サービス残業について
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今日はちょっと、前回の続きではありません。番外編をお送りします。 今週初めに約50人の派遣社員の方々が会社を去ったため、業務の方は個人への負荷が非常に高くなっています。しかも残業代は極限まで払わない姿勢を前面に押し出しています。上司は毎日のように
と、平然と言ってのけます。 さて、恐らくは多くの方がこういった発言を耳にしたり、あるいはご本人が部下などに冗談交じりで言っているかもしれません。一般的にこういったことを「サービス残業」といいます。仕事をしているのに賃金がもらえない残業で、会社にサービスしているという意味からこう呼ばれています。サービス残業は業種や職種、役職によって大きな差があり、合計で月に1〜2時間という方もいれば酷い所では100時間以上もサービスという方も現実には存在します。ちなみに私は軽い方と酷い方どちらも経験しています(笑) このサービス残業は、殆どの方が「仕方が無い」とか「時間内に仕事が完了できないダメ人間の責任だ」とか「そんな細かい時間のことなど気にしていない」と考えていると思います。 しかし厳密に言えばこれは
であり、仕方が無いでは決して許されるものではありません。 さて、このサービス残業について私が最も問題にしたいのは、「サービス残業を無くそう」ということではありません。私が言いたいのは、
ということです。 人から聞いた話ですが、実際のところ諸外先進国でもサービス残業は日常的に行われているそうです。そもそも日本が戦争に負けてから経済大国になるまでの過程において、このサービス就労というものが果たした役割は非常に大きく、これが無ければ日本経済は成長しなかったと思います。映画「ALWAYS 3丁目の夕日」の描く時代では、殆どの人々は「賃金=仕事時間」ではありませんでした。お金よりも価値の高いものが多く、皆が時代の移り変わりに夢と希望を持ち、個人の意識は違えど日本という大きな船に乗ってひとつの方向へ向かっていくという目に見えない連帯感があったのではないでしょうか。 そうして先進国の仲間入りを果たした日本ですが、がむしゃらに走り続けた代償も多く背負ってここまで来てしまいました。今回のテーマである「賃金不払い就労」もそのひとつです。繰り返しになりますが、私は「賃金不払い就労」の全てが悪だとは思っていません。ただ、企業はこの日本人の慣習を利用し、いかに労働者をタダで働かせるかを工夫して来ました。アメリカの場合、経済成長と共に個人の自立心が養われて行きました。家族のあり方や教育姿勢などの影響で、自己主張が強い国民性が特徴となりました。物事の価値を客観的に見極める力を、自らをアピールする慣習によって無意識に獲得していったのです。 それに対し日本は経済の発展を急ぐばかりに自己犠牲を美徳と崇めそのパワーで目覚ましい発展を遂げましたが、時代が進むに従って自立心に目覚める者とそうでない者に分かれました。日本のこれまでの教育について全てを否定するつもりはありませんが、家庭内教育・就学共に少なくとも自立心を養う要素は少なかったと思います。そんな流れの中で異文化の大量輸入や経済・科学の発展が続き、生活スタイルの多様化が進んで行きました。結果的に自立出来ないまま欲望だけが膨らみ、自分の価値や家族の価値・他人の価値を認めることが難しい国民性を作り上げてしまったのだと思います。 こうして、何が正しいことで何が間違っているのかを客観的に見ることが出来ない人達が多くなってしまいました。自己主張がヘタな国民性から、お互い異なる意見を出し合っても険悪にならない議論をするという事が非常に困難な人種になってしまいました。そうした人々を利用する側は国民に潜在的に残る自己犠牲の精神を使って旨い汁を吸い続けるためのシステムを構築し、利用される側は自己主張や議論を苦痛と感じ、何も考えずに従う気楽さに喜びを見出します。 こうして、「何も言わず、グッと堪えてじっとしていれば給料が上がる」という団塊の世代が社会を蝕んでいったと言っても過言では無いと思います。この世代が、人や物や事象の価値を正しく次の世代へ教育することが出来ていれば、今の日本はもう少し違っていたかもしれません。(※もちろん、全ての人ではなく、正しい認識を持った方々もいたと思います) 私は、「サービス残業にも価値はある」と思います。ただし、その価値を決めるのはあくまでも労働者本人でなければならないと思います。そして最も重要なのは、他人がそれを示唆したり、強要や誘導をしてはならないということです。真の意味でサービス残業を自己責任として行う人は、それを恒久的に行うことなど考えておらず、サービス残業をしないで成果を挙げる方法を導き出し、それを実践する努力をしているはずです。 判りやすく言えば、もしあなたが自己の価値観でサービス残業をする必要性を感じたら、それは好きにいくらでもやればいいのです。ただしそれは崇高なことではなく、ただ単に経営システム上の欠陥や上司や本人の怠慢が原因なので逆に恥ずべきだと思いましょう。そして他人のサービス残業については一切何も言わないで下さい。それは一応違法行為という意味でもさらに恥ずかしいことですから。 管理職の方々は、安い管理職手当てしか貰えずに月に何百時間も残業して嘆いていると思いますが、嘆いているだけならそのままです。何かを前向きに考えて見てください。部下がサービス残業をせずにうまく業務を遂行出来ていますか?もし出来ているならば、自分の業務の一部を部下に引き継いだら負荷が分散されませんか?あるいはもし出来ていないならば、その原因分析と是正措置・恒久対策によって現状が改善できませんか?そしてその対策は自分自身にも活用できませんか?または、上司に現状問題を把握させるために何か出来ることはありませんか? 私が主に携わってきた業種が製造なので、他の業種に当てはまるかわかりませんが、間違いなく言えることは
ということです。古くから言われていることですが、
ことがとても大事なのです。 結局、間違いを正したり現状を改善したりするためには、議論を避けては通れません。しかしそれを拒んで現状に甘んじたとしても、この記事を読んで自分なりにサービス残業について何かを感じたり、考えたりする機会が生まれたとしたら、それはあなたの今後や部下の環境、あなたの家庭にとってプラスに作用する可能性があると信じています。
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久々に見に来たら実生活で大変な状態なんですね。
まだ学生だからニュースを見てもパッと想像がつかない状態です。
就職が今年は良いとされている年で新卒の内定者は続出と
年明け頃には話題になっていましたが、その中でも国立、早慶
などの大学生ばかり多く取っていると学校で耳にしました。
自分がもし高卒でいきなり入社して切られたらって思うと・・・。
大変だと思いますが頑張ってください。
ただ自分も大学卒業後が心配です><
2008/12/20(土) 午後 7:06 [ sora ]
>soraさん、おひさです。
今、学生の方が果たして今の社会人よりも苦労するかどうかは、これから数年における国の政策に掛かっていると言っても過言ではないと思います。
内定取り消し問題も後を絶ちませんし、不況の打撃をモロに受けている方々を親に持つ学生が大多数を占めていると思うので、年代を問わずに不況の影響は根が深いと感じます。
お気遣いありがとうございます<(_ _)>
2008/12/23(火) 午後 11:37
ご指摘ごもっともです。
2008/12/27(土) 午後 8:12
>TACSさん
ご賛同ありがとうございます(^^)
2008/12/30(火) 午後 9:50