アルベンガ その5
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アルベンガの町の観光案内所は、紙の資料はあまりなかったのですが、一見さえないおっさん風スタッフ、ガイドには優れていて、中世が好きだと言うと、あれはどうだ、これはどうだ、といろいろお勧めが出てきます。 教会見学の後、ミラノに戻る列車までは、若干時間が有りましたので、地図などもらえるだけの資料をいただいて、お勧めスポットめぐりをしてみました(残念だったのは、時間的にも無理だったオリーブオイル博物館。次回訪問チャンスがあったら、是非行ってみたい!)。 まずは、古い教会跡、バジリカ・ディ・サン・ヴィットーレ。 旧市街の城壁を出て、幹線道路を行くと、道の脇にひっそりと保存されたこの遺跡に出会います。 4,5世紀頃、つまり初期キリスト教時代の教会の跡。かつては墓地の教会だったようです。墓地の歴史も古くて、ローマ時代のネクロポリスが起源だそうです。死者の土地。 でも今では、住宅がびっしりで、そんな過去に思いをはせる人もいないのでしょうね。 かつては、こんな風に立派な教会でしたが、14/5世紀に、もう壊されてしまったとのことです。住宅地でもありますから、おそらく住居建設のときなどに、この基礎が出てきてしまったということなのかな、と思います。 さて、同じ道をさらに進むと、ポンテルンゴ(長い橋)があります。 橋といっても、今は川が流れていないのです。往時のままに、一部残されているのですけれど、一方は車がびゅんびゅんと高速で走り抜ける幹線道路、一方は緑の畑。なぜ?って感じですよね。 実は、今、旧市街を挟んで、ここと反対の南側を流れる川が、かつては、ここにあったんですね。それが、13世紀の半ばに、流れを変えられたんだそうです。つまりこの橋は、それより以前からあったものということで、ロマネスク時代は勿論現役だったのですね。 それにしても、名前の通り、本当に長い橋です。川幅が広かったということですから、そんな川の流れを変える工事をしたなんて、経済的にも技術的にも、当時、潤っていたのでしょうかね、この土地は。 道路の側はこんな様子。 そして、畑側はこういう感じです。 かつての地面よりも、今の地面がずいぶんと上に上がっているのがよく分かりますね。 アーチが、上部だけ残っているのが、歴史を感じさせます。それにしても美しい石積みです。 もしかして、こんなものをみるよりも、普通だったら博物館優先だったかなぁ、とも思いつつ、現場主義(?)の私としては、どうしても現地で見られる実際の風景を優先してしまうのですよねぇ。結果として、あ、こんなもんなんだ、とがっかりすることも多いわけですが、でも実際の中世の風景を想像するには、現場主義が一番なんです。こういう風景を目にすると、とりあえず、脳内バーチャルで、ほんの少しは当時の風景を想像しやすいので、楽しくて。 こんな地味な橋ですが、もしかして同好の士?観光客風のカップルが、やはり熱心に写真を撮っていました。 このあと、通りすがりの旧市街で思わぬ掘り出し物に出会ったので買い物して、駅に向かいました。いい町です、アルベンガ。本来なら、海を一目見たかった。というか、海沿いのレストランなんかでお食事がしたかった!現場主義で歩いていると、いつだって大忙しで、結局そういうチャンスはほとんどないんですよねぇ。 しかし、今回の訪問の成果として、アルベンガから内陸方向には、いくつか面白そうな教会があることが分かったので、次回は車で行ってみようと思います。おそらくそのときまで、リグリアとはしばしのお別れです。 毎度、長のお付き合い、ありがとうございました。 |




