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2009年09月13日

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THINGS ARE GETTING BETTER / CANNONBALL ADDERLEY WITH MILT JACKSON(RIVERSIDE 1128、12-286)

今週は他のアルバムを取り上げる予定でほぼ書き終えたところでしたが昨日(12日)話題のSTEREO盤を入手、早速聴いたところ、聞きしに勝る内容なので急遽ご披露しようと思います。

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私ははっきり言ってCANNONBALLがあまり好きではありません。数あるRIVERSIDEのリーダー・アルバムのなかでオリジナルで所有しているのはTAKES CHARGES (12-303)、THEM DIRTY BLUES(12-322)と本作くらいでAND THE POLL-WINNERS (355)、QUINTET PLUS(388)、IN NEW YORK (404)、JAZZ WORKSHOP REVISITED (444)、CANNONBALL’S BOSSA NOVA (455)、NIPPON SOUL(477)は多分聴いたことすらないように思います。これは30年くらい前BILL EVANSが参加していることで購入した(もちろん国内盤です)PORTRAIT OF CANNONBALL (269)やKNOW WHAT I MEAN (433)の印象がどうも良くない、それもEVANSはまずまずだったんですが、やぼったいCANNONBALLが、どうにも気に入らず、挙句の果てには「主役がいなければ良いのに・・・」なんて思う始末でした。3枚のオリジナル盤もKELLYが入っている(TAKES CHARGE)、TIMMONSの作曲の中でも一番好きなDAT DEREを演っている(THEM DIRTY BLUES)、そして本作はKELLYに加えてMILT JACKSONが参加しているから入手したものでCANNONBALL本人に惹かれたわけではありません。ですから当然のようにKELLYやMILT JACKSONの活躍ぶりがアルバムの好感度を左右することになります。MONOを聴いていた時はどうもKELLYやMILT JACKSONがパッとしないのです。特にMILTは「WITH MILT JACKSON」とタイトルにも記載されているため八面六臂の活躍を期待していたのに大いに当てが外れました。というわけで、以後はあまり聴く機会がありませんでした。
そんな折bassclefさんの著名なブログhttp://bassclef.air-nifty.com/monk/
の中で音が良くない(籠っている)として始まった一大論争(笑)。私もMONO盤を聴き直して即、同調したわけですがYoさんより「STEREO盤は抜群に良い音がする」とのご指摘があり、他のRIVERSIDEの1100番台のSTEREO盤を再検証したところまさに「目から鱗」の連続であったことは以前に書きました。
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さて「THINGS ARE GETTING BETTER 」STEREO盤の検証結果です。まずジャケットの文字の色が微妙に違います。これはSTEREO1100番台では良くあるケースです。肝心の音ですがSTEREOではMILT JACKSONが大活躍するんです!MONOではVIBEと高音域のADDERLEYのSAXの音が重なりかなりの部分で相殺されています。STEREOを初めて聴いた時の衝撃(例えばB-1 THE SIDEWALKS OF NEWYORKの出だし)があまりに大きかったので、あらためて冷静にMONOとSTEREOを聴き比べてみました。
一番違いを感じるのは何といってもMILT JACKSONのVIBEの音、余韻が違いますしSAXやピアノの音に打ち消されることもなく、また音圧もSTEREOの方が高いこともあり左チャンネルで確固とした存在感をアピール。VIBEの音に関してはRVG録音のようにリパーブが掛かり過ぎることもなく申し分ありません。CANNONBALLのアルトもよりクリアで生き生きとしています。ただ不満が全く無いわけではなくDRUMSの音がイマイチで、やや平面的に聴こえています。BLAKEYの傍にもう一本マイクを忍ばせておけば更に迫力あるSTEREOサウンドが楽しめたと思います。そうすれば、あの「MONK’S MUSIC」と肩を並べることができたかもしれません。KELLYも良く言えば裏方に徹しているというか、絶好調時に出る「コロコロして鮮やか」な独特のKELLY節はSTEREOでも期待していたほどではありません。KELLYは意外にもセッションによって好不調がはっきりしていて、この時は絶好調ではなかった感じです。BASSはSTEREOの方がやや目立つというもののPERCY HEATHですからね、強靭さを期待する方が・・・・。ただKONITZの「AT STORYVILLE」での名演もあった訳で・・・・でもやっぱり普通でした。
この盤を聴き比べたら10人が10人STEREO盤の方が良いと言うでしょう。もしMONOの方が良いと言う人がいたなら、きっとその方、MILT JACKSONが嫌いなのでしょう(笑)。
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それにしても今までJAZZ喫茶のオヤジも廃盤店店主もJAZZ評論家も誰も声を大にしてRIVERSIDEのSTEREOが良いなんて発言していませんよ。せいぜい「MONK’S MUSIC」だけですね。STEREOオリジナル盤の価格は高いものでもMONOの半分、作品によっては4分の一、5分の一なんて値段。いくら我が国ではMONO神話が健在とはいえ、ORRIN KEEPNEWSらがSTEREOの方が優れているものはOJCでも最近のCLASSIC RECORDS社からの再発でもSTEREOマスターを使用したのに、我が国の大勢(当然私も含みます)はキチンと検証もしないでMONO=○、STEREO=×との判断を下している、誰かが、そういう噂を流すことによって、その説がまかり通ってしまう。ROCKなどにくらべると検証する人の少なさと圧倒的に少ないタマ(オリジナル盤)が原因なのですが、これって正に風評リスクそのものではないでしょうか?風説の流布は犯罪です(笑)。他人の意見に(特に通説には)惑わされず、真実をきちんと解明しなければ・・・・・。


*THINGS ARE GETTING BETTER (RIVERSIDE 1128)、黒小ラベル、両溝、STEREO
*同(RIVERSIDE 12-286)、青小ラベル、両溝、MONAURAL

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