|
今日の日経新聞記事、不動産仲介業者のアパマンショップやエイブルもREIT市場に参入との記事からです。
アパマンショップやエイブル、不動産投信へ参入相次ぐ―収益源を多様化
【記事概要】
不動産賃貸仲介各社が不動産投資信託(REIT)事業に参入している。アパマンショップホールディングスの参入に続き、エイブルが年内に東証へのREITの上場を計画。自社の賃貸仲介や管理のノウハウを活用して物件の稼働率を高め収益源を多様化する。賃貸仲介での出店競争が激しくなるなか、REITに組み込まれる物件での仲介・管理手数料を獲得する狙いもある。
エイブルは現在、「エイブルリート投資法人」(仮称)の立ち上げ準備をしている。私募ファンドで運用する約三百億円の資産を年内にも五百億円規模に増やし、REITに組み入れる予定。 エイブルはワンルームマンション分野が手薄だったが、REITを通じて間接的に仲介物件を確保するとともに、物件の管理も請け負う。上場二年後に千億円に資産を積み上げる予定。
アパマンショップは四月に、東証上場の「東京グロースリート投資法人」を運営しているパレックスを買収。アパマンショップの私募ファンドを含めた資産規模は七百億円超と昨年九月末から倍増した。賃貸や管理の受託件数を伸ばすだけでなく開発子会社を含めた総合力を活用し、REIT事業の拡大を目指す。
【コメント】
・最近のREITマーケットの動きについて簡単に触れます。10年国債の金利が1.9%まで上昇するなど長期金利上昇の影響を受けて、東証REIT指数は軟調に推移しています。昨日(6月11日)も同指数は48.54下落し、2,363.4となり、5月24日につけた最高値2,636.23から約10%の下落となっています。個人的にはもう少し調整をして欲した方が良いと思います。また新規上場を考えている投資法人にとっても、配当利回りで魅力を出すためには、もう一段調整をした方が良い(今後上場してくるREITは物件の仕入れ値が当初のREITより高い物件が多いと想定されるので)と考えていると思います。
・今日の記事に戻ります。記事にもある通り、アパンショップやエイブルは今後RETIに参入して収益源を増やそうとの狙いです。これは両社とも不動産仲介事業が苦戦していることも影響していると思います。特にエイブルは22店の新規出店により、直営店舗は前期末時点で536店に増加し、増収を確保していますが、一方経常利益は41%減少となっています。新規出店に伴う先行費用の増加が負担となったほか、採用難で人材確保が進まず店舗の採算性が悪化したとされています。ただこうした状況が最近続いており、2006年3月期に続き、配当も大きく減少、一時は一株100円以上の高配当銘柄でしたが、2007年3月期は35円まで落ちてしまっています。
・アパマンショップについても同様の傾向が見られ、自己勘定による不動産売却は好調ですが、賃貸仲介事業は直営店の初期費用の負担もあり、部門の営業損益が赤字であった模様と報じられており、2007年9月期の最終損益を下方修正しています。マンションなどの賃貸仲介業務は手間隙がかかり、また相応の人材(数も質も)必要であり、昨今の景気回復で大手に人を取られていることも苦戦の要因かもしれません。
【参考】
REIT銘柄別の株価リスト:
http://www.technobahn.com/cgi-bin/fn/plot?c=%C5%EA%BB%F1%CB%A1%BF%CD&q=t
|
アパマンやエイブルも自社の業績が若干苦戦しているだけに、難しい時期のREIT上場ですね。仲介や管理など業務を行うことができる点は理解できますが、やはり人材面が追いついてくるかどうかが一番の問題だと思います。最近、コンプライアンスもかなりうるさいですからね。
2007/6/13(水) 午前 7:02 [ wasekata19 ]
wasetakaさん、有難うございます。確かに収益の多角化と既存のビジネスとの相乗効果は理解できますが、私も優秀な人材の確保が難しいと思います。最近REIT上場の準備をしている会社の話を聴きましたが、コンプライアンスにはとても気を使っていて、また監督官庁との調整や関連会社取引の透明性の確保など色々と大変のようです。
2007/6/13(水) 午前 7:14