5月15日(火) 雨 17℃
今日が正眼短期大学の講義の日
楽しい時間になりました!!
これが授業ですか?
と、問いかけられそうですが
楽しく、面白く、そしてためになる事が学ぶことができれば最高ですね。
今日の3時のおやつは「草餅」でした。女性お二人がお茶を用意してくれました。
草餅を食べながら「百会」に皿灸を体験して頂きました。
百会 (ひゃくえ)
[部位] 頭頂の正中にあり、前髪際と外喉頭隆起の間の陥中にある(耳尖の直上で、頭頂正中線にある)
[主冶] 神志病を主治し、気の上昇による諸症状、外感風邪が引き起こす頭部疾患、気虚下陥の常用穴。
四神聡 (ししんそう)
[部位] 百会の左右前後1寸開いた所に在り、内は大脳と呼応し、脳は元神の府であり、この気機を調え、作用は平肝熄風 (へいかんそくふう)・寧心安神 (ねいしんあんしん)・醒脳開竅 ( せいのうかいきょう )
[主治] 巓頂頭痛・めまい・智力低下
ヨモギ(艾葉)
[気味] 生は微苦・大辛、温。熟は微辛・大苦、温。
[帰経] 肝・脾・腎
[主治] 腹中を温め、冷えを逐い、一切の風湿を去り、一切の血(血毒)を止める。これで灸をすると、身体の諸経に透 ( とお )って、あらゆる病邪を治し、長患いの人を起きしめる。
[薬用部位] 葉、採集時期:6〜8月、調整法:天日乾燥
キク科の多年草で、ヨモギ属植物は世界の北半球におよそ4百種あり、日本には30種の自生があるといわれています。
・「ギリシャ本草」に記載されているヨモギの薬効は「暖め、散ずる。その煮汁で腰湯を使えば月経を促し、停滞した病毒を除き、子宮の炎症を治め、結石を砕き尿閉を治する。このヨモギを身につければ歩いて疲れない。脚につけて歩けば毒獣や悪魔を追い払う」などの効用が述べられている。
ヨーロッパ諸国では古くから民間薬として利用され、脚に巻いたり靴の中に入れて歩けば疲れない。夏至の日に摘んだものを腰に巻いておくと不妊症や冷え性からくる婦人病が治るという伝承があり、また夏至の日に採ったヨモギで環を編んで、これを牛舎に掛けておくと家畜を悪疫から守ると言い伝えられている。
この話は、日本で端午の節句にショウブとヨモギを束ねて邪気を祓うという伝承行事に似通ったところがあります。
・ひな祭り:緑のヨモギ餅、クチナシの実で染めた黄色の餅、白い餅、・・天人地をあらわす青・黄・白のお餅を菱形に重ねて、蒔絵の雛道具の前に飾る。(菱餅の順番は、下から緑・白・ピンクとなっている。緑は草萌える大地を、白は雪の純白、ピンクは花を表している。つまり、春近い季節、雪の下には緑の草が生きずき始め、解けかけた雪の残る大地には桃の花が芽吹くという風情を組み合わせている。)
・また、夏の盛りにヨモギを茎ごと刈り取り、陰干しにしてよく乾かした茎を取り去り、よく揉んで布団や座布団に綿と一緒に敷き込みます。この座布団からヨモギの香が漂い身体を温め冷えを除くといいます。
・ヨモギの語源は不明ですが、俗に「よく萌える草」から善萌 ( よも )草 ( ぎ )、また全草に香気を含み精油分があり良く燃えることから善燃 ( よも )草 ( ぎ )(よもぎ)。春の若葉を摘み取り湯がいて餅に搗くところから餅 ( もち )草 ( ぐさ )と呼び、お灸の「もぐさ」の原料とすることから灸 ( きゅう )草 ( ぐさ )などとよばれています。
両の手に桃と桜や草の餅 芭蕉
・歴史上の人物でヨモギをこよなく愛したのは、平清盛 ( たいらのきよもり )であった。庭一面にヨモギを植えていたとか。草餅の草は平安時代の頃はハハコグサが使われていたが、平安末期に“母と子を臼の中でつく”として嫌い、ヨモギに変えたということです。
『本草綱目 ( ほんぞうこうもく )』にも「草餅を食べれば一切の鬼悪気を治す」とあり、草餅は季節の病を除く働きがると思われていたようです。
薬効:
・痔の出血、子宮出血、鼻血、腹痛には生の葉をすりつぶして盃一杯を服用。
・吐瀉、解熱、浄血に艾葉5〜8gを煎じ、一日2〜3回に分服する。
・動脈硬化、解熱に生薬3〜5gを煎服する。
・切り傷、虫刺されに葉の生汁を塗布。
・扁桃腺炎に生汁を内服。
・暑気あたり、急性胃腸炎による下痢・嘔吐に生薬5gを煎服。
・腰痛、冷え症、帯下、神経痛、皮膚病、腹痛、痔の痛み、保温、消炎に茎葉を浴湯料として用いる。
・大便出血に葉とショウガの等量を煎じて服用。
ヨモギは体質改善の妙薬:飲用にしろ、食用にしろ、入浴剤にしても、ヨモギの卓越した力を考えると、とても安心できます。先人たちは経験をもとに、さまざまな利用法を伝えてくれています。
ヨモギ風呂に入ると体が温まり、肌もスベスベになります。お茶がわりに長期服用すると体質改善になりますし、しぼり汁は食あたりや虫下し、女性の浄血・貧血に有効です。よくもんで傷に貼りつけると効きます。ヨモギの芳香に含まれる精油には、自律神経を調節する作用があります。このように、ヨモギは万能薬として貴重な薬草なのです。
含有成分:たくさんの有効成分があります。
・第一にあげるのは葉緑素です。クロロフィルといいますが、造血作用、殺菌作用、浄血・抗アレルギー作用、脱臭、免疫力アップ作用があります。
・第二にビタミンA・B1・B2・Cなどが多く、ミネラルといわれる鉄分やカルシウム、リンなども含まれています。
・第三は食物繊維がホウレンソウの約10倍もあることです。現代人の不足しがちな食物繊維をとることで、腸内細菌を増やし、直腸ガンの予防になります。
・第四に意外に知られていないのが虫下し作用です。
・第五はヨモギの精油成分の多いことで、シネオールやアルファーツションなど何種かあり、防腐剤や抗菌作用・食欲増進などにも役立つものです。
・この芳香が脳を通じて私たちの心に作用することです。
心身の疲れが香りの作用により自律神経や脳の働きを活発にし、安定され、ストレスを発散されて健康を維持してくれるのです。ヨモギ風呂に入り、新陳代謝を高めて血流を増やすことも疾患を減らすことにつながります。
利用の仕方:入浴には3つの方法があります。
(1)乾燥させたもの100gほどを煎じて洗面器などに入れて、足湯・手浴・腰湯。
(2)生のヨモギ500gくらいをさらし木綿の袋に入れて、浴槽の中に水から入れます。生葉は特に、精湯成分が多いので香りがよく、ストレスの多いときなどに最適です。
(3)乾燥葉100〜200gをさらし木綿の袋に入れ、水から浴槽に入れて温浴すると、体の芯まで温まり、肌荒れ・冷え・腰痛・痔にも効果があります。