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10 TO 4 AT THE 5 SPOT / THE PEPPER ADAMS QUINTET ( RIVERSIDE 1104、12-265)

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前回のCOMPILATIONでRIVERSIDEは終わりにしようと思っていたところに大した期待もせずに入手したSTEREO盤がビックリするくらい良くて・・・・・で、もう一回だけ(笑)。

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RIVERSIDE 1100番台は1100番がオーディオ・チェック用レコード、1101番「SPORTS CAR IN STEREO」が、スポーツカーの排気音を楽しむ?レコードで実質的には1102番の「MONK’S MUSIC」が最初にして最も高名なSTEREO録音であることは衆目の一致するところだと思いますが、では同じRAY FOWLERが手掛けた次のSTEREO(1003番はデキシーなので1004番)はどうなのでしょう?ところが所有しているMONO(12-265)は音圧が低く音も籠っていて凄いメンバー(D.BYRD、TOMMONS、WATKINS、ELVIN)を集めたにも拘わらず主役(P.ADAMS)がイマイチだとダメダメ盤ができる代表のような盤で、また追い討ちをかけるように(笑)STEREO盤をお持ちのYoさんからも当初はあまり高い評価を得られませんでした(後日訂正されました)。でも当時RIVERSIDEが、力を入れていたSTEREO録音、それもRAY FOWLERが自信をもって臨んだ「STEREO・第1回発売分」(多分)なのである。「MONK’S MUSIC」があれだけ素晴らしかったのだから・・・と密かな期待?も持っていました。

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果たして・・・・凄いのですよ。ガッツのある音が詰まっていて興奮します。ほとんど期待していなかっただけに前々回レポートしたCANNONBALLの「THINGS ARE GETTIN’’BETTER」・・・こちらはYoさんのコメントである程度、期待していました・・・・の時の驚きを数段上回っています。

何が凄いかって・・・・ELVIN JONESです。暴れまくっています。ELVIN JONES QUINTETのタイトルでも違和感はなかったでしょう。RAY FOWLERのSTEREO録音の真骨頂はドラムスの録音にあると思っていますが、ここでも証明されました。フロントのHORN陣が左右に分かれ、ドラムが中央で暴れるという私にとって理想的なSTEREO録音です。これはもう1102(MONK’S MUSIC)1107(ABBEY LINCOLN)1228(CANNONBALL・THINGS〜)等と肩を並べるRIVERSIDE・STEREOを代表する一枚です。

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MONOとは臨場感(奥行き)が全く違います。小さなクラブ(5SPOT)の最前列で等身大の姿を見ながら聴いているのとPAの悪い武道館の一番上で米粒のような(大袈裟)姿を見ながら聴いているくらいの差があります。そしてSTEREOの方がADAMSのバリトンもD.BYRDのペットもTIMMONSのピアノも、それに観衆の騒ぐ声、グラスを落とす音までずっと鮮明です。それとMONOとSTEREOでは曲数(STEREOは一曲少ない)・曲順も違います。

前から持っていたMONOは青小ラベルの2NDなのですが、それを若干割引いてもこの音の違いは何なのでしょう?ほぼ同時期に発売されたと思われるMONOとSTEREO、両方ともRAY FOWLERの録音です。もしかしたら「俺はSTEREOが得意なんだ!」ということをアピールしたくて差をつけた?なんてのは下種の勘繰りでしょうか?「MONK’S MUSIC」があまりに有名なため初期においてはMONO=JACK HIGGINS、STEREO=RAY FOWLERが担当したと決めつけがちですが実は1105番(JAZZ CONTRASTS)や1110番(JAZZ LAB)のSTEREO録音はJOHN BEAUMONTが担当しています(MONOはHIGGINS)。ですからSTEREO=RAY FOWLERということを確実にORRIN KEEPNEWSに印象付ける必要があったのでは?

