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私が転職した理由(2)

前回の続きです

私が解雇された会社には組合がありませんでしたが、整理解雇に異を唱える中に
従業員代表のCさんがいました。彼は親会社Aの説明会の後、役員を除いた従業員を
集め相談会を開きました。彼は会社に対して交渉を行うので協力して欲しいと皆に言いました。
中には「余計な事をしたらせっかく会社が譲歩した条件も無くなってしまう」との
反対意見もありました。確かにその通りだと思います。しかし、それは親会社Aとの
決まりごとであり、私が労使関係にある子会社の役員達とはまだ交渉する余地があるのです。

私の上司であった役員達は、今回の発表について以前から知っていたようでした。
コストを下げられなければ見切りをつけるとの親会社からの警告を受け、役員達だけで
資金繰りやシミュレーションを行い、不可能だという結論に至ったようです。
しかしこれまで役員が行ってきた努力というのが、説明を聞く限りではあまりにも稚拙で、
まるで「最初から不可能だということを証明するために一応やってみました」というのが
あからさまに判ってしまうほど酷いものでした。努力など微塵も感じられません。
親会社Aに雇われ、会社をひとつ預けられただけのお坊ちゃま役員だという意識しか無いのです。
子会社とはいえ、株式会社の代表取締役としてその職務を果たすべき責任があるにも関わらず、
いざとなったら自分の身を守ることしか考えないのです。

これは労使関係において非常に理不尽な事ですが、残念なことにこれが当たり前となっている
ようです。結局、力関係が上であるものが殆どにおいて正しいと言うことの表れです。
人類が誕生する前から自然の摂理として営まれてきた弱肉強食と同じことですが、
しかし現在民主主義である日本国内で、しかも法律で責任が明示されているにも関わらず
労使の「使」としてこれを果たさぬまま逃げ去るなど言語道断です。

これでは到底納得できるはずがありません。
Cさんは既に従業員代表という責任が存在しないにも関わらず、異を唱えた何人かの同僚の
助言を受け、皆の不安や意見をまとめて会社へぶつけようとしていました。
そして最終的に協力を申し出たのは私を含め3人で、Cさんを含めこの4人で会社との交渉準備を
始めました。

親会社Aとはもう直接交渉出来ない事はある程度わかっていたので、役員達に対しての
要望事項を文書にして嘆願することにしました。

当然のことながらこれまで行ってきた業務は続けているわけで、しかも組合が無い会社で
社内規定にも組合活動が原則禁止となっているため、あまりおおっぴらには動けません。
そこで最初は各部署単位で責任者が課員の意見をまとめ、従業員代表へ提出するという形をとりました。
全部署の意見が出揃うまでの間、Cさんと代表補佐は意見書の序文を考えたり要望事項案を
出し合ったり、業務のフォローに回ったりしていました。
それと同時に、会社内全体では不穏な空気が流れ始めました。
今までやる気の無かったものはここぞとばかりにザボり初め、やる気があったものの中にも
不満感をむき出しにして業務放棄を行う人がいました。
「全員解雇」という事実が突きつきられた以上、もう組織上の関係は意味を成さなくなってしまい
業務に支障をきたし始めたのです。


(続く)


※ちなみに今現在、私が体験したのと同じような状況にある人もいらっしゃるかもしれません。
もしそういう状況でお悩みがあれば、実体験から多少のアドバイスが出来るかもしれませんので、
コメントかメールをしてみてください。交渉にあたっての法的根拠や情報収集なども行ってきましたので、
資料をお送りすることも可能です。

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