原子力事故というブラック・スワン(リスク・マネジメント)
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僕もこうやっていろいろ書いていますが、別に何時間もかけて本を読んだりしてるわけでもなく、わからないところがあれば少し調べて後は自分の頭で考えるだけです。さっきも政府が決めた被爆線の基準である年間1mSVについて調べたのですが、これは国際放射線防護委員会であるICRPが1958年に制定した何の根拠もないLNT仮説を各国が採用したのがことの始まりだそうです。別に政治家や研究者が議論して決めたようなものではありません。しかも、この基準は民間向けに作ったものではなく、原子力施設を設計する時に安全マージンのために作られたもので、これはICRPも勘違いしないように警告しています。
では本題に、反原発派が原発擁護をする人を避難するときによく使うコメントに「そんなに安全なら東京に原子力発電所を作ればいい」というやつです。僕もこのコメントをブログに10ほど頂いたのですが、あまりにも幼稚なので全て削除した記憶があります。
昨日のエントリで原発事故が起こるなんて誰も予想していなかったと書きました。確かに、だれも予想はしていなかったことですが、確率的にゼロではありません。世の中に絶対なんてことはなく、いわゆるブラックスワンです。福島県に発電所を作ったのは周りに人が少なかったことです。東京で事故が起こった時よりも経済へのダメージが小さいためです。今のように最悪事故が起こってもなんとかなっています。モノゴト全てにはメリット・デメリットがあります。もし何かデメリットである事故が起こっても被害を最小限に押さえる、これがリスク・マネジメントです。
わかりやすいように他でたとえてみましょう。ある町が、児童の増加に対応して幼稚園を建設することになりました。建設地は工事車両がよく通る道の近くと周りに田んぼしかないところです。どちらに幼稚園を建設するかは言うまでもありませんが、田んぼの真ん中です。モノゴトに関しては常に最悪なことが起こることを予想して対処します。これがリスク・マネジメントです。せっかくなので覚えておいてください。いや、こんなこと生きてれば自然と覚えることなんですが。
このリスク・マネジメントを理解できれば他のことにも気づくことができます。原発反対派はなぜ原発だけをやり玉にあげるかです。世の中には原発以上に死のリスク要因はあふれています。代表的なものがタバコです。原発事故は将来的にも放射線の影響で死ぬことはありませんが、タバコは年間10万人以上がガンで死んでいます。どちらが危険かは誰にでも理解できます。タバコは自己責任だと言う人もいますが、受動喫煙も100mSVに匹敵します。子供はいやおうなく被爆にさらされるという人もいますが、それならタバコ禁止運動をしたほうが、はるかに合理的です。子供だって将来は大人になります。そのときタバコが禁止されていたら少なくとも肺ガンで死ぬ確率はかなり軽減されます。
もちろん原発に反対する母親は子供が将来タバコを吸うことを禁止、自動車を運転することも禁止、バカみたいにアルコールを飲むのも禁止、解明されていない電磁波のため携帯電話も禁止、食品添加物の危険性のため食べ物は自然栽培のもしかたべさせない。これぐらいしないと原発に反対するには割が合いません。それとも反原発派は年齢で命の重さが違うのでしょうか?
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>「そんなに安全なら東京に原子力発電所を作ればいい」というやつです。
この説がおかしいと思ってみえるようですが、フランスでは、パリの近く、ライン川の上流に原発が建設されているようです。外国は川で冷却する方法が多いと聞いています。それは、安全だから、どこでも作ることが当たり前で、危険だったら作らないのです。
今回の福島の原発の事故は危険と分かっていたので過疎地に作ったのです。
震度5までの耐震性で作った物が、どうして日本で安全と言えるのでしょうか。そうして、今まで震度5で壊れていたと言うことです。学者は、政府もいつか事故が起こると言うことが分かっていたのです。
このことは安全委員長をしていた武田氏や原発の設計をしていた後藤政志氏による証言から明らかです。
2012/2/14(火) 午後 9:44
>世の中には原発以上に死のリスク要因はあふれています。
そうです。人間はいつか死ぬのです。何をしても死ぬのだからどう生きても同じかもしれません。しかし、私たちはどのような生き方をし、どのように死んだらよいかの価値観があります。
みんなの豊かな生活のために原発をつくり、事故が起きれば納得ができますが、一部の人がごまかし、一部の人の利益をあげるために原発がつくられ、みんなが命まで取られるようなことがあれば怒りたくなります。そうしてみんなに事実を知らせたいです。
2012/2/14(火) 午後 10:04
フランスと日本を比べるのは無理です。そもそもヨーロッパなんて地震が起こらないようなとこでリスクが違いすぎます。川に作るのは水の供給が大陸なので安定してるからでしょ。日本なんて一夏雨が降らなければすぐに渇水します。それに武田氏にしろ後藤氏にしろ、いまさら危険だったとか後出しじゃんけんされてもどうしようもないです。そもそも反原発派のせいで新世代の原発ができなっかったのでは?浜岡にある新世代のは、福島と同じ津波でも大丈夫だったんですよ。
2012/2/15(水) 午前 0:56 [ kaito ]
自分の価値観で死を選べると考えられているなら、かなりおめでたいです。自分が老衰で死ねるなんて考えてはダメですよ。(笑)ちなみに、僕の身内に医療関係者が
いるのですが、喫煙者がタバコによる肺がんで死を告げると、死ぬほどタバコを吸っていたことを後悔するようです。対して酒はそれほど後悔しないようです。まぁ兄貴に聞いたことですけど。ちなみ僕は今の放射線では死人はでないと言っているんでニャン太郎さんの2つ目のコメントはナンセンスなんですけどね。あと僕も東電を擁護したことなんかありません。
2012/2/15(水) 午前 1:03 [ kaito ]
>それに武田氏にしろ後藤氏にしろ、いまさら危険だったとか後出しじゃんけんされてもどうしようもないです。
原発事故が起きたから危険であったと言っているのではありません。その立場で、反論をしていたのです。武田氏も、いろいろ意見を言っても大きな力によって無視されたので、安全委員長をやめたと思っています。そのような専門家の反対意見があったので、原発の反対運動があったのですが、マスコミもこのような意見を大きく取り上げなかったので、みんなが知らなかっただけです。
2012/2/16(木) 午後 10:27
>そもそも反原発派のせいで新世代の原発ができなっかったのでは?
そもそも、今の原発推進派の組織では原発の運営は任せられません。
・勉強不足
まともな学者は排除され、素人が原発の点検管理をしている。
分かっている人がいなく、改善、対策ができない。
・設計が良くても、寄せ集めの業者が製造している。
このようなことは、原発製造の専門家も指摘しています。精巧に作らなければならないのに、多くの素人が寄せ集めて、作っているいるのです。ボルトの閉め方の不備、ゴミを残してくるなど。
2012/2/16(木) 午後 10:43
たしかに後出しジャンケンのくだりはナンセンスでした。原発はまだまだイノベーションの余地があります。今の原発って50年近くの技術です。反対派のせいで新世代の原発が導入できず、昔の原発を延命させてる状態です。
2012/2/16(木) 午後 10:49 [ kaito ]
僕も今の原発運営が正しいとは思っていません。しかし有望な技術を生かさないことは資源のない日本では大きな損失です。
2012/2/16(木) 午後 10:55 [ kaito ]