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■読了本のご紹介■
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柴田よしき著、「聖母(マドンナ)の深き淵」 角川文庫、1998.3 (角川書店.1996)
RIKOシリーズ第2弾。
前作で、父親不明の子どもを妊娠した緑子(りこ)は、
無事に男児を出産し、育休後、警察官として職務に復帰していた。
周りの配慮で、閑職に異動になっていたが、
本人はそれを左遷とも思わずありがたく受け止めていた。
ところが、その閑職である職場で、性同一性障害の男性と知り合ったことから状況は一変!
4年前の乳児誘拐事件、そして現在起こった主婦売春者の惨殺事件、
そして同じく売春者の元保母銃殺事件・・・。
全く別個の事件が、小さなところからつながりをみせ、大きな渦となり、緑子に襲い掛かる。
最後に見えた真実は・・・!
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先に映画化されたものを観たのだが、映画は原作のエピソードをすくって、
とてもコンパクトに作られたものだった。
原作は、コンパクトとはほど遠い、圧倒的な大作である。
近作も、前作と同じく「女の業」が大きなテーマとなっている。
それに加え、
発表時にはとても珍しかったであろう「性同一性障害」(トランスジェンダー)にも踏み込んでいる。
そして、前回とは反対の男性同士の性愛にも。
「女の業」をキーワードに、女性の置かれている理不尽な立場を描いてるのは分かるのだが、
緑子はちょっと異質である。
読み手にもよるのだろうが、私には相容れない部分が大きい。
これだと「イヤよイヤよも好きのうち」を認めたことにもなるのではないだろうか?
ミステリとしては申し分ない大作であると思う。
私のおすすめ:
柴田よしき著、「聖母(マドンナ)の深き淵」
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