つるりん和尚のああいえばこうゆう録

曹洞宗 松柏山 常圓禅寺ホームページhttp://www.oharu-zizo.jp/

裸の王様

 
佐藤雄平知事の参考人意見聴取が『国会事故調チャンネル』で放映されている。
勿論意図的な編集もなく一挙手一投足が映され、全世界に配信された。
恥ずかしいというのが見終わっての率直な意見だ。
これがわが故郷の首長かと思うと泣けてくる。
ノーカットなのだから、どんな言い訳も通じない。
 
先日、国と県のパイプ役として日夜奔走している元日銀福島支店長の鉢村内閣官房審議官が福島県行政を嘆いているという話を聞いた。
復興関係省庁の官僚が“福島県”に対し不快感を示しているというのだが、事故調を見ていて、それも頷けてくるのだから悲しい。もちろん、“福島県民”に対してではない。
県の当事者意識の欠如は明白で、そこに自主性がないことが理由だ。
自発的にこうしたいというビジョンを示さずに金をくれとだけ言ってくる福島県に対し嫌気がさしていると言うのだ。
 
国の政治も、県の行政もどっちもどっちだが、身近な分だけ県に対し失望感を覚える。
 
「緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム」(SPEEDI)についての質問に対し、「ついつい見逃した」と知事は答えた。
「ついつい」とはあまりにも凄い表現だ。
情報の中でも当時もっとも必要とされていた情報をついつい見逃したと言うのだから、危機管理などというレベルではなかったのだ。
 
また、オフサイドセンターを撤収したことへの内心忸怩たる想いも伝わりはしなった。県民が路頭に迷っている最中の撤収だったのだから、そこに対する配慮があって当然だ。「オフサイドセンターの線量が高かった」などというのは詭弁に過ぎない。命懸けで県民を守ろうという当事者意識の片鱗も見えなかった。
 
文科省の小中高生向けの放射線に関する副読本の中身も知らなかったようだ。
おそらくあまり興味がないのだろう。
私は、医療・教育・福祉の再生・充実が復興の礎になると言ってきたが、福島県庁にはそれを実感している人はいないのだろうか。言葉では綺麗事はいくらでも言えるが、切実にそう感じていれば具体的にひとつひとつをつぶさに眺め
何が問題で、何が重要かを判断できる。
少なくとも、放射線教育は、今後「福島差別」が行われないようにするためにも、全国民に向けて行われなければいけない最重要政策だ。
「風評被害」を撲滅するなどと言う前に、それが大切なのだ。しっかりとした知的理解がなくてはこうした問題の解決はあり得ない。
 
県民健康管理調査の詳細は担当者でなければ解らないとの発言は、なんら具体的な政策は承知せず担当に丸投げするという、もはや首長としての体をなしていないことを露呈している。
 
そして、保安院が県に対し、3号機の津波対策の必要性を打診していたことを事故調が明らかにすると、「知らなかった」と答弁。副知事までは上がっていたが知事は蚊帳の外だったようだ。
まるで裸の王様だ。
原子力村の人間にいいように操られていたことをこれだけで十分過ぎるほど証明している。
 
国にも県にも市町村にも原子力村の人間は存在する。
医療界には、白い巨塔を大手を振って闊歩している人間もいる。
彼らはつねに自分の利益を優先する。
そのためなら、手段は選ばない。
私たちがいまだに被ばくの検査を受けられないのは彼らの都合を優先しているからだ。
 
福島県民は怒らなければいけない。
強くそう感じた。
 

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国会事故調に佐藤知事が呼ばれる

 
国会事故調で、枝野元官房長官が「記憶にない」を連発していたが、
その無責任さは、超ド級の犯罪のようなものだ。
 
県民健康管理調査で、事故当時の記憶を呼び戻せと言われている福島県民は、時系列、しかも30分単位で記載しなければ、今後健康被害が生じたとしても保障されない可能性もある。
 
「記憶にない」が通用するというなら苦労はない。
 
結局、菅総理を筆頭にした各大臣の他人事のような発言を見ていると危機管理体制云々の前に、当事者意識が著しく欠如しているということなのだろう。
 
それは民主党に限ったことではない。原発政策を進めてきた自民党の無責任体質はそれ以下とも言える。
 
反省がなければ進歩はない。
これは道理だ。
 
今、福島刑務所で命に関わる事案を起こした入所者の特別改善指導をしているが、彼らよりも人間的資質に欠けている気がしてならない。少なくとも自らの“業”と向き合って苦悩している彼らの方に人間らしさを感じる。
 
今日は、国会事故調に佐藤知事が呼ばれる。
東京電力福島第1原発事故で住民避難に活用できなかったことが問題視されている「緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム」(SPEEDI)について、福島県が事故後の昨年315日朝までにメールで送られた放射性物質の拡散予測のデータを消去していた件が質問の中心になるだろう。

私としては、オフサイドセンターを撤収した経緯についても深く掘り下げてもらえればと思う。
東電の全面撤退が議論になっているが、これは福島県の全面撤退であったからだ。内堀副知事によって県民が見捨てられたという福島県行政始まって以来の汚点だとも言える。
 
勿論、民間事故調と違い、手ぬるい国会事故調だから期待はあまりできないが、県民は静かに注目している。
 
無責任でいいなら、なんでもできる。
繰り返し言っておきたい。
 
 

