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ナス部門の時給は890円

2015年の新規就農とともに立ち上げ、2シーズン目となったナス部門は、2月27日に片付けまで含めた全ての作業が完了しました。

昨シーズンと同様に、所得と労働時間を計算しました。


 ◆ナス部門成績(2016年・10アール・木の本数660本)
所得(売上ー経費※) 1,132,661円
労働時間(家族全体) 1,273時間
時給 890

※ナス部門単独でかかった経費のみ。例えば他部門でも使用する軽トラックの維持費は経費として算入していない。


昨シーズンの時給は917円で、今シーズンの目標を1,000円としていたのに、むしろ下がってしまいました。

作業時間の記録精度が上がったため単純には比較できないのですが、昨シーズンと比べてなすの木の本数を減らしたのにもかかわらず、収穫の時間が増えてしまったのが、時給低下の主な原因です。

技術的には向上した実感があり、精神的な余裕もあったので、2017年は効率も重視しつつ、おいしいナスを作りたいと思います。

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10%ルール

私は「仕事に費やせる時間の10%を、目先の利益にとらわれず、未来への投資として、研究・調査に充てる」ことにしています。

2015年4月に就農して以来のテーマは、「減農薬・減化学肥料」と「高精度衛星測位による農作業効率化」です。


減農薬・減化学肥料
環境保全のためには、可能な限り化学物質を使わないに越したことはありません。しかし現時点で私は、無農薬・無化学肥料栽培の技術を持っていません。少しでも農薬と化学肥料を減らせる栽培方法に挑戦していきたいと思っています。

減化学肥料として、2017年はレンゲソウによる緑肥を小さな田んぼで試します。レンゲソウはマメ科植物なので根粒菌が根に住んでおり、根粒菌から窒素成分を受け取っています。このレンゲソウを田んぼにすき込むことにより、窒素成分を化学肥料で補う必要がなくなります。

ただし緑肥は、窒素成分量のコントロールが難しいため栽培植物の成長に支障が出たり、温室効果ガスであるメタンが発生しやすくなったりと、マイナスの面もあります。

少しずつではありますがノウハウを蓄積して、農場全体に減農薬・減化学肥料を広げていきたいと思います。

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2016年10月にまいたレンゲソウの種



◆高精度衛星測位による農作業効率化
私は2年前に就農する前に、大手電機メーカーで準天頂衛星「みちびき」の仕事をしていました。「みちびき」は日本版GPSとも言われ、カーナビなどで使われる日本の測位衛星です。この衛星測位の知識を農業に活かしていきたいと考えています。

私が注目しているのは、高精度(誤差数センチメートル)農業用ナビゲーションシステムです。高精度測位により効率化される農作業はたくさんあります。現在は導入に数百万円もかかりますが、誰でも手軽に導入できる手法を確立したいと思います。

東京海洋大学 久保研究室のご協力を得て進めているところです。

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トラクターにつけた実験用GPSアンテナ

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農作業中の服装

今回は私が農作業中に着ている服装を紹介します。

慣れた服装で効率的に作業できるように、気に入った服は何枚も持っています。

ほぼ毎日同じ服装をしているので、周りの人には着替えていないように見えるかも知れません(笑)


◆農作業中の服装

帽子
日差し・雨・障害物から頭を守るため必ず帽子をかぶります。いつも帽子をかぶっているので、かぶらないで外に出ると不安になります。

上半身
上半身は日差しや虫から肌を守るため、真夏でも長袖を着ます。冬は防寒のため上着を着ますが、刻々と変化する気温に対応しやすく、作業もしやすいように、薄手で細身のものを重ね着します。(ハウスの中は外気温より20度以上高いことがあります。)汗を吸収しやすく、保温性もあり、丈夫なスポーツウェアを使用しています。

下半身
立ったりしゃがんだりが多いので、薄手で柔らかい素材のものが適しています。また、長靴からすそがはみ出してこないように、細身のズボンをはきます。上半身と同じくスポーツウェアです。真夏は汗をかいて1日に何度かはき替えることがあるため、同じズボンを7枚持っています。

作業するときは軍手をします。細かい作業をしたり、重いものを持ったりするため、手にぴったりフィットして、力の入れやすいゴムがコーティングされているタイプの軍手を使用します。ホームセンターで様々な種類のものが売られています。軍手にはかなりの負担がかかるので農繁期は1か月ももたず切れてしまいます。

農作業中は基本的には長靴です。深いぬかるみの中へ入ることがあるので丈が長く、泥が中へ入ってこないように上を締められるタイプの長靴を使用しています。立ったりしゃがんだりしていると同じところに負担がかかるため、2か月くらいで切れて買い替えになります。
長靴をはかないときは人工皮革のスポーツシューズをはいています。雨の中歩き回っても中へ水や泥が入ってきませんし、農作業後に子ども達の小学校の部活の指導に行ったときに履き替える必要がないからです。

