東大寺修二会・・・『大中臣祓(天狗寄せ)』
|
しばらくすると錬行衆は、参籠宿所の下にある湯屋へ入っていきます。 皆さん入る前に、大きな布を受け取っていました。 おそらく沐浴だと思うのですが、詳しいことは分かりません。 錬行衆の下駄。上堂で履く差懸とは別の、普段履きなのでしょうか。 それぞれちゃんと紋が入っています。 18時くらいから、参籠宿所の食堂(じきどう)前にて、 「大中臣祓(おおなかとみのはらい)」が行われます。 別名「天狗寄せ」と呼ばれるこの儀式は、錬行衆を清めるためのもの。 「咒師(しゅし)」という役割の錬行衆が、御幣を持ち、 御祓いの言葉を黙って読みます。 神仏習合の色濃い修二会の中でも、それが端的に現れる行事です。 咒師は御祓いを始める前に、左肩に掛けている細い袈裟を右肩へと掛け替えます。 この間だけ、「僧侶」は「神職」になるのだそうです。 御幣を振り、また文を読みという所作を何度か繰り返したのち、 数分で咒師は立ち上がり、右に伸びるように歩いて、 登廊の方へさっと去っていきます。 この時、そこで待っているほかの錬行衆に対し、御祓いをしているそうです。 この後童子によって綱の結界が張られ、「大中臣祓」は終了します。 |

