共に生きる
|
仰々しいタイトルを付けたものであるが、とりあえずの一人暮らしも 間も無く8年目の中間点を折り返したところである。何の因果か、 全ては己が愚かさに起因するので、毒づいたところで、結局は天につばを するようなものであろう。そんな一人暮らしの家の中に植物(蘭)以外 何一つ生物と共生していないのは何と非人間的な暮らしであろうかと 突然気付いたりする。 昼間は家に居たり居なかったりの暮らしなので犬猫狸は飼うことなど 考えられないし、四本足はちょいと苦手だ。 あれやそれやで結局日本でも飼っていた事がある水草やら熱帯魚を 友とすべし、と水槽を購入して来た。 日本では熱帯魚を買うとなるとかなりの出費を覚悟せざるを得ない。 器具が高い、水草が高い、熱帯魚も言うに及ばずたかい。 一方、こちらではどれもかなり安い。60センチの水槽も1800円 も出せば買えるし、魚は一匹何十円、小エビと来たら1センチぐらいの エビちゃんを100匹ぐらいで12円。多分このエビは他の高級魚用の生餌かも 知れないが、可愛いので何十匹も買って来た。勿論、20円出して こんだけ、と言ったら小さなビニール袋に大量に入っていた。 ポンプやろ過器、ランプも安いので4-5千円出せば立派なアクアリウムを 調達出来るのである。勿論水槽以外はみんな中国製なので、すぐにイカレル 機械もあるのは仕方が無いか。 ここは日本と違って冬が無いので、ヒーターもいらないし、水道の水を そのまま上げても大丈夫。でも、お魚さまの事を考えてバケツに 水を入れて、半日ほどお天道様に殺菌してもらい、2週間に一回 水槽の水の半分ほどを入れ替えるだけ。 買った魚は種類バラバラ。あれを4匹、これを2匹と実に好い加減に選んだ。 2-3週間すると新しい世界に抵抗力の無いお魚はあの世に旅立ち、 残った魚はシベリヤの冬を乗り越えて来た兵士のように実にしぶとく、 元気に泳泳いでいる。環境にすばやく順応出来るものもいるし、急な変化に 耐えられないデリケートなものもいる。人間社会もおなじか! 水が出来てきて、透明感が増して来ると水草も気持ち良さそうに揺れている。 どちらかと言うと、魚よりも水草を優先に育てようと考えたので 水槽の下層に粘土状の土を敷き詰め、その上に小砂利をかぶせた。 ちゃんとそんな粘土のような土も売っている。やはり土に植えた水草は 生き生きとしている。 サイゴンの中心に近いNguyen Thong通りの一角には、 熱帯魚関係のお店がずらりと並んでいる。ベトナム人も 熱帯魚が大好きなので、いつもに賑わっている。 旅行者でも「地球の迷い方」に出ていないベトナムの他の一面が見られるので、 この辺をぶらぶらするのも良いかも知れない。 |

