絵本 みさき
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内田 麟太郎 文/沢田 としき 絵 佼成出版社 沢田さんの絵には、アクリル(たぶん)で描きこみ塗りこんだものと、 肩の力の抜けた、線描きに色をつけたもの(主に挿絵、科学もの、「おおきなポケット」表紙画)がありますが、 「みさき」は前者。沢田さんの絵を思う存分堪能できます。 極端に文字の少ない絵本ですが、その少ない文字すら、なくてもいいような。 最初の「きせんが くる」と、最後の「うみだよ」だけでいいくらい、絵が語っています。 表紙には、真夏の青空、草いきれ、白い道と日に焼けた少年の白いランニングシャツがまぶしく光っています。 草の匂い、夕立の降り始めの土の匂い、雨上がりの草いきれ…、絵から夏の熱気が立ちのぼってきます。 道に落ちていた、古いかいじゅうのぬいぐるみを横目に見ながら急いで走り去った少年が、引き返してきて拾い… 大切に持っているわけではないけれど、ぬいぐるみのしっぽをぎゅっとにぎった手に、ひかれます。 |
