北海道の星の語り部
月のなかの子ども
いちばんぼし、とともに北海道二風谷で聞いた話です。
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<お月さまの水くみになった子ども>
あるとき、いろりのそばの子どもに、おばあさんが言いました。
「水くみを手伝ってくれ」
子どもはめんどくさがり、いうことをききません。
「ばあちゃんがマキを取って帰るまでに、水を汲んできなさい」
そう言って、おばあさんは、薪(まき)を取りに行きました。
子どもは、イヌンペ(炉縁、イロリのフチ)をたたいて言いました。
「おまえ(イヌンペ、イロリのフチ)はいいな。背中を火あぶりして、あたたかいな」
そして、足元の祭壇を立ったままあしげりして、水くみに行こうとしなかったのです。
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