気象・歳時・防災 コラム!

“七十二候”…『 紅花栄 (べにばな・さく)』〜30日まで。30日は『ゴミ・ゼロ』の日。

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非日常への余禄

日食は太陽と地球の間を月が通過することで起こる天体ショーです。「太陽が欠けて見える」
ということは、観測者のいる場所は欠けた分に応じて暗くなっているはず。特に皆既日食や
金環日食が観測される『皆既食/金環食帯』は月の本影〔ほんえい〕が通る場所なので最も
暗くなります。2012年5月21日の金環日食では“月の影”が日本のほぼ全域を南西から北東
に舐めるように通過しました。「適度に雲があったこと」が幸いし翌22日に開業する東京スカ
イツリーなどの“旬な風物”と共に金環リングを撮影できた地域があった一方、鹿児島などで
は部分食の一瞬しか観測できなかった様子。元来、天体観測には『悲喜こもごも』が付き纏
います。
http://img5.blogs.yahoo.co.jp/ybi/1/a7/29/otenki_bosai/folder/1454995/img_1454995_61582978_0?1337651474

■衛星画像の比較

上の図は金環日食時の本影と半影〔はんえい〕のイメージ図です。地上の本影は金環食が
見えている場所、半影〔はんえい〕は部分日食が見えている地域です。金環食では「本影の
焦点(黄色のドット)」が地上の手前に結ばれます。したがって焦点の先では皆既食を見るこ
とが出来ます。下図は21日08時の可視画像。本州と四国のほぼ全域が暗くなり肝心な雲が
写っていません。
http://img5.blogs.yahoo.co.jp/ybi/1/a7/29/otenki_bosai/folder/1454995/img_1454995_61582978_1?1337651474
(当ブログで引用している気象庁提供諸画像への加筆・加工については同庁へ届け出済みです)

一方、同じ時刻(08時)の赤外画像は以下のようになっています。可視(vis)と赤外(ir)は上層
雲や下層雲の写り方が“真逆”に近いので一概比較は出来ませんが、これからも(観測が適っ
た)関東南部などは「実にラッキーだった」ということが判ります。
http://img5.blogs.yahoo.co.jp/ybi/1/a7/29/otenki_bosai/folder/1454995/img_1454995_61582978_2?1337651474
(当ブログで引用している気象庁提供諸画像への加筆・加工については同庁へ届け出済みです)

この”月の影(本影+半影)”については、既に2009年7月22日の『南薩皆既日食』の折、可視
(vis)北半球画像のコマ送り動画を作成して紹介しています【下記リンク参照】。今回は日本付
近の06:30〜09:00の可視画像を0.2秒/コマの高速で送り“月の影”を捉えやすく表現しました。
◆“月の影”はアニメGIFで見よう|“ひまわり”で散策‖2009年7月22日
http://img5.blogs.yahoo.co.jp/ybi/1/a7/29/otenki_bosai/folder/1454995/img_1454995_61582978_5?1337651474
(当ブログで引用している気象庁提供諸画像への加筆・加工については同庁へ届け出済みです)
※このGIF動画は約620KB。ダウンロード時間に差が出ます。12時に再アップ。

■ちょっとした「日常との差」を記録する

何かと眩しい部分日食の“間接観測”として汎用なのが『ピンホール撮影』。今回も「穴はピン
ホール!」と担任教師から何度もレクチャーされながら五寸釘大の穴を開けてしまい、皆と同じ
ような“綺麗な間接像”を結べなかった小学生も多かったはず。そこで「センセイの言うことを
聞かないからだよ!」と諭すような教師なら子供の個性は伸びません。他と違うことをやって
いる児童には「一層の工夫」をアドバイスすれば良い。

今回の金環食…山形の食分率は92%ながら天気が“快晴”だったので、私は早々にピンホー
ル間接像を探して撮影することに決めました…“探して”とは「何も用意しない」ということ(笑)。
その結果が下の水墨画のような写真右。これはレースのカーテンからの“木漏れ日”です。
木漏れ日が部分日食の形状と同じ『鎌〔かま〕状』になっているのが判ります。
http://img5.blogs.yahoo.co.jp/ybi/1/a7/29/otenki_bosai/folder/1454995/img_1454995_61582978_3?1337651474

この時の画像と日常(快晴時)の画像を比較したものが下の写真。レース編みの陰影は日常
の「ぼやけた印象」に比べ、部分日食時は細部まで写り「ピントが合っているような印象」です。
これはカメラの「絞り(光量)」と「被写界深度」の関係と同じです。
http://img5.blogs.yahoo.co.jp/ybi/1/a7/29/otenki_bosai/folder/1454995/img_1454995_61582978_4?1337651474

