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小保方さん勝利。


BPO委員会決定の全文掲載と申し上げましたが、ざっと見たところ、決定の根幹部分は前半のこの15ページまでで尽きていると思ったので、このへんでわたくしの感想を述べさせて頂きたいと思います。

まあ、細かいことを言えばいろいろあるのですが、根幹部分は全面的に認められておりますから、小保方さんのほぼ全面勝利と言えると思います。

で、根幹部分とは何かというと、ようするに、次の部分。


本件放送は、STAP細胞の正体はES細胞である可能性が高いこと、また、そのES細胞は、若山研究室の元留学生が作製し、申立人の研究室で使われる冷凍庫に保管されていたものであって、これを申立人が何らかの不正行為により入手し混入してSTAP細胞を作製した疑惑があるとする事実等を摘示するものとなっている。これについては真実性・相当性が認められず、名誉毀損の人権侵害が認められる。


まあ、ごく普通に考えて、これで十分ではないでしょうか。これまで、マスコミ、アンチによってひたすら叫ばれていた、このウソの筋書きが、ついに公式にウソだと認定されてしまったわけですから、これを勝利と言わずしてなんなのでしょうか。
また、この結論にいたる説明も、思ったより詳しく述べられています。
重要なのは、番組構成上の、次の②から⑥とされている部分です。


②若山氏がSTAP細胞の有無について検証していることを紹介する部分 
 ここではまず、STAP細胞だとして申立人から渡されて培養され、若山研究室に残っていた細胞の遺伝子の解析結果について若山氏が説明を受ける場面が放送され、「いずれも129ではないです」というテロップが表示される。129とはマウスの系統のことであるが、このこと自体についての説明はなされていない。 同じく若山氏による検証の紹介部分では続いて、上記の遺伝子解析の結果が説明される。STAP細胞は、申立人が若山氏から渡されたマウスから作製していたはずであり、このため、作製されたSTAP細胞と元になったマウスとは遺伝子が一致するはずである。しかし、遺伝子解析の結果、両者は異なるものであったことが述べられる。これを受けて、「すべて僕のほうにミスがないっていうのを、自分で納得しないと先に進めない」などの若山氏の発言が放送されている。 

理研の遠藤高帆上級研究員による解析結果を紹介する部分  独自に検証に乗り出した遠藤氏が、公開されていたSTAP細胞に関連する遺伝子情報を解析し、若山氏が申立人から渡された細胞には、アクロシンGFPという精子で発現する特殊な遺伝子が組み込まれていることが分かったとされる。ここでは、アクロシンはSTAP研究にはまったく必要がないとか、STAP細胞は調べれば調べるほど存在自体がわからなくなってくるといった遠藤氏の発言も放送されている。 

遠藤氏の解析結果を知らされた若山氏の反応とES細胞混入疑惑の提示部分  若山氏にはアクロシンGFPが組み込まれたマウスに心当たりがあった。若山研究室では、そのマウスからES細胞を作製し保管していたからである。これを受けて本件放送は、「小保方氏から受け取った細胞に、このES細胞が混入していたのではないか」、と疑問を提起する。 

⑤ この疑問に対する若山氏と申立人の主張を紹介する部分  若山氏は、自らの実験の過程でES細胞が混入する可能性がなかったか繰り返し調べたが、思い当たらなかったという。一方、申立人に関しては、ES細胞のコンタミ(混入)ということが起こり得ない状況を確保していた、という2014年4月9日の記者会見での発言を放送するなどしてその主張が紹介された。 