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服装

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軍手

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2017年の方針

就農して2回目の冬を迎えました。2016年も充実した1年でした。

2016年を振り返りつつ、2017年の方針をまとめておきます。


①経営を継承できる技術の習得
この2年間は重要な農作業や経営判断を義父に頼ってきました。しかし、義父はもう70代半ばなので経営を継承できる体制を整えなければなりません。就農以来、日誌や作物ごとの作業記録を付けて、ノウハウを見える形で蓄積してきました。この情報を活かし、重要な農作業や経営判断を積極的に自分で行っていきたいと思います。

②主部門「米・麦・大豆」の拡大
2017年は米・麦・大豆の作付け延べ面積が30ヘクタール超(1ヘクタールは100m×100m)になる見込みです。2015年の就農時から東京ドーム1個分(約5ヘクタール)増えました。経営安定化のため「2021年までに40ヘクタール」という目標を持っているので、今後も借りられる土地は積極的に借りて、機械化も進め、規模拡大を目指していきたいと思います。

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冬の麦畑の様子


③直販部門強化
2016年は米約5トンをネット販売し、年間契約を含めて完売することができました。野菜(ナス・ネギ・ニンジン)に加え、加工品(干柿・米こうじ・味噌)の販売も開始しました。しかし、皆さんのご要望に沿った量を在庫できなかったのが反省点です。2017年は需要に合った量を確保し、品目も増やしたいと考えています。

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菜園で育てた野菜類

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干柿

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米こうじ味噌



2017年もまじめに農業に向き合っていきたいと思います。

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大豆の収穫(11〜12月)

今年の大豆の収穫は11月29日に始め、12月11日に終わりました。昨年と開始した日は一緒ですが、終わりは1週間早くなりました。

今年の大豆の栽培面積は約8.8ヘクタール(1ヘクタールは100m×100m)で、昨年よりも2ヘクタール弱減らしました。大豆の連作障害が発生していた畑を飼料米に切り替えたためです。

12月に入ってからの天気が良く、大豆コンバイン2台で収穫したこともあり、収穫作業は順調に進みました。

連作障害が発生する畑は使用しなかったので、6月の種まきの時に湿害による発芽障害を受けた畑以外はよく育ちました。昨年より面積が減ったものの、昨年と同程度の収量(約20トン)となりました。

大豆は力を入れていきたい作物なので、今年もうまくいって良かったです。収穫した大豆で販売用の味噌づくりにチャレンジしたいと思います。


◆収穫
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大豆コンバインです。
今年は大豆の機械組合(数件の農家で機械を共用する組織)で
中古コンバインを1台補充したため、
義父と私が運転して2台で収穫しました。
短期間で収穫を終わらせることができました。

収穫の動画です。
なかなか迫力がありますね。

収穫の様子をコンバイン上から撮影した動画です。
畝(うね)があるので揺れますし、
大豆を刈り取る高さを細かく調整しながら進むので集中力が必要です。
大豆の木から出るホコリもすごいです。

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収穫した大豆はコンバイン脇の袋に排出されます。
袋がいっぱいになったら軽トラックに積み込みます。
一袋30〜40kgあるのでとても大変です。


◆乾燥
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水分が16%以下になるまでハウス内で乾燥させます。
今年は12月に入ってからの天気が良く、
ほとんどが収穫した時点で16%を切っていました。

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大豆のさやや割れた大豆も含まれますが
このまま乾燥させて農協に出荷します。


◆出荷
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乾燥させた大豆を農協の集荷場へ運び、
検査を受けてから荷受けとなります。

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軽トラで運ぶたびに水分量の検査を受けます。
この回は13.3%でした。


◆選別
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収穫した大豆の一部は、来年の種子用に保存します。
選別機にてごみを取り除き、大きな粒のもののみ種子用として使用します。
また、食用や販売用にも確保しておきます。

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大きな粒の良い大豆がとれました。

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農作物の6次産業化

農作物の6次産業化の研修に行ってきました。自家栽培した作物をモチや総菜に加工して、道の駅で販売している栃木市の農家さんの見学と実習です。

「6次産業化」とは農林漁業者(1次産業従事者)が、加工(2次産業)・流通や販売 (3次産業)に取組み、経営の多角化を進めることです。

今回は宿泊して、AM4時の総菜作りから、AM8時半の出荷までを体験させていただきました。作業しながらお話を伺いましたが、総菜加工だけでなく、商品開発や市場調査にも力を入れているようでした。

我が家は農業の作付け面積がこちらの農家さんの約8倍(約30ヘクタール)あり、6次産業に割り振れる労力は1割程度と考えているため、同規模の運営はとても無理ですが、農作物の加工・販売をする上での視点や要件を学ぶことができました