部分日食時の「食分率約92%」と日常(ここでは前日の同じ時間)の「食分率0%」に伴う光量
の差が、前者の被写界深度(ピントの合う範囲)を広げ、後者において著しく狭めています。
この場合、「ピン(針)ホール」など穴の形状は重要ではありません。欲張って五寸釘大の穴
を開けてしまったのなら『穴の大きさを指先などで塞ぎながら変えてみる』もしくは『ピンホール
と投射板との距離を変えてみる』…など工夫してみれば良い(失敗ではない)。

穴の大きさについては、むしろ適宜変えることが出来た方が、日食の進行に伴う「光量の変化
への対応」は容易になります。


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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120522-00000673-yom-soci
◆日食網膜症か、18都道府県の74人…重症も◆
(読売新聞、5月22日(火)14時22分配信)
金環日食の観察により目に痛みや違和感を訴えた患者は、日本眼科学会の22日午前11時現在の集計で、18都道府県の74人に上った。うち16人が12歳以下。「日食網膜症」とみられ、1日以上たっても物が見えづらい、やや重症の患者もいるという。
同学会常務理事の大鹿哲郎・筑波大教授は「本人が気付いていない例もありうる。目に違和感がある人は眼科医に相談してほしい」と話している。 

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雲のフィルター(5・21金環食)

九州南部から本州の南岸を横切る“金環日食帯”。この場合、太平洋上にある停滞前線に
波動が生じて北に盛り上がると一蓮托生型の『最悪のケース』になります。ご存知の通り…
明日21日の朝は『曇』の地域が多くなります。しかしながら(ここからが大事)金環食は光が
非常に強いので、上層雲は勿論の事、一部の中層雲や放射霧が掛かっても“金環”が確認
できる可能性はあります。さらに(不幸中の)幸いなことに遮光フィルター無しで「風景と金環
食とのコラボレーション」を“撮影”できるかもしれません(直視は大変危険!厳禁です)。
http://img5.blogs.yahoo.co.jp/ybi/1/a7/29/otenki_bosai/folder/1355637/img_1355637_61578929_1?1337495684

■沖縄金環食…1987年9月23日の事例

太陽の光球面が月の周囲に「はみ出る」金環食では“食の最大”でも空は明るい(尤も皆既
日食でも空は真っ暗にはなりません)。下図は1987年9月23日の所謂“沖縄金環食”時の
連続画像(カラープリントからスキャニングしたもの)です。これは太陽光球面撮影用の遮光
フィルターを装着しています。私ことTwisterは、他に1988年3月18日の“小笠原皆既日食”も
観測していますが皆既中は洋上の気温まで下がりました。金環食ではそこまで顕著な変化
は望めないと思います。
http://img5.blogs.yahoo.co.jp/ybi/1/a7/29/otenki_bosai/folder/1355637/img_1355637_61578929_0?1337495684

■南岸の雲域が南に退かない理由

下図は20日15時の可視画像を画像処理したものです。上書きした「高、低」は地上天気図上
の擾乱の中心位置。このうち南西諸島(沖縄地方)の低気圧は梅雨前線上に発生したもの
です。つまり前線帯の雲域自体は南海上にあり、一見、前線上に生じたキンクのように見え
る中部日本付近の雲域の北への盛り上がりは「気圧の谷」に対応しています。
http://img5.blogs.yahoo.co.jp/ybi/1/a7/29/otenki_bosai/folder/1355637/img_1355637_61578929_2?1337495684
(当ブログで引用している気象庁提供諸画像への加筆・加工については同庁へ届け出済みです)

このうち明日朝の天気を決定づけそうなのが黄海付近の高気圧。関東の東海上にある高気
圧とは違い何故か「ほとんど停滞(STNR)」しています。停滞の原因と考えられるのが上空の
逆位相。20日09時の500hPa高層天気図上にもほぼ同じ位置に高気圧が解析されていて、
風が弱い。つまりこの部分は偏西風の流れに取り残されている(≒カットオフ)可能性が高い。

黄海付近の高気圧も“晴れの区域”を作ってはいるので、東進さえすれば「気圧の谷に対応
する雲域は東に移動し」、「前線帯の雲域は南に退く」ことになるでしょう。しかし現状維持
あれば雲域に大きな変化は生じません
http://img5.blogs.yahoo.co.jp/ybi/1/a7/29/otenki_bosai/folder/1355637/img_1355637_61578929_3?1337495684


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雲の鑑定と天気図

2012年5月13日(日)夕刻の買い物の帰り。郊外型の店舗を出てふと見上げた空に球体の
ような『丸い雲』が浮かんでいました。面白い形なので駐車場で写真【下図】を撮り“雲の行
く末”を見届けようと暫く眺めていました。さてこの雲、貴方なら“何雲”と鑑定しますか?。
次の4つから選んで下さい。
A.乳房雲(積乱雲) B.吊し雲(層積雲) C.片平雲(積雲) D.漏斗雲(積乱雲)
http://img5.blogs.yahoo.co.jp/ybi/1/a7/29/otenki_bosai/folder/1355637/img_1355637_61575578_0?1337324292

