異国の柔道少年・・・・
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ポトマック通信 異国の柔道少年
2012.5.25 03:20 [外信コラム]
5月とはいえひんやりとした一夕、ふっと隣に小さな人影が立ち、日本ふうに丁寧に頭をさげて、あいさつをした。「ジョージタウン大学・ワシントン柔道クラブ」の更衣室。ロシア人の少年グリブ君だった。
「今夜は寒いほどだね」
「はい、そうですね」
「モスクワみたいかな」
ここまで言葉を交わすと、彼は黙って考えこみ、数秒後、まじめに答えた。「いえ、やはり違います」。モスクワのほうがずっと気温は低いということだろう。言葉は米国の子供と変わらぬ自然な英語だ。
2年半前にこのクラブにやってきたグリブ君と最初に練習をしたのは私だった。モスクワで柔道の手ほどきを受けていた彼は基礎は身につけていたが、英語はまったくできなかった。
以来彼は週3回の練習にまじめに通ってきた。外交官の父や内科医の母に連れられてだが、一度、道場に入ると、親には見向きもせず、大人たちと一緒にすべての稽古をこなす。10歳になった今、その真剣な練習ぶりは見事なほどだ。成果は最近の大会でも表れ、同世代同士の試合では連戦連勝である。
稽古ぶりは日本の柔道の本格的な規範でも立派だといえる。外国選手が日本選手を破るのも不思議はないと、つい思った。(古森義久) |