不正疑惑の発覚後、申立人の研究室で使われる冷凍庫から見つかった細胞に関する部分 の場面のあと、若山氏や申立人の研究室のあった理研CDB(発生・再生科学総合研究センター)の建物の映像を背景に、「取材を進めるとES細胞をめぐって、ある事実が浮かびあがってきた」というナレーションが入る。そののち、冷凍庫から細胞チューブの入った容器が見つかったという話題に移る。その内容物であるES細胞は若山研究室にいた元留学生が作製したものであり、申立人は、実験用のES細胞を若山研究室から譲与されて保存していると説明してきたと放送される。ところが、この細胞は、「去年」すなわち2013年に若山研究室が山梨大学に移転する際に持っていくことになっていたものであり、申立人の元にあるのは不可解であるという指摘があるとの紹介がされる。そして、このES細胞を作製したという元留学生が、電話インタビューで、これがSTAPと関係あるところに見つかったことに驚いたこと、それを申立人に直接渡したことはないことを述べる音声が放送される。これを受けて「なぜこのES細胞が、小保方氏の研究室が使う冷凍庫から見つかったのか。私たちは、小保方氏にこうした疑問に答えて欲しいと考えている」というナレーションが流れる。


で、このようなNHKによる番組構成に対する分析が、次のように述べられています。


(3)関係部分による摘示事実とその真実性


 一般の視聴者の普通の注意と視聴の仕方とを基準とすれば、関係部分による摘示事実は以下のようなものであると言える。


a)STAP細胞の正体はES細胞である可能性が高いということ(からまでの全体、直接的にはより)


 では、「小保方氏から受け取った細胞に、このES細胞が混入していたのではないか」という疑問形が用いられており、STAP細胞の正体がES細胞であると断定的に述べたものとまでは言えないが、本件放送が、他の仮説に言及することなくES細胞説で全体の説明を組み立てていることからすると、可能性の高い仮説として提示しているものと理解される。


b)若山氏の解析及び遠藤氏の解析によれば、申立人の作製したSTAP細胞はアクロシンGFPマウスから作製されたES細胞である可能性があること(からより)


 遠藤氏の解析対象となったSTAP細胞がアクロシンGFPの組み込まれたものである点は番組中で明示されているが、番組で紹介された場面で行われた若山氏の解析の対象となった細胞については特に説明がない。実際には両解析において対象となった細胞は別のものであり、若山氏の解析対象となったSTAP細胞はアクロシンGFPマウス由来のものではない。しかし、STAP細胞にはいくつかの種類があることが番組では説明されていないため、そのような知識のない一般視聴者は、若山氏にアクロシンGFPが組み込まれたマウスに心当たりがあり、若山研究室ではそのマウスからES細胞を作製し保管していたとされた上で、「小保方氏から受け取った細胞に、このES細胞が混入していたのではないか」と放送されることによって(から)、若山氏が解析対象としたSTAP細胞も遠藤氏が解析したSTAP細胞と同じもの、つまり、アクロシンGFPの組み込まれたES細胞である可能性があると受け止めるだろう。


c)STAP細胞は、若山研究室の元留学生が作製し、申立人の研究室で使われる冷凍庫に保管されていたES細胞に由来する可能性があることからまでの全体、直接的には⑤⑥より)


 このように摘示事実を理解する前提には、「STAP細胞は存在するのか」と題するパートのうちの、からまでの場面ととを連続したものと捉えていることがある。それにより、遠藤氏の解析対象のSTAP細胞、若山氏の解析対象のSTAP細胞、若山研究室に保管されていたアクロシンGFPの含まれるES細胞、さらに若山研究室の元留学生が作製したES細胞という4つの細胞が同一のものであると断定こそされていないが、までの部分と連続したものと受け取られる編集によって、そのような可能性があるという上記の摘示事実が示されたと言える。 
これに対してNHKは「場面転換の映像とコメントによって、構成上、区切りがつくように配慮した」として、までの場面とは独立したものであって、までの場面で登場するES細胞とで取り上げられるES細胞とは別のものとして放送されていると主張する。「場面転換の映像とコメント」とは、の場面のあと、CDBの建物を背景に、「取材を進めるとES細胞をめぐって、ある事実が浮かびあがってきた」というナレーションが入っていることを指していると思われる。


