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■「子供を持たない」という生き方/吉田あゆみ

■読了本のご紹介■

吉田あゆみ著、                                                                                   「「子供を持たない」という生き方―なぜほしいの?ほしくないの?」                                                                                                                                       ダイヤモンド社 、1998.2

腎臓に重い障害を抱えているため、
「出産のみならず子育ても困難」であると医者に通告されている著者が、
「そもそもなぜ自分は子どもが欲しいのか」という「?」を見つめなおすため、
「子どもを持たないひと」に、その経緯と理由をインタビューし、
自分の考えを整理する作品。

※書籍情報(表紙画像など)は記事右下にある「私のおすすめ〜」のリンク先でご確認ください。
クリックするだけでは料金はかかりませんし、こちらに報酬がはいることもありません。

図書館の返本台にあり、タイトルに惹かれて読んでみることに。


著者がインタビューした「子どもを持たないひと」は大きく分けて2パターンあり、

ひとつは「持ちたかったけれど持てなかったひと」、

もうひとつは「あえて持たない、持たなかったひと」である。


前者は、夫婦どちらかの体の事情で、子どもが欲しいにも関わらず持てなかった、

もしくは、自然に任せていたら、持てないままきてしまった、というひとたち。

熱烈に希望していた人もいれば、ぼんやりと希望していた人もいる。

けれど、共通しているのは

「持てなかったのだから仕方がない。あとは夫婦で楽しく人生を過ごさなくては!」

と、前向きな意見にたどり着いているところだ。


後者は、「自分のことだけで精一杯で、子どもをもつ余裕がない」というひとたち。

余裕は経済的なものよりも、むしろ「心の余裕」である。

中には「今の世の中に子どもを産み落とすことは罪悪だ」とまでいう意見もあるが、

それは「自分がすすんで苦労を背負い込みたくない」ことの詭弁に聞こえる。


後者の意見には、「そんな自分勝手なことでいいのか?」とも思うが、

私たちの世代(20・30歳代)は、自分の老後の面倒を子どもにかけるつもりはないが、

自分の親世代は、自分たちを頼ってくる世代である。

つまり、年老いた親の面倒をみつつ、

自分たちは「見返りを期待しないで」子どもを育てる世代であると思う。


親の面倒を見るのも、子どもを育てるのも、当たり前のことだろう。

けれど、それを両立させようとなると、それなりの経済力と精神力が必要になり、

結果、女性側も仕事を手放すことが出来ず、子どもを持つことを躊躇う・・・。

その気持ちは、私もとてもよく分かる。

私も「身勝手なひと」の一員だ。


また、女性の体には「子どもを産む」特殊能力が備わっているがゆえに、

妊娠・出産、そしてその後の子育ての比重がどうしても、男性よりずっしりと重くのしかかってくる。

自分の力量を考えて、「私には無理です」と思ってしまうことを、

一概に「身勝手」であるとも言い切れないと思うのだ。


いろいろと考えさせられる本だが、「子どものことを考える本」であるにも関わらず、

常に「子ども」を「子供」と表記しているところが気になる。


仮にも著者は活字を仕事として用いるジャーナリストだ。

子は親の「供」ではない。

少なくとも、「幼児教育」の分野では、

今、「子供」ではなく「子ども」「こども」と表記されるのが一般的である。


既にかなりの年数が経っている作品であるが、

少なくとも執筆・発刊当時には

著者が、子どもを「自分の持ち物・一部として欲しいと願っていた」心が現われているのではないだろうか?

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吉田あゆみ著、「子供を持たない」という生き方

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”「子供」ではなく「子ども」「こども」と表記されるのが一般的”というのは初めて知りました。子供をそのような意味として捉えたことが無いので驚きました。

2006/9/5(火) 午前 8:16 [ ysigle ]

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ysigleさん、あくまでも「子どもを対象とする分野」では一般的であるというだけです。世間的にどうなのかは不勉強で分かりませんが、役所やNHK系ではたいてい「こども」とひらがな表記になっているような気がします。この作品は「子どもに関すること」を書いているにも関わらず、配慮が足りないなぁと感じたので、意地悪な感想を付け加えてしまいました(;´∀`) 私だって、以前の仕事柄、たまたま学習しただけなのに、ちょっと恥ずかしいですね。反省です・・・。

2006/9/5(火) 午前 8:50 NYANKORO

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これは賛否両論ありますね。。。でも、自然の摂理、子孫繁栄、生き物の本質を自分達の考えだけでとどめてしまっていいものか疑問です。ほしくてもできなかったという人達は残念なことだと思いますが、産める方なら、自然に任せて産んでほしいです。この世に子どもを産むなんてかわいそうだという人もいるけど、産まなきゃ逆に変わっていかないと思うのですが。。。私はほしくてもなかなかできないうちの一人なので、こういう話はとてもはがゆいというか、もどかしいというか。。。

2006/9/6(水) 午後 2:46 rinyuka

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りんゆかさんは子どもを夫婦ともに希望されているのでしたよね。著者夫婦もそうです。著者は自分の病気のために夫の希望をかなえらないこと、自分が自分の思い描く「完全な家族」を作ることが出来ないことに憤りを感じて行き詰まり、この本を執筆するに至りました。自然の摂理というならば、種が絶えていくのも自然の摂理だと思います。しかし、欲しくいひとのところではなく、欲しくないひとのところに命が宿るのはどうしてなのでしょうね。「赤ちゃんの値段」と対比すると、私ももどかしいです。

2006/9/7(木) 午前 8:06 NYANKORO

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↑自分の病気のために思い描く「完璧な家族」を作る事が出来ずに執筆した本だったんだね。。理想どおりの人生なんて存在しないだろうし、その時々の状況を精一杯過ごすのがいいんじゃないのかなぁ。赤ちゃんの値段の記事のような事になるような状況での出産もどうかと思うし・・・。まず、自分がしっかりしなきゃいけないのかな。。難しいね。。

2006/9/9(土) 午後 3:13 la_b_moon

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LALAさん、そういう状況で取材し、執筆された作品のようです。そのなかで著者も、自分が思っていた「完璧」が、薄っぺらい思い込みだったことに気付くのです。あまりにも無計画な人生はどうかと思いますが、思うように行く人生のほうが稀ですよね。今の状況を精一杯過ごす・・・。私にもそれしか出来ません。でも「これ以上無理だもん(つд⊂)エーン」とばかり言っていると、ちっとも前に進めませんし・・・。夫婦同士の話し合いが大切と思いつつも、それがなかなか出来ないのですが(; ̄ー ̄A アセアセ

2006/9/9(土) 午後 7:08 NYANKORO

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