冬の農閑期に、我が家の経営状況に合った6次産業の在り方を考えてみようと思います。



研修先農家さんの経営概要


【農業経営】
  • 作付け面積は3.7ヘクタール(1ヘクタールは100m×100m)
  • 水稲(ミルキークイーン・コシヒカリ・もち米)と野菜類を栽培
  • 農作物の栽培はご主人(60代)が担当

【加工部門】
  • 自宅敷地内にある約20畳の加工所を使用
  • 切り餅・赤飯・焼きおにぎりを中心に、自家栽培の野菜を用いて季節に配慮した総菜類を15品目程度製造
  • 出荷先は車で数分のところにある道の駅(販売単価は200〜300円)
  • 加工部門は家族3名(ご主人・奥さん・娘さん)で運営(土日祝はパート1名雇用)
  • AM3〜4時に作業を開始し、AM8時半に道の駅へ出荷、その後PM4時ころまで次の日の仕込み
  • 休日は火曜日
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約20畳の加工所で総菜を製造

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前日に仕込んだものを、パック詰めして食べられる状態に加工していく

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私はイモフライのパック詰めなどを担当

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AM8時半に道の駅に陳列しました

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今年は11月7日からビール大麦の種まきを始めました。昨年よりも約1週間遅いスタートです。

遅くまき始めたのは今年の6月に収穫したビール大麦のタンパク値が低かったためです。遅くまくことによって前半の窒素消費が減り、後半の肥料切れが起きにくくなって、穂に窒素が回る(=タンパク値が上がる)ということになります。

そもそも栃木県の奨励品種である「サチホゴールデン」という品種はタンパク値が低くなる傾向があるようなのですが、ビール会社からの要求もあり、少しでもタンパク値を上げる取り組みをしました。

今年は10ヘクタール弱(1ヘクタールは100m×100m)の畑でビール大麦を栽培します。昨年よりも2ヘクタール増えました。11月中旬から下旬にかけて雨が多く、種まきが停滞してしまい、昨年は1週間で終わった種まきが今年は1ヶ月もかかってしまいました

ビール大麦の種まきの後は、大豆の収穫と出荷が終われば農閑期に入ります。もうひと踏ん張りの師走です。


◆ビール大麦の種まき
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ビール大麦は湿害が発生しやすいため、
排水が良くなるように種まき直前に荒く耕し、側溝を掘ります。

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種まきも湿害が発生しないように良く晴れた日に行います。

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ビール大麦の種です。
サチホゴールデンという品種です。

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種まきと同時に施肥する肥料です。

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種まきから約1ヶ月後の畑の様子です。
6月の収穫が楽しみです。

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大豆の収穫の時期が近づきました。

青々と茂っていた大豆の木は、10月に入ると一気に枯れて丸裸になります。

夏の間は大豆の葉で日光が遮られ雑草が生えにくいのですが、それでもわずかな光でひっそりと生えている雑草があります。

それらの雑草の中には、実が収穫した大豆に混ざると大豆を汚してしまうものや、大豆の収量を減らしてしまうものがあります。農協への出荷時に雑草の実が見つかると大豆ごと返されてしまいまうこともあります。

そのため大豆の葉が落ちてから収穫までの約1か月の間に、全ての大豆畑を回り雑草を取り除きます

地味で手間のかかる作業ですが、品質を保つために行わなければならない作業なのです。


◆大豆畑の様子
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9月中旬
葉っぱが青々としています。

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10月上旬
気温が下がってくると葉っぱが黄色くなります。

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10月下旬
あっという間に葉っぱが落ちてしまいます。
この状態から、さらに枝がカラカラに乾くまで待ち、収穫となります。


◆収穫前の除草
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全ての大豆畑を歩き回り、収穫に影響のある雑草を手で取り除きます。

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イヌホウズキ
大豆と同じくらいの大きさの実がなるため、
大豆に混ざると取り除きにくく、つぶれると大豆を汚してしまうため、
特に気を付けて取り除きます。

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マルバルコウ
外来種のアサガオです。ツル性で大豆の木にからまり、木を覆ってしまいます。
ツルが絡まると取り除きにくく、種で急速に増えるので、
最近特に注意されている雑草です。

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ホウズキ
たくさんは生えていませんが、
やはり実が大豆を汚すので発見したら取り除きます。

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トビツカレ(アメリカセンダングサ)
増えやすく背が高い雑草です。
肥料が使われてしまうため、発見したら取り除きます。

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緑色のまま枯れず、実も付けない大豆の木がまれにあります。
他の大豆と一緒に刈り取ると木の汁が大豆の実を汚すため取り除きます。

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取り除いた雑草は軽トラに積んで廃棄場所に運び捨てます。

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