 しかし、まず、で若山研究室ではアクロシンGFPが組み込まれたマウスからES細胞を作製して保管していたとし、「小保方氏から受け取った細胞に、このES細胞が混入していたのではないか」とES細胞の混入疑惑を指摘している。そののち、では若山氏と申立人の双方が混入の可能性を否定していることを紹介した上で、では、取材を進めると、申立人の研究室にはES細胞が保管されていたことが判明したとし、元留学生の作製したES細胞が「申立人の元にあるのは不可解である」(したがって、混入の可能性もありうる)という指摘がなされている。以上のように、からは、いずれも混入の可能性に関わる内容であるから、一般視聴者はこれらを一連のものとして見ると理解するのが自然である


 NHKの主張通りを独立した内容であると捉えるためには、次に述べる通り、との間に2年以上の間隔があることを意識する必要があるが、これらの場面においてこの点が強調されているわけではないから、一般視聴者がこうした時系列を意識して視聴するわけではないだろう。また、仮に、意識的に時系列に関心をもって視聴する者を前提とした場合には、次に述べる通り、の場面をおいた趣旨の理解は困難となってしまう。結局、いずれの場合でも、までの場面ととを連続させて捉えるのが自然であるといえる。


 すなわち、は、問題発覚後の申立人の冷凍庫から入手経緯の不明なES細胞が発見されたという内容であるが、STAP研究が行われていた時期(番組では、キメラ実験が成功したとされるのは2011年11月だと紹介されている)と、この元留学生のES細胞が発見された時期(番組中で明示されないが、「問題発覚後」が、STAP研究に疑義が呈され始めた時期を指すとすれば、それは2014年2月である)とは2年以上異なる。NHKが主張するように「までの場面とは独立したものであって、までの場面で登場するES細胞とで取り上げられるES細胞とは別のもの」とみるのであれば、なぜまでの場面に続けてSTAP研究から2年以上経過した時点における元留学生作製のES細胞の保管状況に疑問を呈する部分()が放送されたのか、その趣旨を理解するのが困難である。
すなわち、アクロシンGFPが組み込まれたES細胞が混入したのではないかというSTAP研究当時の混入の可能性を指摘した部分(③④)を放送し、それに続けて、STAP研究から2年以上経過した時点における元留学生作製のES細胞の保管状況を紹介した後に、「なぜこのES細胞が、小保方氏の研究室が使う冷凍庫から見つかったのか」と疑問を呈するナレーション()がされたのか、までの場面で登場するES細胞とで取り上げられるES細胞とは別のものであるというNHKが主張する前提では、その意味が理解できないだろう。


 結局、一般の視聴者の普通の注意と視聴の仕方の観点からは、前述のようにからを一連のものと見るのが自然であるが、意識的に時系列に関心をもって視聴する注意深い視聴者にとっても、以上述べたように、⑤⑥は一連のものと理解されると言えるのである。


 NHKは、の場面を独立のものとして放送したのは、理研が当時、申立人の研究室に残存していた試料等についての調査に消極的であったことを指摘するためであると主張している。しかし、では、NHKの主張する上記のような趣旨についての明示的な説明はおろか、理研という言葉すら出てきておらず、逆に、最後のナレーションは、先ほども指摘したように「なぜこのES細胞が、小保方氏の研究室が使う冷凍庫から見つかったのか。私たちは、小保方氏にこうした疑問に答えて欲しいと考えている」(傍点は委員会による)というもので、問いかけの対象は申立人である。こうした点からすると、この部分が理研を批判する趣旨のものであると受け止めることはできないだろう。さらに、はあくまで「STAP細胞は存在するのか」について扱うパートの一部なのであり、その後が挟まれたうえ、「エリート科学者問われる責任」という理研の対応を批判するパートに移るという構成になっているのである。


 以上からすると、の場面を独立のものとして一般視聴者は見るはずであるというNHKの主張には説得力がなく、一般視聴者はまでの場面ととを連続したものと理解するものと考えられる。



