ボンヴィヴァン・シェフの一日

毎回美味しい物を紹介します。こちらのホームページも是非ご覧下さい。http://www.bonvivant1983.com

手紙

イメージ 1アズ。二十歳の誕生日おめでとう!相可高校出身でケーキ、料理の一本道を驀進中。担当はパテシエとサーヴィスですが、素晴らしい素質です。電話の応対も接客も抜群。未完の大器って感じでしょうか。頑張れよ!

きょうはホールの要、ペイマナが、ソムリエ若手コンクール一次予選のため11時に名古屋に向けて出発。
なので、カフェに一人取られて・・・お昼営業7人でした。部屋数3つ、コース料理の数を考えると限界超えました(苦笑)

イメージ 2こちらも誕生日おめでとう!チョコレートケーキが好きなんだよね・・。なんか良いですよね、自分好みのオーダーケーキ。将来が楽しみです。

イメージ 3僕の次男坊が、高校3年間アルバイトしていたガソリンスタンドのオーナー御家族です。なんにも知らない小僧を手取り足とり教えてくれてありがとう。本当にお世話になりました。
あれから年月があっという間に過ぎました。小さかった子供たちが、こんなに大きくなりフレンチを食べに来てくれる。
長らくレストランを営んでいると、そんな話がいっぱいです。

30年近く一ヶ月に数度通ってくれていたお客様が、4月頃からパッタリ来なくなりました。そう言えば、満席カードを入口に貼っていた時期がありました。遠慮深い方なので、そっと帰って行かれたのかと、危惧して来られる曜日にはカードを外して、必ず1席だけキープしていたのです。
・・・が、現れず。
長らく気をもんでいたら、本日登場されました。入院されていたんだとか・・・。ボンヴィが心配していると思うから連絡しようかと担当医に話したら、僕から言いましょうか?・・・と言われたそうです。担当医も30年来のお客様(笑)

ボンヴィヴァンは、ガイドブックに度々出ている観光レストランでしょ・・・なんて言ってる人。ムカッとしてブーっ・・・でもないんです。
確かに多い。物凄い割合。他県のお客様がなかったら、はっきり言ってもたないです。地元のお客様、他県のリピーター、観光客の方々でボンヴィヴァンは、かろうじて維持しております。

このレストランは、シェフ、マダム率いる総勢たった9人の個人商店です。
客の入り不入りで毎日ドキドキする、自転車操業。
スターシェフでもないし、実力シェフでもない。地位も名誉もなく、コツコツとレストランを続けてきました。休みには、県外に出向きレストランの勉強を続けているとシェフとの交流が生れることもある。感動したことを記憶に残し、自分の料理へと昇華させる。体験したことと考えを素朴なスタッフに伝える。その繰り返し。

フランス料理が好き。レストランが好き。お客様との触れ合いが好き。この仕事が天職だと胸を張って言い合える仲間と毎日、働いている。辛いこと、嫌なこと、悩み?ありますよ・・・山ほど。
でも誰にだってあることですから、わざわざ書くことじゃないでしょ。

先ほどの話に戻ります。
僕が30代の頃、強烈に憧れたシェフがおりました。数々の料理雑誌に登場し、斬新な発想で世に度肝を抜くような数々の料理を発表し続けてきたミチノトゥールビヨンの道野シェフ。
雲の上どころか一生接点のない方だと思っていました・・・2年前までは。
この方のブログを発見して、シェフからのメッセージと題した随筆を完読。文章力に圧倒されて、感動の気持ちのまま大阪行きの電車に乗りました。
とにかく一目だけでも会いたかったのです。
ドキドキして来店。来れただけで大満足。それで十分。しかし、サーヴィスの方のお顔には見覚えがある。思い出そうとしてもなかなか・・・待てよ?
イチかバチか、ジラール・ペルゴーのアンティークウオッチは、もうハメてないの?って声をかけたんです。えっ?って驚いてお互いマジマジ見る。やはりそうでした・・・シェ・ワダに在籍の時、僕たちにサーヴィスしてくれた方。
そんなやりとりの情報が厨房の道野シェフに伝わり、今がある。
かなりハショリました。もう一度食べに行ってるしスタッフを連れて料理講習会にもお邪魔している。もちろんFB友達だしね。