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リーダーのPEPPER ADAMSについては豪快な反面、音が汚い、スムースでない等、我らがMULLIGANの対極にいるような奏法で以前は「全く聴いたことのないレコードを見つけ、おっ、面白そう! メンバーは?と裏ジャケを確認した時にどっちかというといない方が良い(笑)と思うジャズメンの一人」でありました。ちなみにその代表格はRON CARTER、KITTER BETTSあたりです。いずれも音色が嫌いなんです。ベースの二人についてはなかなかアレルギーが抜けそうにありませんが ADAMSについては、このSTEREO盤で漸く払拭できそうです。BYRD=ADAMSグループは名曲「MY GIRL SHIRL」とRUTH MASONの司会で有名なHALF NOTE CAFÉのライブ(BLUENOTE 4060〜61)が代表作と言われていますが、この盤の方がずっと良いと思います。
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久しぶりの良い意味での期待ハズレで当分の間、愛聴盤になりそうです。すべての方にSTEREO盤をお薦めしますが特にELVINのファンには絶対ですね。タイトルの「10 TO 4〜」は夜10時に始まった演奏が延々朝4時!まで続いたという意味ですが、このSTEREO盤で聴ける素晴らしい内容の演奏なら当然でしょう。

*10 TO 4 AT THE 5 SPOT( RIVERSIDE 1104)、黒小ラベル、両溝、STEREO
*同(RIVERSIDE 12-265)、青小ラベル、両溝、MONAURAL(オリジナルは青大PAT#)
*DONALD BYRD AT THE HALF NOTE CAFÉ (BLUENOTE 4060 )、47WEST63RD、溝なし

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NOTさん。早速アップされましたね。bassclefさんのブログへの検証ではご迷惑かけました。私もその後聴き直して○〜○(+)と思い直しておりました。NOTさんのおっしゃるようにアダムスのバリサクの音は汚いですが、決して嫌いではないです。Mode112/Quintet,Pacific/Critics'Choice,Prestige7677/Encounterなどが愛聴盤ですが、この1104は出だしの"T"isでアダムスが早いパッセージという事もあってビィービィーとうるさく感じ、なお且つライブ録音という事もあって音が平面的に感じた事も事実です。しかし聴き直すとライブの熱気も充分に捕らえた良い録音だと思います。bassclefさん、この場を借りて(NOTさん、すみません)訂正とともに謝ります。
NOTさんが「臨場感(奥行き)」でステレオ盤が良いと説明されて、私が「平面的」と申したのであえて説明させて頂くと、私のは「メンバー全員がフロントラインに張り付いたような録音」と言う意味なのです。ライブの熱気感という意味では申し分ないです。 削除

2009/9/23(水) 午後 6:24 [ Yo ] 返信する

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Yoさんに謝られてしまうとこちらの立つ瀬がありません。なにせ以前に「KELLY BLUE」のSTEREO盤を「中抜けのダメダメ盤」などと評していたわけですから。最初に出だしの部分を聴いた時の印象が多分もの凄く影響していて評価を誤ってしまう・・・こういうことって意外に多くあるように思います。他の方が違う意見を述べることで漸く再検証・・・死蔵盤が一転愛聴盤になる・・・コレクターにとってこんな嬉しいことはありません。今後もいろいろと指摘してください。ところでこの連休は結構時間が取れたのでレコ屋歩きをしましたが、とうとう例のアレ(STEREO盤)を見つけてしまいました。アレって?アレですよ。これはさすが・・・にちょっと(笑)です。次回にでも取り上げようと思っています。

2009/9/23(水) 午後 7:47 NOT254 返信する

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NOTさん、Yoさん、みなさん、こんばんわ。いやあ・・・NOTさん、次々に興味深い題材が出てきますね。しかも例のアレ(輝角?)まで入手されたようで(笑)それにしても、またすぐ見つけてしまうところが、怖ろしい(笑)
NOTさんが仰るように《最初に聴いた時の印象が影響して〜》ということ、ホントにけっこうあると思います。それは、評価を誤るなどという大げさなことでなくても、単にその「印象(良い・悪い)」が第一印象で決まってしまう〜ということ、ありますよね。僕もだいぶん思いこみが強い方なので(笑) 削除

