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『牝鶏晨す(ひんけいあしたす)』

『牝鶏晨す(ひんけいあしたす)』という、中国の言葉があります。

「牝鶏」はメスのニワトリ、「晨す」とは時を告げることです。
「時を告げる」は、時刻を伝えることで、人々の行動の目安となる・・・つまり
「人を導く」というような意味も持っています。

本来、「時を告げる」のはオスのニワトリの役割であるところ、鳴けないはずの
メスのニワトリが代わって時を告げる・・・これは女性が勢力を振るうことを指し、
良くない事としています。


中国の歴史では、清の西太后や前漢の呂后など、男の皇帝に代わって女性が権勢を
ふるった結果、国が乱れた事件が何度かありました。

しかし、『牝鶏晨す』という言葉は、これらの事件よりも遥か昔の時代に編纂された
『書経』という書物の中に残っています。
(『書経』は中国最古の書物の1つであり、伝説上の王朝の記録とされています)


この事は、中国ではかなり昔・・・おそらくその歴史の初期から同様の事件が起こって
いた事を示していると思います。


ただ、中国の歴史には秦の趙高なども登場しており、国が乱れる原因は女性に限らない
という事も証明しています。


今の時代では使えそうもない『牝鶏晨す(ひんけいあしたす)』ですが、
この言葉の意味を

「本来、力を振るうべき役割の人間がしっかりしていない為、そうでない者が
本人に代わって力を振るっている」

という風に読み替えてみるとどうでしょうか。
現在においてもまだ意味を持っているんじゃないか・・・と思います。



では、このような事態の解決を図るには、どのようにしたら良いでしょうか。

中国で実際に起こった事件を例にとってみると、そういった「本人に成り代わり
力を振るう人物」は、大抵の場合絶大な権力を持っており、また、その人物自身も
野心や行動力など、高い能力も持ち合わせている場合も珍しくありません。
(正に、その能力がある故に、本人に成り代わる事を可能にしています)


正攻法では、解決は絶対に無理です。

西太后の力を弱めようとした勢力は、皇帝の力まで借りて改革をしようとしましたが、
「戊戌の政変」で西太后の反撃を受け、皇帝は幽閉され、改革勢力は粛清されました。

そして、西太后が病気で死ぬまで、その皇帝をも凌ぐ権勢が覆る事はありませんでした。


前漢の呂后の力も絶大であり、漢王朝成立の功臣である陳平や周勃も、呂后の存命中は
ただ従順な態度を示し、機会を窺う他はありませんでした。


下手に反抗的な態度を示す事は、相手に対して、ただ邪魔者を排除する好機を与える
だけでしかありません。

力や能力が及ばないのであれば、陳平や周勃のように、相手に隙ができるまでの間、
ひたすら従順な態度を示している他はないのかも知れません。

彼等は呂后の死後、巧妙に計画をめぐらせ、最終的には強大な呂氏の勢力を排除する
ことに成功しました。

しかし、それは困難な道です。
自分のいる間にそういった努力が実を結ぶ保証もありません。


そこまでする義理はないと感じれば、そこを離れるか・・・。
そんな道もあるのかも知れませんね・・・。

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