楽しみ苦しみながらレストラン経営を続けて、いつもいつも自分の料理を求め、文章を発表し書を読み音楽を愛する。周囲を笑わし楽しませながらも毒舌を吐く。アウトローな個性派。
はい、通じるものがあります。背中はっきり見えてます。
以下、道野さんの手紙です。文筆家道野氏の才能が垣間見れると思います。

河瀬さん
河瀬さんの文章が冊子に連載されるというので、なんだかぼくまでうれしくなって、次のような文章、書いてしまいました。もしよろしければ使ってください。
ただし、あくまでぼくが勝手に書いたものなので、掲載されなくてもいっこうにかまわないし、原稿料もいりません。(笑)
あくまで一方的な友情の発露、ということで。それにしても、先週、今週と完敗。次はうちの店に神風が吹かんことを切に願ってやみません。


河瀬さんのこと
もう随分昔のことです。といっても、もうぼくは自分の店をやってたので、20年くらい前になるのでしょうか。当時、ぼくはアンティークの時計に凝っていて、収集に余念がありませんでした。最終的には、ピンからキリまで合わせて100本くらいになりました。当然、その関係の雑誌や本は厨房に山積み状態。広告を見るのも楽しかった。
その広告のなかで、妙に気を引くお店がありました。二階がフランス料理店で、一階がアンティークの時計屋さん。毎回の広告に載っている時計は、モヴァードとかミドーとか、高価ではないけれどマニア受けするものばかり。この店、何やろ。二階に関しては同業なので、気になってしかたがありませんでした。結局、ぼくはこのお店と取引することなく、いつしか月日は流れ。
昨年のことです。うちのマネージャーが一枚の名刺を持って、厨房に入ってきました。「シェフ、今来られているお客様、同業の方です。三重県伊勢市でフランス料理店を経営なさっておられるようです。」。見ると、店名はボン・ヴィヴァン。ん。頭のなかでチカチカ何かが光っています。ぼくの不審げな顔を見て、マネージャーが補足説明。「時計がお好きみたいです。」。光が射しました。はじけるように思いが交錯し、ぼくは言いました。「手が空いたら話にいくから、待ってていただいて。」。
初対面だったけど、かつての戦友に会ったような気分で、とてもうれしかった。会話が弾み、再会を約束しました。そして、ぼくは河瀬毅さんのボン・ヴィヴァンに伺いました。
古色蒼然とした佇まい、でも、若いスタッフ達の活気にあふれ、指揮する河瀬さんとマダムのおもてなしの気持ちが隅々にまで行き届いて、フランス料理店として完成された形がそこにありました。
伊勢神宮が日本人のこころのふるさとならば、ボン・ヴィヴァンは日本のフランス料理の聖地です。

ぼくの時計コレクションは、気がついてみると、ほとんどどこかにいってしまいました。失くしたのか、人にあげたのか、それとも売ってしまったのか。惜しいような、そうでもないような。ということは、それだけのことだったのでしょう。河瀬さんも、アンティーク時計業界からは随分前に足を洗いました、とのこと。でも、偶然つながったぼくと河瀬さんの友情は、年月を経ても色あせてほしくないな、と今のぼくは思っています。

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ありがたい!

イメージ 1伊勢海老のウチコです。この時期パンパンで、これがトロリと旨い。濾してソースに混ぜ込む時もありますが、だいたいは、そのまま食べてもらいます。綺麗な色でしょ!

さて本日、昼夜とも活気あり。正直、心の底から嬉しいです。昨日は給料支払い日ですから、もう僕にはケツの毛(失礼)も脇の毛(失礼)も頭髪も(もともと少ない)ない程スッテンテンでした。
さあ又、一か月の闘いです。なんとか残すぞーっ!

