげんですか?」
と送ってくださったのが「日本酒・侍士の門」だ。
福岡の若波酒造で醸された酒。杜氏は今村友香さん。
以前の日記に書いたことがあるが、池袋サンシャインでの「日本酒フェア」で蔵の酒「蜻蛉」を抱えた笑顔を思い出したのだった。http://blogs.yahoo.co.jp/nigori/archive/2008/6/12

四合ビンからフラスコボトルに小分けしたものをスペイン立ち飲み「バルビェン」に持ち込み、ここで試飲(いいのか?)。ママさんにこぶりのグラスを出してもらい、それでテイスティング(いいのか?)。
お相手は『全国うまい焼酎虎の巻』の著者であり無類の酒好きである金関女史と、日本酒と焼酎に関しての知見が豊富であり、これまた無類の酒好きであるPRディレクター、M.佐藤氏。

「うまい!俺はこの酒、好きだね」と熊本出身の佐藤氏。
「燗をつけたほうが旨いと思う」と続けた。
「最初は物足りない味、と思ったら違った。のど越しでしっかりと飲ませてくれる酒ですね」と金関女史。
二人の感想を聞いて思ったのは、掛米である白玉米の独特の味わいを「弱める」のではなく、「強調する」ことで存在感をアピールできるのではないかということだった。
「杜氏はこの米の扱いには苦労したんじゃないですか」と金関女史が言った。
「折り合いをつけるタイミングというか、どう米を馴らしてゆくかで造り手は悩んだかもしれんね」とミスター佐藤が言った。
あらたなものを創り出す、その苦労と喜びが凝縮している小瓶だった。

池袋のいつものカウンター。お湯割りを一杯いただいて辞去。
駅前で元気な金関女史と分かれたが、さて彼女、無事にうちに帰れたかどうか(追記:帰れたようです)。

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