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明日から盆休みの今日、仕事をすべて済ませ帰宅の途中に難波ジュンク堂書店に寄る。中野亜里編「ベトナム戦争『戦後』」(めこん・3500円+税)、保阪正康「昭和の戦争を読み解く」(中公文庫・781円+税)、山田風太郎「同日同刻」(ちくま文庫・840円+税)、近代浪漫派文庫「大東亜戦争詩文集」(新学社・1343円+税)買う。
中野亜里編「ベトナム戦争『戦後』」は、2005年4月30日を期してベトナム戦争30年であり、その総括を謳っている本書への興味で購入。高校生の頃に「米国史研究会」に属していて、そこでは1年がかりでアメリカの独立戦争前後からの歴史を英語のテキストを使用しながら学んだわけだが、その頃にベトナムにおけるアメリカのベトコン(南ベトナム解放戦線)を相手の戦争が文字通り泥沼の様相を呈し始める。そして北ベトナムの本格参戦により長期化した戦争も、ようやく1975年4月30日にサイゴン陥落(この日に、わたしはマニラ空港経由でバンコック入りしました)で終結するのであるが、その後も帰還兵による色々の問題を抱えることで、アメリカそのものも大きな変質を遂げる。そのようなことのすべてに興味を抱いて(ライフ・モチーフといえるくらいに)関連のアメリカ小説、評論、映画などをくまなく渉猟する時代が続いた。中で、生井英孝「ジャングル・クルーズにうってつけの日(ヴェトナム戦争の文化とイメージ)」(現在、「ちくま学芸文庫」で読める)との幸せな出会いもあった。この本、知的な好奇心に飢えてる方はぜひとも読んで貰いたい。
保阪正康「昭和の戦争を読み解く(戦争観なき平和論)」、山田風太郎「同日同刻(太平洋戦争開戦の一日と終戦の十五日)」、近代浪漫派文庫「大東亜戦争詩文集」の3書とも、今次の大戦について書かれたものです。毎年、8月になるとこのようなものの出版が目立ちますが、今夏ではこれらが面白いとおもいます。いずれも文庫で読めます。
また、新学社という京都の出版社で刊行中の「近代浪漫派文庫」全42冊は凄い企画です。古本でなくては入手困難のものが、このシリーズではかなりの範囲でカバーしています。例えば、大木惇夫、蓮田善明などが読めます。それと同じ出版社から先年に刊行・完結した「保田與重郎文庫」(全32巻)も素晴らしい企画でした。大東亜戦争から60年以上を経過して、例えば「近代浪漫派」のひとたち、そして何より保田與重郎のきちんとした見直しを試みてもいい頃だと思う。ちょうど20年前になるが、「橋川文三著作集」(全8巻)が筑摩書房から刊行されて、橋川の著作に関してはそれまでに「日本浪漫派批判序説」など数冊しか読んでいなかったわたしとすれば、目を開かせられる思いがした。それから暫くの時を経て刊行された新学社のこれらふたつの企画によって、さらにその思いは強くなった。「右であれ左であれ、わが祖国」ありき。
いずれにしろ読了後。
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新学社はよく知ってます。実は塾専用の教材作ってたことがありますので。ずいぶん前に旺文社が文庫でスゴイの出してましたけど、買う側が旺文社=参考書のイメージであまり売れなかった事があります。がんばってもらいたいです。個人的には「保田與重郎文庫」が再販されればいいけどなあと思います。夏休みを快適に過ごしてください。
2006/8/11(金) 午後 9:14
低人さま、いつもありがとうございます。「保田與重郎文庫」難波のジュンク堂書店で最近まで書棚にあったように思いますが、ただ全巻揃うかどうかはわかりません。わたしは刊行時にすべて揃えました。それにしても低人さんの守備範囲の広さに驚きます。夏休み、お墓参りと坊さんが参ってくれる日以外は自転車で遊ぶ計画です。今年の夏もすでに「真っ黒」になっています。「夏」はいちばん好きな季節です。
2006/8/11(金) 午後 9:22 [ old**all_*oy ]
あちきの時代小説の師匠、山田風太郎先生を読んでいただきありがとうです。といっても、かってにコッチが云ってるだけですけどぅ(笑)風太郎自身が戦争に行かなかったことからくるだろう、戦後へのメッセージと家族、愛は考えさせられるものがあります。お固い本は苦手なのですが、「右でも左でもなくわが祖国」はタイトルに曳かれます。図書館で探してみます。
2006/8/13(日) 午前 2:04
Keiさま、いつもありがとうございます。「右でも左でもなくわが祖国」はわたしの勘違いです、正しくは「右であれ左であれ、わが祖国」でジョージ・オウエルの代表作です。平凡社から出ていましたが、いまは絶版中のようです。
2006/8/13(日) 午後 7:49 [ old**all_*oy ]
わざわざ訂正ありがとうございます。大学の図書館で探してみます。都内は帰省で静かです。おかげでさまで、仕事も暇で助かっています。
2006/8/13(日) 午後 10:54
Keiさま、ジョージ・オウエルでは「カタロニア賛歌」(ピカソのゲルニカなどで有名なスペイン内戦に取材)も面白いです。ちくま学芸文庫で読めます。SFに興味をお持ちでしたら同じジョージ・オウエルの「1984年」(早川文庫)もお勧めです。
2006/8/13(日) 午後 11:21 [ old**all_*oy ]