イメージ 2お昼は、ウエディング会食。デザートは、これです。パテシエ20日目の新米真衣(しんまいまい)が、薔薇の花を作りました。
これは、凄い!薔薇が小さいから当然花弁は、薄い。自然に忠実な仕事・・・リアルです。驚きました。

さて、明日は日曜日。昼満夜無し(営業が)頑張ります!
その後、落ち着いてブログをしようと思います。

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人探し

携帯電話が鳴りました。画面には懐かしい友人の名前。そうそう、去年だったかネットで僕の名前を見つけたと言って電話をくれた男の名。その時、お互いに登録したのでした。
おっ!どうしたん?ちょっと待て、懐かしい奴に電話代わるから。
おー河瀬久しぶり!40年ぶりぐらいか?・・・なんて、、挨拶と言えないような昔話をひとしきり。僕は当時、予備校生で、携帯電話の主は、同じアパートに住む大学生。そして、その友人との会話です。

お前は、今の俺を知らないけど、俺はホームページで見て知ってるよ。・・・顔、倍になったな!
そっちは?俺は1,5倍!
・・・で、何?
ここからが本題。
お前、○子を知ってる?・・・知ってるどころか、よーく覚えてる。お前がいつも連れてた物凄く可愛い子なあ。マージャンの時もいっつも隣に居たじゃない。羨ましかったよ・・・。

どうやら不本意な別れがあったらしい。どうしても返さなければいけない借りあるんだとか。40年も胸に秘めてるなんて!男のロマンと言うか・・・。
お前のレストランは、有名だから万にひとつの偶然があれば、俺に連絡くれ!・・・と頼まれました。金じゃないし、ヨリを戻すつもりもない(40年ですから)。見事なぐらい男らしい奴だったからなあ・・何か深ーい理由があるんでしょう。

それで、人探しです。
昭和47〜8年頃、京都の今出川にある大学に通っていた大阪の女の子。リーガルのデザートブーツをよく履いてたよね。僕は河瀬毅。サンルマンで酒を飲み、学生会館前の噴水で水浴びしてた、あの痩せっぽちの男です。君の彼氏とは、しょっちゅうマージャンしてたでしょ。
たまたま僕の方が世間様から視線を貰ったりするので、恥を覚悟で、旧友の力になりたいと思いました。
思い当たったら、内緒コメント欄か、FBのメッセージにて連絡ください。僕は、口が固いですよ。ベラベラと面白おかしく他人様のことを喋ったりは絶対しない男ですので安心してください。
って・・・書くには書いたけど・・・無理だよね。しばらく迷いましたがアップすることにしました。

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パテシエ

オーナーシェフのレストランの中で、あまりパテシエ、キュイジニエ、ソムリエ、ギャルソンと意識を分けたことはありません。もともと僕もそうですが、将来独立してレストランを開きたいと夢見る子たちには、ここで色々と見て行ってもらいたいと思っています。
その中で、最初ホールして次にパテシエを経験し・・・厨房・・・と言う流れでは到底無理があります。特にホール一年なんて、ただの腰掛けに過ぎません。多くのスタッフをかかえる状態での配置転換には、いつも頭を悩ませます。
今、考えているアイデアは、パテシエを料理の後に担当させること。
レストランのパテシエですから、料理人のような発想でデザートを作って貰いたい。そのための感覚を僕の脇に居て身につける。
どっちにせよ菓子コンクールで優勝を狙うなんてとんでもないし、料理でチャンピョンにもなれません。・・・が、チーズもワインも覚えて、レストラン経営だけは何としても成功してもらいたい。それが、願いです。

新米パテシエ真衣コロのチョコ字とバラの絵。秋にソムリエ資格を取り、長年厨房で僕の下、必死に頑張った。もちろんホールに出たら、バリバリです。これがボンヴィヴァンの答えかも知れません。彼女の下には相可高校の後輩女子が二人います。続けーっ!

