野球少年のひとりごと

本や野球や映画や音楽、そして絵画のことをつぶやき続けます。なお、画像は父「洋画家・仲村一男」に因んだものばかりです。

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吉行淳之介「星と月は天の穴」「やわらかい話」、阪田寛夫「うるわしきあさも」、近代浪漫派文庫「前田普羅/原石鼎」、宮澤淳一「グレン・グールド論」

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会社の帰り難波のジュンク堂書店で、吉行淳之介「星と月は天の穴」(講談社文芸文庫・940円+税)「やわらかい話(吉行淳之介対談集)」(講談社文芸文庫・1400円+税)、阪田寛夫「うるわしきあさも(阪田寛夫短編集)」(講談社文芸文庫・1400円+税)、近代浪漫派文庫「前田普羅/原石鼎」(新学社・1343円+税)、宮澤淳一「グレン・グールド論」(春秋社・4000円+税)買う。

先ず、吉行淳之介である。このところ通勤電車を中心に吉行を読んでいる。集中的に読むのは20数年ぶりのことである。ここまでで「原色の街/驟雨」「娼婦の部屋/不意の出来事」「出口/廃墟の眺め」「悪い夏/花束」を読了し、今朝から「暗室」に取り掛かっている。それぞれが独特の存在感を持って迫ってくるところがある。もう少し読もうと考えている。今日買った「星と月は天の穴」は、裏表紙に「結婚生活に失敗した独り暮らしの作家矢添と画廊で知り合った女子大生紀子との奇妙な交渉。矢添の部屋の窓下に展がる小公園、揺れるブランコ。過去から軋み上る苦い思い出‥‥。明晰・繊細な文体と鮮やかな心象風景で、一組の男女の次第に深まる愛の<かたち>を冷徹に描き上げ人間存在の根本を追及する芸術選奨受賞作。」とある。「やわらかい話(吉行淳之介対談集)」も、同じく裏表紙に『対談の名手といわれた吉行淳之介が残した多くの対談の内から、とびきり楽しく、そして人生の奥深い味わいをかもし出す12篇を精選。巻末に「あとがき的対談」として吉行淳之介の人となりを彷彿させる和田誠と丸谷才一の新対談を収録。<ゲスト>金子光晴/和田誠/淀川長冶/加山又三/山口瞳/寺山修司/開高健/田村隆一/桃井かおり/大村彦次郎/徳島高義/丸谷才一』。この顔ぶれを見ているだけでも、吉行が彼らをどのように捌いたのかワクワクするところがある。

次いで、童謡「サッちゃん」で、あるいは宝塚のトップ・スターであった大浦みずきの父親としても知られる阪田寛夫である。「庄野潤三ノート」や「菜の花さくら」「ピーター・パン探し」「天山」「燭台つきのピアノ」などの印象的な作品を残しているが、「うるわしきあさも」は短篇を集めたものである。裏表紙に『「サッちゃん」「ねこふんじゃった」等で、世代を超えて愛される童謡詩人・阪田寛夫は又、片隅のささやかな人生をあえやかな情感と上質のユーモアで描く小説家であった。脳溢血で倒れた作曲家の叔父の滅びゆく肉体を凝視しつつその内で鳴り続ける最後の音楽を愛惜をこめて書き留めた表題作ほか9篇。初期作「平城山」から遺稿「鬱の髄から天井のぞく」まで、<含羞の詩人>の知られざる名品を精選。』とある。本当に味わい深い文章で紡ぎ出す阪田寛夫の小説、エッセイは一読の価値がある。

そして、近代浪漫派文庫22「前田普羅/原石鼎」。京都にある新学社も変わった出版社で、もともとは教科書や学習書などの出版がメインであるが、ときどき凄い企画を出す。過去に「保田與重郎文庫」(全32冊)があり、現在刊行中のものにこの「近代浪漫派文庫」(全42冊)がある。「保田與重郎文庫」はすべてを購った。そしてこの「近代浪漫派文庫」も興味のあるものだけではあるが、過半を購入した。今回は、ともに大変特徴のあるふたりの俳人を収めたものである。わたしはふたりともに興味があるが、特に前田普羅の俳句やエッセイを纏まった形で読みたくて買った次第である。

最後が、宮澤淳一の「グレン・グールド論」である。グレン・グールドについてはそのレコードは勿論であるが、グールド自身が残した文章を収録したものや、大部のものも含めて色々な著者による「評伝」や「音楽論」などを保有しているが、本書はわが国でグールド研究では第一人者である宮澤淳一の決定版といってよいグールド論である。「第15回吉田秀和賞」を受賞している。帯に「独自の演奏美学と想像力の本源を精緻に活写した斯界の第一人者による、初の本格的グールド論。アイデンティティ論が束ねる新しい芸術家像の発見」また『音楽(フーガ)=環境(メディア)=北(カナダ) グールドはなぜバッハの<ゴルドベルク変奏曲>を2度録音し、なぜ、演奏会を否定し、電子メディアに未来を夢想したのか−。それを解く鍵は、荒涼と広がる「カナダ」にあった。◇グールドの忘れられたエッセイ「親友の言葉」を世界初収録』とある。ときあたかもグールドの生誕75年、没後25年でそれを記念し全部で20枚からなる特別企画(オリジナルLPを再現する紙仕様ジャケット、最新DSDマスタリングによる最高の音質が楽しめる)でソニー・クラシカルから発売される(第1陣は3月7日、第2陣が4月4日それぞれ10枚ずつでの発売)。1枚1890円(税込)これ、お買い得です。


写真は「二色浜海浜公園」

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お久し振りです。ゲストブックに記載いただきありがとうございました。遅くなりましたが、お礼方々訪問させていただきました。

2007/3/14(水) 午後 10:34 [ fuj*3*37n ]

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fuji3337n さま、いつもありがとうございます。これからもどうぞよろしくお願いします。

2007/3/15(木) 午後 8:01 [ old**all_*oy ]

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最近北杜夫氏の「どくとるマンボウ回想記」が出ましたね。吉行さんや遠藤周作さんらとの思い出などが書かれてるようです。本屋さんでパラパラと覗いてみました!^^;

2007/3/17(土) 午前 9:23 あると

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altoさま、いつもありがとうございます。その「どくとるマンボウ回想記」面白かったですよ。

2007/3/18(日) 午後 9:02 [ old**all_*oy ]

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最近は読書熱さめて短編やエッセイを時々になりましたが 吉行淳之介や遠藤周作、阿川弘之結構読みました。

2007/3/26(月) 午前 11:43 pis*43*1

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bbさま、ありがとうございます。吉行淳之介、遠藤周作、阿川弘之とそれぞれにいいですね。わたしは遠藤周作と阿川弘之に関しては個人全集まで保有するほど愛読してきました。

2007/3/30(金) 午後 6:27 [ old**all_*oy ]

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