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感謝

 
金魚アーティストの深堀氏のご好意で開催できた「水底の花」
ノーギャラの上に、ご自身の作品をご寄贈までいただきました。
 
家族総出で開催に向けてどれほどのご苦労があったかと思うと
感謝の言葉が見つかりません。
 
連休には、猿まわし本家本元と言えるであろう山口県『周防猿まわし』がやってきます。
 
山形県宿用院のご住職・三部義道老師のご紹介により、『周防猿まわし』の会代表の村崎氏がやはりご好意で一週間福島に滞在し、四季の里、幼稚園や老人ホーム・相馬市の仮設住宅などを巡って公演して下さいます。
 
また、55日「こどもの日」には、転輪太鼓GAIAが和太鼓ジャンボリーを開催、福島に和太鼓の音で元気・負けん気を送ります。
 
そもそも、私が代表を務める「花に願いを」は、全国の曹洞宗をはじめとするご寺院様からの物心両面のご支援によって成り立っています。
 
先日も曹洞宗の宗務庁がバックアップして下さるとのお話をいただきました。
 
また、報道などにより、活動に心を寄せていただく全国の人たちの善意が私たちを支えています。
 
市内・県内・県外からのボランティアの皆さんは日を追う毎に増え続け、今では人数を制限せざるを得ない日も出てきました。
僅か4か月で、こうした状況が生まれてきたことを心から嬉しく思います。
 
皆さんとおつきあいさせていただいて思うことは、皆さんがボランティア精神に溢れていて、人間ができているということです。
 
地元にはこうした皆さんの行動に対し、何も実際が解っていない人ほど冷たい視線を送ったりするのですが、ボランティアの皆さんが黙々と除染に打ち込む姿・真剣さによって、今では感謝の声が至る所で聞かれるようになりました。
 
福島に心を寄せていただく、こうした人たちのためにも、私自身はいっそう踏ん張らなければなりません。
 
滋賀県避難者の会、仙台、愛媛県松山市での講演が続きますが、福島の現状を皆さんにできる限り伝えてきたいと思います。
 

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復興への想い

 
変わらない景色の中で当たり前を失った生活。
 
何を信じていいのか、解らない暮らし。
 
耳を塞ぎ、目を背けて現実を直視しない人々。
 
蔓延する自分さえよければいいという利己主義。
 
互いの立場ばかり主張し、対立を生む構図。
 
 
原発事故は哀しいほど切ない現状を生んでいます。
 
 
福島県行政も何を考えているか解りません。
 
原発から北西に風が吹いていた事実を隠蔽し
本来命を張って事故対応をしなければいけなかったオフサイドセンターを撤収しました。
しかも陣頭指揮をとっていたのは副知事。
 
プルサーマルを受け入れた知事は悔恨の情を表すこともなく
安全宣言を出したと思えば、撤回し
具体的な政策を自分の言葉で語る姿をあまり見ることはできません。
 
地方二紙に手厚く情報を流すという手段で言論封じを行っているからでしょうか。
マスコミも行政に対する鋭い質問はほとんど見られず、私たちの被ばく実態・健康被害を責任をもって調査しなければいけない県立福島医大や山下俊一率いる健康管理調査委員会などからの情報を垂れ流します。
 
私にも小中高の三人の子どもがいますが
未だに誰一人検査をしてもらえてはいません。
 
今、個人の生活・家族の生活を他に置いてでも
ぎりぎりの所で寸時を惜しんで活動しています。
 
それは危機感を強く感じているからです。
 
被ばくを恐れる危機感だけではありません。
福島の人間の心そのものが駄目になってしまうという危機感です。
 
確かに福島県人は被害者でしょう。
しかし、自分たちの目の前にある現実は受け止めなくてはいけません。
 
文句ばかり言っていても、ぼやいてばかりいても現実は変わりません。
積極的にでき得る限り行動することで活路が見出せればと思っているのです。
 
 
NHK“あさイチ”の放送後、驚くほどの反響がありました。
私の所に届くのは応援のメッセージばかりですが、それがすべてだとは思っていません。
 
批判的な意見もあろうかと思います。
 
どうぞ、そうした意見も顔の見える形で直接お寄せください。
 
具体的な議論を交わす中で、新しい考えもお互いに生まれてくると思っています。
 
 

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お願い

 
今日は法事が二件とお通夜が入っています。
その合間を縫って町会の除染が二つ。
 
明日は、法事が四件と葬儀。
そして、町会の除染が一つ。
 
月曜・火曜と除染は続き、火曜は東京宗務庁へ出向き人権学習。
 
そこから、滋賀県避難者の会・仙台のお寺・日経と電通の除ボラ受け入れ・写経の会・愛媛県松山市での講演会・福島市女性アカデミー講演・お経を読む会・ラジオ出演三本・取材が三件。
 
月末の四日連続の除染で五月に入り、山口県周防猿回しの一週間受け入れ・転輪太鼓主催のイベント協力。
市内での講演会が四本入っています。
そこにお寺の行事と法事・葬儀が入り、事務方の仕事と執筆活動、刑務所・保護司・PTA・ロータリーなどの社会奉仕が間隙を縫います。
 
 
忙しさ自慢をしているのではありません。
 
取材や依頼事、相談などで来訪する時には、アポイントを取っていただきたいことや文書での申込みをお願いしたのです。
 
「忙しくて…」と言っても、なかなかこうした状況をご理解していただけないので、あえてスケジュールを書き込みました。
 
中には、連絡がうまく取れないことに苛立ち「偉そうに」などと言う人もいますが、実際物理的に無理なものは無理なのです。
 
どうか、ご理解いただきたいと思います。
 
 

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