2009/9/23(水) 午後 9:32 [ bassclef ] 返信する

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(もうひとつ続き)
そして昨日・・・近所のジャズ友(recooyajiさん)宅でレコード聴きをした際、このrecooyajiさん、なぜか、Kelly Blue〜モノラル盤とステレオ盤を揃って持ってるんですよ。参るなあ(笑)

ステレオ盤〜いやあ・・・以前に拙ブログ・コメントでYoさん、NOTさんが激賞してた通りでして、ホント良かったです!、各楽器の艶やかな音色、そしてエネルギー感もたっぷりで、そしてもちろん演奏自体もいいわけで。ステレオの場合、確かに楽器の定位(配置)に、いろいろ問題(管部隊が全て左側で、リズムセクションが右側とか)がある場合もあるわけですが、この「ケリー・ブルー」は、ピアノが左、ベースが右、ドラムスは(ちょい)右より、そして3管が、ちょい左〜フルート、ちょい右〜テナー、そしてナット・アダレイが中央という具合で、左右のバランス(楽器のバランス)から見ても、配置がいいように思う。NOTさん、Yoさんも仰ったように、ひと際、大きく入っているのがナット・アダレイでしたね。ソロ自体もいいですね。 削除

2009/9/23(水) 午後 9:36 [ bassclef ] 返信する

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(おまけに続き〜長くてすみません)
「ケリー・ブルー」の2曲目で(softly〜)面白かったのは、ピアノトリオの曲では、ピアノの音量が(定位はほぼ同じでしたが)極端にぐぐっ〜と上がったバランスになってたことです。(ステレオ盤もモノラル盤も)
(トリオセッションの時)ケリーがリーダーならピアノが真ん中ならもっといい〜というNOTさんのご意見も判らないではないですが、僕は「リーダーの楽器配置」にはあまり拘りはないです。それと、データによれば、この「ケリー・ブルー」は、3管もトリオも同じ日の録音になってますから、マイクのセッティングを変えるのがめんどうだったんでしょう。それで、Higgins氏は、たぶん、定位を変える替わりに、ケリーのピアノのバランスを上げたんでしょうね(笑) 削除

2009/9/23(水) 午後 9:38 [ bassclef ] 返信する

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(2番目の続き)(すみません、訂正箇所があったので、削除して再投稿しました。これがbassclef2番目のコメントになります)

実は「ケリー・ブルー」僕の第一印象は「悪い」方でした(笑)初聴きは・・・たしか高1の時、(だからもちろん、オリジナル盤の1st、2ndとかいう意味合いは全くないわけですが)FMから録音したタイトル曲の「ケリー・ブルー」です。その頃はモンクやミンガスに心酔してた頃でして・・・イントロのベース音からして、なにやらボヤッとした感じで、それと、フルートによるテーマのメロディがなんとなくどこかの「村祭り」みたいな感じがして(笑)・・・まあ「ケリー・ブルー=あまりよくない」という、まあ僕の思い込みになったわけです。後年になって、僕自身の好みとして、いわゆる「ファンキー」な雰囲気をあまり好まない〜ということが判ってきたわけですが。
(続き) 削除

2009/9/23(水) 午後 9:43 [ bassclef ] 返信する

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NOTさん、アレって何のことだか分かりませんでしたが、bassclefさんの一語であ〜アレか?と分かりましたが、やはりそうですか?(笑)というのは私もアレを入手したのです。私のアレはアレです。私の検証にもNOTさんのリストにも無かった1100番台のアレです。ひょっとしたら同じものかとドキッとしました(笑)
それにしてもrecooyajiさんがなぜケリーブルーの両方持ってるんでしょうか。もの好きな(モノラル好きの意味ですよ:笑)recooyajiさんのことだから先にステレオを買って、我慢できずにモノ盤を買ったのでしょうね。その逆はありえないですね。
私も死蔵盤になりかかった1104が愛聴盤になりました。いろんな話題これからもよろしくお願いします。 削除

