野球少年のひとりごと

本や野球や映画や音楽、そして絵画のことをつぶやき続けます。なお、画像は父「洋画家・仲村一男」に因んだものばかりです。

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金井美恵子「ピース・オブ・ケーキとトゥワイス・トールド・テールズ」(新潮社・1800円+税)、小沼 丹「更紗の絵」(講談社文芸文庫・1400円+税)、川本三郎「郊外の文学誌」(1220円+税)

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昨日は、12月に亡くなった母の満中陰で岸和田の西方寺さんに参っていただく。母からすると、子どもとその連れ合い、同様に孫とその連れ合いが参列。阿弥陀経などを坊様に従い全員で称える。その後、いつもは岸和田から取っている仕出しをやめて、近所のレストランまで出掛ける。今日は、午後から仏壇の飾り(法事用の提灯や祭壇などの)を整理する。すべてが普段に戻ったわけである。12月から1月に掛けては、1週間ごとに巡り来るいわゆる「逮夜」と、新たに引き受けた民生委員・児童委員の仕事で多忙を極めた。その間、「法然」を中心の仏教書ばかり読んでいたけれど、こちらも徐々にいつも通りの読書に戻すつもりである。そうしたところにアマゾンから届いたのは、いずれも今月の新刊である、金井美恵子「ピース・オブ・ケーキとトゥワイス・トールド・テールズ」(新潮社・1800円+税)、小沼 丹「更紗の絵」(講談社文芸文庫・1400円+税)、川本三郎「郊外の文学誌」(1220円+税)の3冊である。現代文学のうち、村上春樹を除けばほとんど同世代の作家のものを読まなくなって久しいものがあるが、金井美恵子は珍しくも近年になって興味を持ち読み始めた。そもそもはその毒舌からなるコラム・エッセイにひかれてのものであるが、小説もなかなか捨てがたい。本書は5年ぶりの長編小説らしい。さて、金井美恵子が作り上げたものの成果はどのようなものであろうか、興味津々である。次が、小沼 丹である。本書「更紗の絵」は昭和42年〜43年にかけて雑誌「解脱」に連載されたもので、単行本化されたのも昭和47年のことである。それの文庫化されたものである。舞台は戦後すぐの頃の旧制中学から新制高校になるあたりの東京郊外の私立の学園である。小沼自身も、結婚相手の父が経営する学園に10年ほど勤務したようで、そのことで主題を得たようである。学園ドラマというわけだ。小沼といえば独特のユーモア溢れる文章で知れるが、学園を舞台の本書でもその才を発揮しているに違いないと思う。最後が、川本三郎「郊外の文学誌」である。川本三郎のものはほぼすべてを読んできているが、この「郊外の文学誌」は平成15年に単行本化されているがその時に見逃している。川本三郎の、文学作品を手掛かりにしたエッセイには永井荷風ものを中心に色々出ているが、「郊外」をテーマのものは珍しく、小説に限らず(例えば、アメリカ映画なども含めて)「郊外」を描いたものの好きなわたしには大いに興味をそそるところがある。川本が取り上げる郊外のほとんどは東京周辺で、それに従って歩くには今からでは少し困難なところがあるが、サラリーマン時代にわりと仕事でではあるが色々のところを歩いていて、本書に登場の場所も大体イメージは共有できる。楽しみに満ちた読書になりそうである。それぞれの帯(解説)に見る。
 
金井美恵子「ピース・オブ・ケーキとトゥワイス・トールド・テールズ」 待望の最新小説 物語(テールズ)とドレスと映画と記憶と夢に祝福されたことばの宇宙 そして、至福の小説が始まる 「読む快楽(よろこび)・書く快楽(おののき)」に充ちた前代未聞の小説!
 全ての読者は、自分で文字を読むことの出来る読者になる以前、語り直されたことば(と声)によって、やがて深い複雑な関係を持つことになる「本」と出あうことになります。「本」に書いてある「言葉」を子供むけに変えながら誰かが読んでくれるのを耳にする様々な物語に、もし謎や秘密というものがあるとしたら、それは、物語の舞台がギリシャだったりイングランドだったり、日本だったりと遠くへだてられているのにもかかわらず、そっくりで似ている、ということだったと私は思い出します。そして、いくつものいくつものトゥワイス・トールド・テールズのつづきとして、読者だった者たちが(それを読んだせいで)「小説」を書きはじめるはめに陥ります。(「あとがき」より)
 
小沼 丹「更紗の絵」 ユーモア漂う独自な世界 敗戦後の混乱期、再建途上の学園をめぐる回復と新生の物語
 敗戦後の復興の時代−学園を再建しようと努力する義父のもとで、中学主事を引き受けた青年教師・吉野君。進駐軍と旧軍需工場との交渉役を押しつけられ、できの悪い生徒のいたずらや教師同士のもめごと、喰いつめた友人の泣きごとにも向きあいながら、吉野君は淡々として身を処していく。時代の混乱と復興の日々を、独特なユーモア漂うほのぼのとした温かい筆致で描いた青春学園ドラマ。
 清水良典 敗戦後の荒れ果てた武蔵野における教師生活の、一見のどかな時間の流れに染まっているが、その背後には日本軍の最大軍事拠点であった工場の空襲被害とその跡地の歴史が横たわっている。その意味で本書は、小沼の中学教師時代を描いた自伝的作品同時にであると、「大きな飛行機工場」の跡地にまつわる敗戦後の生々しい記憶を刻みつけたモニュメントともいえるのだ。(「解説」より)
 
川本三郎「郊外の文学誌」 開かれた新天地「郊外」−文芸を語り、場所を語る 明治後期から戦後に至る東京の「郊外」の発展と文学芸術作品との関わりを論じた評論集。都市の発達史、鉄道や映画、住宅開発の歴史にも及ぶ。著者は、国木田独歩から庄野潤三まで本書で取り上げた作家は作品がたちあがる場所を大事にしており、過去のしがらみの少ない郊外の住宅地は、個の姿がくっきり見えてくる新しい場所であると語る。
 
 
作品は、「パリ(色鉛筆)」
 
「洋画家 仲村一男」のホームページ
http://www.nakamura-kazuo.jp
 
 
 
 
 
 
 
 

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大変ですが、悠々自適の生活羨ましい限りです。お父様の絵は何だか温かいですね。ホットします。 削除

2012/1/30(月) 午後 7:43 [ 通りすがり ]

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