小規模パテシエルームですので、キッチンエイド、ケンミックスなどの小型マシーンが大活躍。しかし特にキッチンエイドは故障が多い。絶対にFMI(正規代理店)では、並行輸入物を修理してくれません。その辺が時計のロレックスと違ってイジワル。
みなさんも動かない物が、倉庫に眠ってませんか?
以前にパテヒトミが、困り果ててワラをも掴む思いでFBに呟きました。そうしたら僕の知り合いの伊勢の業者さんが、即応答。
3台持っていってくれて2台戻って来ました。1台を部品取りに使用です。
現在、快適に動作中。本当に嬉しいです。

イメージ 2イメージ 1

イメージ 3もう書店にも並んでいるのかな?月兎舎のNAGI。この雑誌は、このブログで時々紹介してますが、僕の大好きな本。三重県のすみずみまで掘り下げて、紹介してくれる情報は、素晴らしいです。
その本に、なんと・・・たった1ページですが僕の随筆コーナーが始まりました。
文章を書くことじたい嫌いではないのですが、いつも取り留めもなくダラダラと長文になってしまうタイプ。それを鬼編集長(冗談)の指摘で、書き直したり圧縮したりと、産みの苦しみを味わいました。安易に引き受けて、ちょっと後悔ですが、なんとなくモノを書く難しさの感じはつかめました。
やりますよーっ!

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休日

イメージ 5以前、神戸へ料理講習会に行ったことがあります。ルセット依田会長の一日会主催で講師陣が、道野さん依田さん山口さんと、石井さんです。石井さんとは、講習後にFBで友達になったのが縁で、昨日伊勢市にやってきてくれました。仕事がらみと言うことで、津の三重調理師専門学校、相可高校、伊勢調理師専門学校と順番に御案内しました。どこも僕とは、ツーツーの仲。長い長ーいお付き合いです。
相可高校の村林先生には新校舎の全ての教室を見せて貰いました。
スチームコンベクションオーブンやら殺菌付き急速冷却機が並んでいます。これ二台あれば、弁当製作も恐いものなし!
ところで、生徒さん達の就職、再就職には安心で働きがいのある職場での地元採用が大事だと思います。
特にこれからは、放射能の問題もあり就労場所ついて、じっくりと考える時期が来たんじゃないかと心配しています。
未来ある若者たちですからね。

石井さんとは、合間にバンボッシュやカンパーニュへお茶を飲みに行きました。伊勢のレストランを紹介する。もっともっと他のレストランも見せたかったけど、何せ時間がない。なんたって昼飯食べる間もなかったんですから。

イメージ 4そんな訳で、6時約束のランディ(月曜日)の会が楽しみで楽しみで。
カンパーニュ東夫妻、パルムドール後藤シェフ、ワインショップウチヤマの長田さん。そして突然ゲストの石井シェフに加えて、仕事を終えたバンボッシュの福井シェフ乱入。
料理も酒もおいしいし、同業者同士が通じるトークが炸裂して楽しい宴となりました。

本日は、東シェフが朝から外宮内宮と案内してくれて、僕は店で待ち構える。
プレッシャーなんだよね、、、二人の鬼に料理作るのは。
グレープフルーツのムースにサワラの燻製を入れて、上からグレープフルーツを鏡仕立てにする突き出し。
地場の野菜をマリネして、イカのスミ合えと玉城豚のリエットなどと食べてもらったり、二見の特大はまぐりをブイヤベースにしたり・・・・。とにかく必死。メインダイニング貸し切り状態でもブラッスリー戦争状態。頑張りました、、喜んでいただけたら幸いです。
きょうは、パテシエが忙しくて手伝って貰えず3人で勝負。しかし、ブラッスリー料理の後にフレンチ料理(逆もあり)と順番に作っていると待たせてしまう。ええい!俺ひとりでフレンチじゃい。盛り付け台の3分の一占領して一人クッキング。グリンピースのパンケーキ焼いている間に鮑を蒸したり、アスパラを剥いてローストしたり。ワッセワッセって感じ。
楽しかったです。

講習会もそうですか、僕が訪れたレストランのシェフに話しかけたり、逆に僕が厨房から出て行って挨拶を交わしたりして世界が広がることがよくあります。それが思いもしない展開を生んだりする。自分で自分の背中を押す、ほんのちょっとの勇気か大切だとしみじみ思うこの頃です。

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