2009/9/24(木) 午後 5:30 [ Yo ] 返信する

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降参です、名探偵bassclefさんには(笑)。何で「輝角」だってすぐ見破っちゃうでしょう?Yoさんにも「輝角」でネタバレしちゃいましたよ(笑)。まぁこちらは東京なんで歩けば、いろいろと見つかります。大黒・溝なしですがミント!で2310円、お買い得でした。でも中身が・・・・それは後日に。「KELLY BLUE」ですがbassclefさんと全く同じで最初にタイトル曲を聴いたときは「なんてアホ臭い(失礼)テーマなんだ!」と思いました。当時はJMの「BLUES MARCH」とC.BROWNの「チェロキー」にも同じような印象を持っていました。「チェロキー」についてはJ.GRIFFINの演奏を聴いて払拭されましたが他の2曲は結構長い間引きずってましたねぇ〜。今はもう全く平気ですけど(笑)。

2009/9/24(木) 午後 7:35 NOT254 返信する

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Yoさんの「アレ」、ヘボ探偵のNOTには名探偵bassclefさんのように一発で当てることなど到底無理ですがCLARK TERRYの2枚(1108、1137)MAX ROACH(1122)あたりかそれとも順当にBILL EVANS(1162)でしょうか?もしかしたらCANONBALLがらみでDORHAM(1139)でしょうか?外れてたらギブ・アップです(笑)。

2009/9/24(木) 午後 7:48 NOT254 返信する

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NOTさん、Yoさん、みなさん、おはようさんです。
「輝く角」はいや・・・たまたま当たっただけです(笑)それにしても、いかにステレオ盤不人気であっても、その0.23kは・・・NOTさんの嗅覚は素晴らしい!(笑)
NOTさんも、若かりし頃はケリーブルーのメロディに「?」だったと判って、こちらもなにやらホッとしましたよ。ちなみにその「ケリー・ブルー」出だしのベースの「ブオン、ブオン〜」というあの音・・・オリジナル盤ではモノラル、ステレオ共に、かなりの鮮度感でしっかりした音色でした。国内盤ではあのベース音が、ボヨボヨと膨らんだ感じなので、この差は・・・やはり大きいですね。
「Yoさんのアレ」・・・僕の予想も、NOTさんが順当とされた1162(Portrait〜)です。どうかな?(笑) 削除

2009/9/25(金) 午前 8:37 [ bassclef ] 返信する

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NOTさん、自分のブログでもないのに真似をしてクイズっぽい話をしてしまいました。すみません。でもお二人に当てられてしまいました。この前のbassclefさんのブログで1162の決着がついてなくて、Orpheumステレオ盤は持っているのですが音的にちょっと納得できず、以前から欲しいと思っていた盤です。一度Inc黒大溝有は見つけたのですがパス、やっと(東京なら簡単に見つかるのでしょうか?)黒小ラベルを見つけました。週末bassclefさんのブログに書き込ませていただきます。 削除

2009/9/25(金) 午後 6:31 [ Yo ] 返信する

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名探偵bassclefさん、こんばんわ。凄い2連勝ですね。ところで「KELLY BLUE」ですがYoさんも指摘されていたことなんですがSTEREOジャケのデザイン、ホントに触手が動きませんね。だいたいKELLYの写真自体ピンボケの上に優れたアングルとも思えません。これがBETHLEHEMのジャケで有名なBURT GOLDBLATTの作品とはどう考えても・・・・。それとGOLSONのあのうねうねテナーがSTEREO盤だとあんまり気にならないのはなんとも不思議です。

2009/9/25(金) 午後 8:22 NOT254 返信する

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Yoさん、こんばんわ。bassclefさんのブログへのコメント楽しみに待ってます。多分この番号(12-315)だとSTEREOもJACK HIGGINSと思うんですけど、どうでしょう。例のEVANSの4部作のうち、他の3作はオリジナルや2NDを持っていますけど「PORTRAIT IN JAZZ」だけは未だに国内盤(例の枯葉2バージョン入り)です。これってMONOとSTEREOのTAKE違いは「枯葉」だけだったんですかねぇ。ちなみに昔は「ぐい〜ん」と引っ張るMONOバージョンが好きでしたけど今は端正なSTEREOの方が好みですね。

2009/9/25(金) 午後 8:46 NOT254 返信する

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