このように、委員会決定は、「NHKは、小保方さんが(まったく関係のない)元留学生のES細胞を盗んで捏造したと一般視聴者に思わせるような編集を行った」ことを、きわめて詳しい説明でに認定している。

また、そのように一般視聴者を誘導する相当の根拠もないとしている。


 摘示事実c)――STAP細胞は、若山研究室の元留学生が作製し、申立人の研究室で使われる冷凍庫に保管されていたES細胞に由来する可能性がある――について  

元留学生が作製したES細胞が問題発覚後の申立人の研究室の冷凍庫で保管されていたこと自体は真実だと認められるが、次に述べる通り、このES細胞がSTAP細胞の正体である可能性があるという点には、以下の通り真実性・相当性が認められない。
 NHKによれば、このES細胞は、STAP細胞実験が 初に成功したとされる2011年11月に先立つ同年7月に樹立されている。また、作製者である元留学生は、若山研究室でSTAP研究が行われていた時期には、同研究室で核移植ES細胞の実験などを行っており、2012年3月上旬には、若山研究室で初に申立人からSTAP細胞の作製方法の教示を受けたという。さらに、同年10月の帰国前にはSTAP細胞に関連するテーマで実験を行っていた。 
 しかし、これらの事情を超えて、若山氏や遠藤氏の解析対象となったSTAP細胞が、元留学生の作製したES細胞である可能性を裏付ける資料は示されていない。
NHKは「留学生のES細胞が、STAP問題に関連していなかったと言うことは科学的には出来ない」という遠藤氏の指摘を引用しているが、可能性が否定しきれないという程度では、摘示事実c)の真実性が証明されたとは言えない。また、摘示事実c)について真実であると信じるについて相当性があることを示す資料も示されていないから、相当性も認められない。

摘示事実d)――申立人は元留学生作製の細胞を何らかの不正行為により入手し、混入してSTAP細胞を作製した疑惑がある――について 

次に述べる通り、真実性・相当性は認められない。  
まず、摘示事実c)の真実性・相当性の検討の際に示した通り、元留学生のES細胞がSTAP細胞であった可能性に真実性・相当性が認められない以上、元留学生のES細胞を混入してSTAP細胞を作製したとの疑惑は、真実性・相当性のいずれも認められない。次に、申立人が元留学生作製の細胞を何らかの不正行為により入手したとの点についても、その真実性・相当性を基礎づける資料は示されていない。 
もっとも、ここで問題としているのは、何らかの不正行為による入手や混入そのものの真実性・相当性ではなく、これらの点について疑惑をかけるだけの相当の理由があったかどうかということである。この点を考えてみると、まず、元留学生のES細胞を何らかの不正行為によって入手したという疑惑については、確かに、この細胞が申立人の研究室の冷凍庫に保管されるに至った経緯については申立人とNHKとの間で主張に食い違いがあり、不透明なところがある。しかし、疑惑を提示するについての相当の理由があることがNHKによって証明される必要があるところ、何らかの不正行為による入手疑惑については具体的な根拠が示されていないし、そもそもSTAP細胞が元留学生のES細胞であるとの可能性についても真実性・相当性が認められないから、結局、この点を前提とする摘示事実d)についても疑惑をかけるだけの相当な根拠はないと言わざるをえない。



まあ、当ブログにとっては、というより、ごくごくマトモな人間にとっては今更のようなことなんですけど、こうしてそれが公式に認定されるとやはり嬉しいですね。
昨年の地検による「事件性なし」の判断に続いて、小保方さん、またまた大きく前進です。

これで、「ES細胞盗んで捏造した」とさんざん喚いていたあのマスコミやら誰かさんやらは、すべて訴訟の対象になって、すべて敗訴です。

頭のイカレたアンチ連中も、さあ、どこまで持ちますかねえ。




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