梅原 猛「浄土仏教の思想 第8巻 法然」(講談社・4600円+税)、寺内大吉「法然讃歌(生きるための念仏)」(中公新書・740円+税)
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梅原 猛「浄土仏教の思想 第8巻 法然」 著者初めての法然論 法然の全体像が全く新しくなった フィールドワークによって、法然の人生とその思想に決定的な影響を与えたと思われる「父・漆間時国(うるまときくに)殺害事件」の真相が見え始めた。この殺害事件の真相は通説と根本的に異なり、「時国殺害事件」の真相が新しい光の中に見えてくると、法然の全体像が全く新しくなった。−「あとがき」より
法然の故郷である誕生寺及びその付近を訪ねた。…私が特に興味を持ったのは、法然の忌日に当たる一月二十五日が近付くと、このあたりに猛烈な寒風が吹くという話である。それを土地の人々は「誕生寺婆(ばばあ)がやって来た」と言うとのことである。「誕生寺婆」とは法然の母君のことを言うらしいが、聖人の母であり、しかも三十七歳で亡くなった母君のことを「誕生寺婆」と言うのは大変おかしい。…−「第2章 法然の故郷へ」より
寺内大吉「法然讃歌(生きるための念仏)」 「女人往生」「非暴力」日本の宗教を変えた<念仏ひじり>の生涯
南無阿弥陀仏…と、一心に唱えるだけでよい。比叡の山で経典を読み抜いた法然の確信である。難行の末に悟りを求めた既成教団に背を向け、易しい念仏による往生を説いた<念仏ひじり>は、きびしい日常にあえいでいた民衆をはじめ、京の貴顕や鎌倉武士たちの信をも集めた。本書は、日本の宗教にまったく新しい次元を導入し、後世に深甚な影響を与えた法然と、彼が切り開いた日本仏教の青春時代を大胆精緻に描き上げるものである。
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