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株式週間展望=買い疲れ 調整局面へ、下値は限定的、早期修復も―メガバンクが堅調、輸出株は弱いか
モーニングスター - 3/3 10:08

 日銀の追加金融緩和発表(2月14日)で弾みが付いた上昇相場に、変化の兆しが表れている。輸出セクターをはじめとする主力株を積極的に物色する勢いは薄れ、指数は先物主導の動きが目立ち始めた。今週末2日の日経平均株価は反発したものの、日足チャートは今年1月末以来1カ月ぶりに3日連続で陰線を引いた。2月29日に付けた取引時間中の高値(9866円)をその後抜けていないことからも買い疲れムードは否めず、来週(3月5−9日)いっぱいは調整局面が継続しそうだ。

 来週は9日に日経平均株価指数先物・オプションのSQ(特別清算指数)算出を控え、日中は先物の思惑的な値動きにフラされるリスクがある。一方、週を通した値幅は限定的とみられ、日経平均は後半へ向けて若干水準を切り下げる動きが予想される。想定レンジは9500−9800円。

 今週はECB(欧州中央銀行)が大量資金供給の第2弾を発表。規模は5300億ユーロと市場コンセンサスをわずかに上回る結果にとどまり、欧州発の材料は出尽くした格好。一方、円に対するドルの上値もここへきてやや重く、良くも悪くも目先は外部の影響は薄いと考えられる。

 こうしたなかで、日本株はくすぶる過熱感を黙々と消化していく展開となりそうだ。2日時点のテクニカル指標は、騰落レシオ(25日移動平均)が134%と買われ過ぎの目安(120%)を超え、RSI(相対力指数)も80%台半ば(75%以上が買われ過ぎゾーン)にある。ただ、騰落レシオは直近の高値(2月23日の143%)からかなり低下しており、調整一巡までもう一息といったところ。

 東証1部のPBR(株価純資産倍率)は1倍をわずかに上回る程度で、来期の業績回復期待を踏まえれば依然として割安感が残る。こうしたことからも相場の下値は限られるとみられ、早ければ再来週中にも持ち直す可能性がある。需給面では、期末までの日数が少なくなってきたことを背景に生・損保や銀行の売り圧力低下が見込まれる。また、一部で欧州の長期資金が日本株の比率を引き上げる動きが観測されていることも、支援材料の一つだ。

 国内のスケジュールは、8日に2月の都心オフィス空室率と景気ウォッチャー調査、工作機械受注(速報値)が発表される。海外では米国が5日に2月ISM非製造業景況指数、7日にADP雇用統計、中国では9日に2月の消費者物価指数の発表などが控えている。
 物色基調は、すでに息切れの気配を強めている自動車や、エレクトロニクス関連が全体相場と連動し弱含む公算が大きい。一方、個人中心の出遅れ株物色の流れにはまだ勢いがあり、低PBRの中・小型株に引き続き注目。また、グローバルでの優位性と高配当利回りを手掛かりに、メガバンクは堅調な値動きが期待される。(鈴木草太)

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