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今朝1枚のはがきが届いた。
ワープロで打たれた宛名の裏側には、目を閉じてあどけなく眠る赤ちゃんの写真。
送り主は、大学からの友人であり、同士であり、戦友でもあるGだった。
写真の下に添えられた、同じくワープロで打たれた文面には
感情を抑制するかのように、淡々と出産の報告がつづられていた。
そして、はがきの一番隅っこに、
恥ずかしそうに、
「お父さんになったのでありました」
と、くせのある手書きの文字。
その一言を見た瞬間、私はすべてを理解した。
この1年半、私と友人はなかなか会うことができなかった。
仕事上の付き合いがあるので、メールでのやりとりは頻繁に行っていた。
時には、共通の友人の出産祝いを共に贈ったりもした。
それなのに、
電車で一時間の距離を、
お互いの顔も見ることなく過ごしてきた。
ただ、単に「忙しいのかな」という程度にしか考えていなかったけど、
そういうことだったのか、
と思った。
私は知っている。
友人が、子どもを欲しいと切に願っていたことを。
でも、
多くの人が、さほど苦もなく巡り合える幸せが、
友人には遠くに感じられていたことを。
ただひとつの願いを口にすることが、
友人にとって、
とてつもなく大きな壁であったことを。
友人が、
この大きな喜びを確実に手中にするまで、
ひたすらに隠していた理由も
すべてわかった。
だからこそ、
嬉しくて、嬉しくて、本当に、うれしかった。
穏やかに眠る赤子の顔は、
神様からの贈り物以外の何物でもない、
そう思う。
満ち足りた気分が、
今、私の心を穏やかに包んでいる。
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