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きたがわ翔著、ヤングジャンプ連載、全15巻
ホットマンは、私の姉が中学〜高校の始めくらいに
ヤンジャンを読んでいた頃に雑誌で知りました。
そのうち姉がヤンジャンを買わなくなってからは、コミックスがでるたびに買っていたのですが、
途中で熱意が冷め放置。(エンゾの父親が亡くなるあたりから。あのサイズのコミックスは高いし〜)
だいぶたって、妹が急に古本屋で最後まで集めてくれたのだけど、
私の「整頓」ターゲットになってしまったので〜す。
大半はわたしが買ったからいいんだい。
私が途中まで買ってあとで姉がそろえた
「ヒカルの碁」も「赤ちゃんと僕」も勝手に売られちゃったもん!
処分するにあたって今回初めて最後まで読みました。
結局なんでも沖縄&海に持って行っちゃうところは作者の趣味だなあと思いつつ。
ホットマンは自由奔放な女優の母によって産み落とされた、
父親が違う5人の兄弟姉妹(双子の兄弟含む)と
長男の娘・七海が慎ましくもたくましく、肩を寄せ合って生活していく話。
母は事故で亡くなり、家族はそれぞれの父親の元で暮らしていたのだけど、
ヤンキーだった長男エンゾが突如娘を得ることにより更生して、
兄弟姉妹を呼び寄せ再び暮らし始める。(「ひとつ屋根の下」みたいなもんか。)
物語は終始、家族愛・兄弟愛・自然愛にあふれたホームドラマなのだけど、
終盤、次女のひなたが実は養子であることがわかり、
家族がぎくしゃく、一時ばらばらに。(姉弟の禁断の恋というお約束あり)
でも家族は一緒にいなきゃけないという「強迫観念」から、
エンゾ以外の兄弟姉妹が
「お兄ちゃんごめんなさい、いい子にするから許して。また一緒に暮らそう。」
ともどってくる。
そこでエンゾは彼らを「出て行け!俺は七海と二人で暮らす。家族は解体だ!」と言い放ち追い払う。
ここでわたしは昔TVでやってた「天までとどけ!」を思い出した。
(岡江久美子の方です)
長男が家具職人として何とかかんとかやっていけるようになり、
出版社勤めの彼女とやっと結婚する。
でも長男は生まれついての人柄と育った環境のため
とことんお人好しで、人を疑うことをせず、平気で損すること丸わかりの受注とか受けちゃうのだ。
で、口論の末、彼女が激怒。
「あなたはいつもそう。大家族で育って、みんなで助け合ってきたかもしれない。
傷つけばみんなでその傷を分け合ってなめあって。
でも世の中はそうじゃない。
あたなたちみたいに、何かあったらべたべたべたべた助けあう、なんてことはないのよ!」
おー、いっちゃいけないこといっちゃいましたね〜。
でも彼女の気持ちわかるよ・・・。
彼は長男としていつも家族優先。私のこと好きなのはわかってるけどもっともっと私をみてよ〜!
ってなところでしょうか。
この話、彼が家族離れできていないというより、
彼女がずっと言えずに溜めてた鬱憤を噴出したというだけだけだと思うのですが。
家族の「常識」は家族それぞれだから触れちゃいけないところもあるのだ。
それを彼女に触れさせちゃったのは長男の不徳。
ちゃんと彼女にわかるように愛情を示さなかったから。
だって彼の両親はとっくに長男離れしているもの。
私の家も家族べたべたです。
特に唯一結婚して家を出ている私が一番家離れできてません。
高校2年生の時に父を病気で亡くしてから数ヶ月後に阪神大震災。
上から大1・高2・小6の三姉妹と母。女ばっかり。
法律をたてに父の妹にいっさいがっさいもっていかれそうになり、
弁護士立てて調停ってことになりました。(結局もってかれる)
ここで知ったことだけど、法律は弱者や常識人の味方なんかじゃあない。
知ってるモン勝ち、お金あるモン勝ち。
そんなこんなで家族みんなでくっついてがんばんなきゃ!って意識が強かった。
今までまったくかわいがってなかった妹を「守ってやらにゃ。かわいがらにゃ」と思ったのは、
幼くして父を亡くしたことが不憫だとか、妹が聞き分けのできる年になったからだけじゃない。
「家族」は「家族」でいないと、みんなでいないと乗り越えられない、という
「脅迫観念」があったからだと思う。
月日が経ち、他の家族はわりと自由に生活している。(胸のうちはわからないけど)
私も、母の退職・妹の大学卒業&就職でずいぶん肩の力が抜けたけど、
まだまだ家族依存が強いです。
ホットマンの話にもどりましょう。
エンゾはそれこそ断腸の思いで「家族解体」を宣言するのだ。
みんなの「脅迫観念」を打ち砕くために。
今までの自分たちは家族だけで仲良く過ごしすぎた。
他にも大切なもがあるはずだと。
決して、金子先生といちゃいちゃするために家族を追い払ったんじゃないぞ!
「天までとどけ」と「ホットマン」&私の違いは保護者の不在と「強迫観念」有無。
「ホットマン」と私の違いは父性の欠如。
やっぱり男の人は強い。
男女別役割分担は引っかかることころ多し、ですが、
やはり男の人にしか、女の人にしかできないことはたくさん存在する。
母のことは大好きだけど、もう少ししっかりしてくれていたら、
私ももっと気分がらくだったんだけどなあ。
姉が兄だったら。姉の上に兄がいれば。
たら、れば、言っても仕方ない。
私の問題は私が解決するのだ。
「ホットマン」の影の功労賞はなんと言っても金子先生でしょう。
いつだって家族優先のエンゾによくぞ我慢してくれました。
エンゾにべったりの七海ごとエンゾを包み込んだ金子先生、万歳!
ちなみに近所の古本屋で¥750なり。1冊¥50。
早く売っとけばよかった・・・。
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