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STAP問題については、いまだに

「小保方の不正は許せん!」
とか
「STAP細胞が本物だというなら、なぜ捏造する必要があったのだ?」

とかコメントしてくる人がいます。
ここじゃ今さらのような話。うるさいのでさっさと消してたんですが。

しかし、ネットのあちらこちらで、こうも同じコメントが繰り返されるのを見ると、もう一度このことについて書かないといけないのかなと。
当ブログを観ていただいている方々は、おそらく常連さんがほとんどと存じます。
同じ内容を繰り返されるのも退屈かと思われますが、あえてもう一度やります。

当ブログの主たる主張は次の2点。

(1)調査委で指摘された四つの不正は、STAP細胞そのものを捏造するのが目的ではなく、ネイチャーに載るためのきれいなデータを得るためのものである。つまり、論文の体裁をよくするためのものである。したがって、必ずしも「不正=STAPはウソ」という結論にはならない。

(2)不正の実行者は小保方氏ではあるが、主犯は小保方氏であるとは限らない。

はっきり言っちゃえば、この不正問題には若山氏が深く関わっているんじゃないかということです。
この業界の方々や反オボの方々は、若山氏の責任問題は、なるべく曖昧にしておきたい意向のようです。
なるべく、そこのところには触れたくない。
触れると、「若山氏のせいにするのかぁ〜!」と烈火の如く、怒り出す。
ということであれば、当ブログとしても、そこのところは徹底的にギリギリ突っ込んでおく必要があるかなと。

ということで、若山氏の責任問題について、論じます。

そのことを論じるための予備段階として、次の話をご紹介します。サイエンスライター、片瀬久美子さんの独自取材によるもので、不正の実態を生々しく描いたもの。すでにご紹介したのですが、もう一度。
タイトルは『ある大学で起きた研究不正についての実例』

「Aさんは、博士の学位をとった翌年から4年間海外でポスドクとして働いていましたが、日本に帰国する必要ができて職を探していたところ、B教授に助手といて雇いたいと誘われてB教授の研究室に入り、研究生、非常勤講師を経て2年後に助手に採用されました」
「後に判明しましたが、B教授はその大学に赴任する以前から不正を行っていました」
「最初、AさんはB教授から、別の論文に掲載した写真やグラフなどを再度使うように指示され、不審に思ったAさんはそれは問題にならないかとB教授に確認しましたが、『自分たちのデータを再度掲載することは問題ない』と言われ、そういうものかと従ってしまいました」
「研究室では、ウェスタンブロットやRT-PCRのアクチンコントロールの写真を他の写真と差し替える事が頻繁に行われていました。教授は、『ベータアクチンはやらなくてよい。大学院生のCさんがきれいな写真を何枚も持っているのでそれをレーンの数を合わせて使うように。1サンプルあたり500円もかかるので何度も失敗していては金がかかりすぎる』と指示し、全員にその写真が配られました。B教授からは、アクチンは何度やっても同じように出るので、見栄えのよいものを使えばいいと言われていました」
「他には、サンプルを使い切ってしまい、やり直すのに時間がかかると教授に報告したところ、結果は同じなので別のデータを使うようにと指示されAさんは従ってしまいました」
「また、内部コントロールで補正をする必要がある実験で、B教授は補正していないデータの方が都合が良ければ、そちらを採用するように指示していました」
「Aさんは、これらのやり方はおかしいと思い、B教授に意見しましたが聞き入れてもらえませんでした。研究室の大学院生達に、コントロール実験をせずに他の写真を使い回すこと等は不正だと指摘しましたが、B教授に最初から教わっていた学生達には上手に理解してもらえませんでした」
「教授の意見に異を唱える事が多くなってきたAさんは研究室で浮いた存在となりました。B教授とは方針が合わないので転職したいと他の先生に相談すると、『就職活動をしていることがB教授に知れると、研究が全くできなくなる恐れがあるので、なるべく言うことをきいて業績をためた方がいい』とアドバイスされました。‥‥」

その後、Aさんは実績をため、B教授の研究室を出て、別の研究室の准教授に採用された。ところが、その翌年にB教授の不正が発覚する。不正が指摘された論文の中には、Aさんが筆頭著者である論文も含まれていたため、Aさんは「不正をはたらいた研究者」として懲戒処分を受けるはめになってしまうのである。

一方、不正の主犯であるB教授は、いったん懲戒解雇になったものの、教授としての地位保全を求めて裁判所に申し立てを行い、大学側と和解。停職処分に軽減され、教授として復職した。不正の最終処分も曖昧なまま、新たに研究費を獲得して研究を続けているという。

片瀬氏のレポートは、さらに次のように続ける。

「研究室では、人事、予算配分などすべての権限を教授一人が握っているため、教授の言うことに異を唱えられない雰囲気があります。教授もこのような中にいると、自分がすべて正しいと思い込み、不正をしているとの自覚が持てなかったのではないかとAさんは推測しています。周囲も教授の言うことをなんでも従う雰囲気があり、おかしいと思ったAさん一人では状況を変えることができず、自らも巻き込まれる結果となってしまいました」

論文不正の構造の根深さを生々しく伝える秀逸なレポートである。

榎木英介氏も、サイエンスジャーナリストの立場からこの問題を追及し、「スケープゴートを叩くだけで終わっては、問題が発生するに至った構造は何ら変わらない」というなら、せめてこのくらいの実態レポートは欲しいものだ。榎木氏のやってることは、結局たんなるニュース解説の域を出ない。俗なマスコミレベルの中途半端な正義はやめてほしい。シラけるだけだ。


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