ピアニスト☆保坂修平のブログ

6月17日、浅草じゃのめにて、リーダーライブ!

音楽とは関係ないことなど。。。

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白夜行

東野圭吾の小説。白夜行。
 
ずいぶん前から、僕の周りで、「東野圭吾おもしろいから、読みなよー」という声があった。
女の子の声が多かったような気がする。
先日、とある知り合いで、やはり熱心なファンの方がいて借りたのだ。
でも、860ページもあるんだ。なかなかの分量だと思って、ひそかに読み切れるか心配だった。
 
結局、三日で読んじゃった。
めちゃくちゃ面白い。こりゃはまるわけですよ。
 
人間のダークな面というのがある。
解説で馳星周が「ノワール」と呼んでいたものかもしれない。
この社会は、絵にかいたような極悪人と善良な市民で成り立っているのではない。
どのような人間にも、暗い面と明るい面がマーブルしている。
運命というか偶然というか、そんなコントロール外の要素によって、避けがたく暗い底なし沼に落ちてゆく人間がいる。そんな底なし沼は、あちこちにあり、ひょっとしたら、僕も陥っていたかもしれない。もしかしたら、徐々に穴に向かっていたとして、誰かが警告してくれるのだろうか?だいたい自分で自覚できないかもしれない。
底なし沼の人間が、意外と身近にもいるかもしれない。いや、いるらしい。
とはいえ、ほとんどの人が犯罪に手を染めることはない。
そうして、夜を、永遠に太陽の昇らない夜を歩き続けることは、普通の人には無理だ。
 
この小説は、そんな夜を歩く主人公の話である。
ただそれは、「暗闇」ではなく、「白夜」なのだ。
 
雪穂の歩む「白夜」。
その凄惨で、悲しくも美しい、夜の世界。
 
「底なし沼」は、自分はまだはまってないとしても、やはり無縁ではない。
社会のヘリを注意深く歩む人たち。
僕もそのひとりなのだ。
 
雪穂の白夜は想像するしかない。
しかし、この小説を読むまで想像することすらできなかったのだ。
 
*****
本日のライブ!リーダーライブです。
よかったら、ぜひお越しください。お願いします!!!
 
★2010年11月4日(木)19:30 start チャージ 2000円
本郷 グー http://www.jazz-gout.com/
ギター 鈴木大輔 ピアノ 保坂修平 

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角万のそば

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司馬遼太郎によれば、そばは人の心を狂わせて、夢中にさせる魔力があるらしい。

突然そばの魅力に取りつかれ、道具をそろえて自分でそば打ちをはじめ、やがて、店を出してしまうというような話を聞いたことがある。

僕はそこまでのそば狂いではないけど、やはり好きだ。東京に出てくるまでは、そばがこんなに美味しい食べ物だとは知らなかった。

最近、近所の「角万」という店によく入る。
いつも行列の店で、気になっていた。
ある日意を決して入店。人気の「肉そば」を食べる。
たしかに美味かったが、行列になるほどか?と思った。
しかし、あの味が、なぜかもう一度味わいたくなる。
不思議な魅力のある味だ。

そして、最近は週に1,2度はお昼に食べる。
「こち亀」を読みながら食べる「肉そば」。
最高です。

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不安

太宰治は「わびしさ、それは貴重な心の糧だ」とか何とか言っていた。
学生のころ読んだ、ハイデガー教授の難しい本には、人間が本源的に「不安」を抱えて生きるものだというようなことが書いてあった。

仕事に励み、日常のこまごまとしたことをこなしつつ生きながらも、なにかとわびしく、さびしく、不安な気持ちが心を襲う。それって、自分だけだと思っていたら、みんなそうらしい。

そんな心の隙間を埋めるべく、恋をしたり、酒を飲んだり、音楽を聞いたりするのだろうか?
隙間は埋められるのだろうか?いや、完全に埋めることなんてできないと、誰もが知っている。

アンプのノイズのように、どうしても消すことのできない、なんともいえない不安。孤独。心の飢餓感。
戦争も、飢饉も、パンデミックもない幸せな時代の幸せな悩みといえば、それまで。

何かから逃げだしたいという強い欲望がある。
夢をもつということは、現在という牢獄から逃げることなのだろうか?
逃げだす時には強いエネルギーが必要だ。
逃げきってしまえば、噴火が終わって死んだ火山のように、冷たく静かに、気が抜けてしまうのも分かっているのに。「人でなし」の国は、「人の世」より住みにくいのと同じなのだ。

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ビール讃

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僕は、強くはないがお酒が好きだ。

とくに友達と飲むビールが大好き。

強くないし、翌日残ることもあるし、帰ってからやろうと思ってることがパーになることもあるから、なるべく控えようと思っても、つい「軽く一杯」とやってしまう。

友達の家だったり、居酒屋だったり、ラーメン屋だったり、喫茶店だったり。

ともかく、ビールで「おつかれさま」ってのは最高なんだ。
あの金色の液体には魔力がある。

酒は人を幸せにもするし不幸にもする。

先日行った居酒屋の提灯には「国破れて山河あり、酒もあり」と書かれていた。

ビールとうまく付き合いたい。
僕は幸せになりたいから。

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ノルウェイの森

今日SPAを読んで知ったのだけど、村上春樹の「ノルウェイの森」が映画化されるそうだ。

監督は「青いパパイヤの香り」の監督でベトナム系フランス人、トラン・アン・ユン。この映画は学生の頃見て、その耽美的な詩情がぼんやり印象に残っている。
2010年に公開予定らしい。ぜひ見てみたい。

というのも、僕と同じように思っている人はたくさんいると思うが、若いころ、本当に胸に突き刺さる痛ましさと共感をもってこの本を何度も読み返していたから。時代の設定は、僕の学生時代よりさらに20年くらい昔だけど、主人公のワタナベ、直子、緑をとりまく状況は、誰もが経験するような普遍的なものだからだ。

*****


僕にも直子がいて緑がいた。
この本を読む誰にでも、直子がいて、緑がいて、もしかするとワタナベがいるのだろう。

とりわけ緑が好きだ。
なぜあんなに生身の友人のようにリアルで、切なくて、それでいてかわいいのだろう。
そしてワタナベはなぜ、あんなに同じところをぐるぐると回り続けているのだろう。
それは読者として見るからそう見えるだけで、僕がワタナベなら、やはりぐるぐる回っているのかもしれない。

そして「どこでもない中心」から、緑を呼び続けるラストに至る。

また読み返そうかな。

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