滝の掲示板

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木曽路__8(完)

さて、此処は島崎藤村のお墓です。
椿が沢山散っていました。
恵那山をはるか見渡すところにありました。
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案内札は藤村のお父さんのお墓を指しています。

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神道なので、戒名はないのだそうで、みな実名のお墓でした。


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こちらは、藤村のお父さんのお墓。藤村のお墓の直ぐ下にありました。



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藤村のお父さんが晩年、火をつけたお寺の障子____小火ですんだそうですが。
勿論今はこの通り。


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さて、妻籠ですが、お昼近くになるとさすが観光地。
何処からわいてくるのかと思うように、人通りが多くなってきて、千畝もいささか驚
いていました。

私はこの妻籠に着くと直ぐに急な頭痛に襲われ_____同行の皆様を心配させてし
まったのでした。
桑田先生は、土産物屋さんで、薬屋はないかと訊ねてくださったのですが。。。。。返事は「ない」。しばらく辛抱していたら治るかも。。。と思ったのですが我慢できそうにもない。
お仲間とお店に昼食に入ることになったのですが。。。。ズキンズキン。。。。
『このままだと、いよいよ皆さんに迷惑をかける』
そう思った私は、一人で外へ出て、何軒かのお店に「頭痛薬の置き薬などありませんか」と、ふらふらしながら訊ね歩きました。
返事は何処も「此処は住居ではないので。。。」「この辺りには薬屋はないですねぇ。。。」

困りました。
と、お客さんのまだ入っていない小さなお店に「お薬。。。」と、もう倒れそうにな
りながら入ったのでした。
すると、「農協がこの先にあります。事務所だから、置き薬があるんじゃないでしょ
うかね。そこがダメなら、本陣の事務所で聞いてみては」と言ってもらい、農協へ。
農協では、返事は「ノウ」。
何?と、訝しげな目に会いました。トホホ。
でも次の、本陣の受付に行くと、若い女性が「持ってますよ」と!

どんなに嬉しかったことでしょう。
いただいたお薬二錠をしっかり握って、何度も何度もお礼を言って、お仲間の待って
いるお店へと戻りかけると、先ほど、農協へと親切に言ってくださったおばさんが「
ありましたか?」と、道に出て私を待っていてくださった。

「ウチのアルバイトの女の子が持っているというので、もしも、と思って待っていた
んです。ありましたか、それはよかったです」と、わがことのように安堵して言って
くれる。

なんて親切なのでしょう。本当に嬉しかったです。
そこで、「いただいたのはこのお薬なのですが、二錠を飲むのか一錠でとりあえずい
いのか。。。ホッとしたものですっかり訊くのをわすれて。。。。」と、そのときに
そのことに気づいた情けない私がいうと、
「00ちゃぁ〜ん、あんたの持っている薬は何錠飲むの?」と、奥へ声をかけてくれ、
その声に、ニコニコして出てきた若い女の子「私のは二錠です」。するとおばさんは「それをあげて」と。ニコっと笑ったアルバイトの女の子は、奥に入ると直ぐにお薬を
持って出てきてくれました。
「確かのほうがいいとおもいますよ」と、おばさん。
私、「はい。いただけます?」
「いいですよ〜」と、おばさんと女の子。
おばさんは、「お水を」と女の子を促し、「さあ、此処で飲んでいきなさい。それ
がいい」と、湯飲みを渡してくれたのでした。

ほんとにほんとに嬉しかったです。
飲まなかったほうのお薬は、大事に今も持っています。このときの思い出に。

木曾の人に心から感謝しました。ほんとに頭が割れそうで苦しかったのでしたが、
おかげで、その後からの木曽路めぐりは何とかお仲間に迷惑をかけなくてすみました。

景色ばかりではなく、木曾が好きになった理由の一つです。

こうして、『草笛』短歌全国大会と、桑田先生のお世話で案内してくださった木曾路
の旅を、思いで深く終えました。

来年も中津川へ行ったら、再び木曾路を歩き、但馬屋さんに泊まりたいと思っていま
す。

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