温暖化問題に対する雑感 - 9
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9. 1988年のNASA の科学者 James Hansen による議会での証言が温暖化問題の流れを変えた。そのNASAにRoy Spencer という人がいた。大学に移った今、NASAから研究資金を受けて人工衛星による地球の温度の解析を継続している。彼のホームページはなかなかおもしろい。測定データの解析結果など、私にはこれが科学だと思わせる。以下そのホームページを基に整理してみる。 CO2の濃度が倍になると約0.6℃温度が上がる。これは良く知られていることらしい。1900年当時の300ppmから600ppmになっても0.6℃の上昇だからCO2自体の影響は小さい。ところがこのまま新たな平衡状態になるかというとそうではない。温度の変化が気象条件を変えてさらにまたその変化が温度を変える。これは sensitivity と言われる。たとえば温度が上がると水蒸気を増加させ、雲となり地表からの反射熱をさえぎる。この場合は正のフィードバックである。一方雲が太陽をさえぎる効果もある。この場合は負のフィードバックである。IPCCのシミュレーションでは大きい正のフィードバックが考慮されているために、あのように恐怖を感じさせるような、将来は温度が上昇するという予測が出てくる。 Roy Spencer はこのフィードバックの効果を人工衛星からの実測値で 評価しようとした。地表の温度が1℃上がると、地表から3.3 W/m2のエネルギーが反射して出てくる。 地表の温度が上がった時、温度と反射してくるエネルギーをプロットする。フィードバックがない時は傾きが3.3 になるはずである。傾きが3.3より小さい時は温室効果で系外に出てくるエネルギーが小さい、すなわち正のフィードバックと考えられる。一方傾きが3.3より大きい時は負のフィードバックとみなされる。 実測値の一例を下記に示す。結果は傾きが3.3より大きい強い負のフィードバックだった。Roy Spencer は正のフィードバックを想定したIPCCのシミュレーションは現実からかけ離れたものだと言う。たとえCO2の濃度が倍になって温度が上がっても0.6℃よりも小さいということになる。 1988年James Hansen が議会で証言した。その20年後にはこのRoy Spencer が議会で証言している。上記の結果をもとに全く別の視点からの証言である。この模様は YouTube で見ることができる。以上整理した負のフィードバックに加えて太平洋10年周期 (Pacific Decadal Oscillation) という現象が彼の論点である。これについては次に整理する。
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もしよろしければ彼のホームページのアドレスを教えてください。
Dr J
2010/5/26(水) 午前 10:27 [ Crazy Dr Jack ]
Dr. Roy Spencer の Home Page は下記です。
http://www.drroyspencer.com/
2010/5/26(水) 午後 6:14 [ M. Nishioka ]