脱税ウォッチャーのブログ

これぐらいみんなやっている!そんな人が有名人になっているようです

所得隠し:1億7000万円 岐阜の会社、名古屋国税指摘

『社長個人の高級車売買を会社の取引と装って会社の所得を少なく見せかけたとして、建設現場の足場のリース・販売会社「KRH」(岐阜県輪之内町)が名古屋国税局の税務調査を受け、10年5月期までの3年間で計約1億7000万円の所得隠しを指摘されたことが関係者への取材で分かった。重加算税を含めた追徴税額は約3000万円で、同社は既に修正申告したという。
 関係者によると、同社は高級車数台を購入したとして資産に計上、売却時に購入時との差額を損失として計上した。しかし国税局は、車は青山光司社長(39)が使い、売買も社長個人が行ったと判断し、所得隠しと認定したとみられる。同社は「口頭ではコメントできない」としている。
 民間信用調査会社などによると、同社は10年5月期の売り上げが約60億9400万円。名古屋国際会議場(名古屋市熱田区)の建設にも関わったという。
 青山社長は、タレントの上原さくらさんの夫。高級車を複数所有していることで有名で、テレビにも出演していた。(毎日jpより抜粋)』

中小企業でありがちな典型的な事例です。

今回の手口は、

・社長個人が利用する目的の車を会社名義で取得し費用化

上原さくらの夫という部分が目立ちますが、税務的にはどうでもいいことです。

税務的なポイントは2つ。

フェラーリ等の高級外車を社有車になるのか

社長のみが利用する車両は会社の経費にできるのか

,牢蕎陲影響する問題だと思います。たとえば、新車のベンツを1500万円で取得した場合は認められるが、中古のフェラーリを1500万円で取得したときはその必要性を追求されるということです。金額は同じなのに、車自体がフェラーリやポルシェだとビジネス目的とは認め難い(認めたくない)という心理が働くのだと思います。
高額のベンツを購入する場合は、乗車する社長の安全確保を理由にするでしょう。ある意味で道理にかないます。スポーツカーを購入する社長は、移動時間の短縮を主張するかもしれません。制限速度を考えれば意味のない議論です。実際には、芸能人のような派手さを世間にアピールすることに広告宣伝効果がある!というのでしょうね。内心の問題なので誰も立証できません。
この手の議論では、客観的画一的に何が正しいという結論は導き出せません。「社会通念上」必要と判断されるものなのか、社長の道楽なのかという議論が延々と繰り返されることになるでしょう。フェラーリを社用車にしたらほぼ間違いなく「社会通念上必要とは考えられない!」と指摘されることになるでしょうね。今回前例ができてしまいました。

△老觜縮誼磴箆辰世隼廚い泙后
社長車を他の役員や社員が使うことってありますかね?
その売却を社員が最終判断することってありますかね?
中小企業でこんなことを言ったらかなりの会社が所有する社長車は経費処理できないことになってしまいます。結局のところ、社長車がフェラーリだから問題になったと言えるでしょう。抽象的な必要性の議論,任老菽紊任ないので、使用実態を根拠に税務否認せざるを得なかったのだと思います。ということは、取得の目的ないし必要性に関する理論武装をいくらしても無駄だということです。
逆に言えば、エスティマを社長車にしていて、(仕事のために)社長だけが使用していても通常は問題にならないということです。会社に勤務していない社長の家族が使用していたら経費処理は認められません。

さてさて、実際の処理はどうなるのでしょうか。
【会社処理】
車両運搬具    1000 / 現預金    1000
減価償却費     200 / 車両運搬具   200
現預金       600 / 車両運搬具   800
売却損       200

【税務上の処理】
役員貸付金    1000 / 現預金    1000 ⇒税務調整なし
仕訳なし                    ⇒加算・留保200
現預金       600 / 役員貸付金  1000 ⇒加算・流出400、減算・留保200
役員給与      400

役員給与部分は定期同額給与でも事前確定届出給与でもありませんので、損金不算入となります。社長に給与が払われたという処理なので、社長の所得税にもその分が跳ね返ってくることになります。

最後に、修正された所得金額と増差税額のバランスを比較すると、意外と利益のない会社だったのでしょうか?




その他の最新記事

すべて表示

記事がありません。



.


みんなの更新記事