無題
吉田秀和さんを悼む
音楽評論家の吉田秀和さんが亡くなった。98歳だった。まだまだ長生きして貰えると思っていたのに、実に淋しい限りである。1977年、つまり今から35年前になるが当時白水社から刊行の「吉田秀和全集」(全10巻)を順番に読んだことが、吉田秀和さんとの出会いであった。吉田秀和さんのことは、最初に勤めた会社の上司(大変なクラシック音楽愛好家の)の紹介によって知った。当初は、「レコード芸術」や「芸術新潮」に連載のものを拾い読みしていた程度であったが、全集刊行を機にそのすべての文章に触れてみようと考え、本を汚すのが嫌いなわたしには珍しく、気になる箇所に傍線を入れながらの読書となった。その結果、多くのレコードを購入することになった。その後、新刊が出るたびに追いかけ、雑誌などに特集が出るたびに購入した。最近でいえば、「レコード芸術」の201
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