雲は空の一部であり、上掲画像の視直径は中層雲の一部をトリミングしたレベルです。この
雲を撮影した私自身は、同時に気象状況や周辺地形などの背景を把握しながら全天を眺め
続けています。例えば「問題の雲の視直径(大きさ)」や「周囲に同様の形態の雲がないか?」
や「高度によって其々の雲の流れる方向がどう違うか?」、「時間の経過と共に“その雲”が
どのように変化するか?」…などです。

■雲は「空の一部分」…雲の写真は『(空の)一部分の一瞬』

一方、いま『この写真のみ』での鑑定を求められているご愛読各位は、判断の材料が極端に
不足しています。雲の写真は空の一部分の一瞬を捉えたに過ぎません。そこに自身の気象(
雲)の経験が及ばない場合は“主観的推理”に基づいた回答を試みるかも知れません。例え
ば『出題者(私)は先日の竜巻事故と絡めて出題しているのだろう…よって“D”ではない.』の
ように(苦笑)。

したがって『雲の鑑定』には、その客観性の担保となり得る状況証拠が必要不可欠です。例
え広角撮影(魚眼など)によって雲同士の包含関係を現した写真を連ねても「写真は写真の
見方に準ずる」ため、読者の“眼力を養成する”という意味においては教育的でありません。
一見「遠回り」のようですが、そこはやはり撮影地点をプロットした天気図(総観図)の出番!。
天気図なら現象に対して時系列的なアプローチが可能です。

逆に…気象学的なバックグラウンド(時系列的な背景や解析)も示さず、トリミングした雲の写真
のみを提示して『…これは竜巻状の地震雲である…』などと結論づける書籍やインターネット
サイトは端から“胡散臭い代物”であり、著しく客観性に欠けた考察ということになります。
http://img5.blogs.yahoo.co.jp/ybi/1/a7/29/otenki_bosai/folder/1355637/img_1355637_61575578_4?1337324292
(当ブログで引用している気象庁提供諸画像への加筆・加工については同庁へ届け出済みです)

上の図は写真を撮影した時間に最寄の地上天気図です。撮影地の山形市付近(黄色ドット)は
日本海中部にある高気圧の前面に位置しています。前日の5月12日は上層寒冷渦(カットオフ
低気圧)に対応した「上空寒気」の影響に加え、西高東低の「冬型の気圧配置」に乗じてオホー
ツク海高気圧から強い「下層寒気」が流入しました。山形地方気象台観測の12日の最高気温(
Tx)は4月上旬並みの14.0℃(北海道のオホーツク海沿岸で降・積雪したニュースをご覧になっ
た方も多いでしょう)で、ほぼ一日じゅう北西の風が吹き続けました。

翌13日になると上層寒冷渦の東進と共に下層寒気の本流も(天気図のように)奥羽山脈の東に
移動します。下層寒気の影響が弱まった山形市内は高気圧の前面に対応する「積雲〜層積雲
を主体とした下層雲が浮かぶ“晴れ”」になりました。(問題の)雲の写真は「その日の夕方」です。

■この移動性高気圧は大陸起源ではない!

「高気圧の前面」と聞くと多くの気象フリークは『晴天積雲』を連想することでしょう。しかしながら
天気図にある日本海中部海上の高気圧は、この時季の移動性高気圧(=揚子江気団…シベリ
ア気団から変質した「暖かく乾いた空気」)ではありません。ちょっと難しい表現ですが…これは
オホーツク海高気圧から沿海州沿いに日本海を南下した下層寒気が、カットオフ低気圧(上層
寒冷渦)の後面に対応する負の渦度移流域にシンクロして誕生した冷たく湿った高気圧です。
下図は高気圧が誕生する直前の地上天気図(10日18時)と上空500hPaのトラフ・リッジ(21時)。
http://img5.blogs.yahoo.co.jp/ybi/1/a7/29/otenki_bosai/folder/1355637/img_1355637_61575578_3?1337324292
(当ブログで引用している気象庁提供諸画像への加筆・加工については同庁へ届け出済みです)

よって13日の山形市内の晴天は「移動性高気圧が乾いた空気を運んできたから」ではなく、冷
たく湿った気流の「山越えフェーンの要素が強い」と見るべきでしょう。因みにこの日、最も風上
側に位置した山形県酒田ではTx:14.6℃(平年比▼4.5℃)・日照:3.3h、出羽丘陵越しの風下に
位置した山形ではTx:17.1℃(平年比▼4.2℃)・日照9.2h、さらに奥羽山脈越しの最も風下側に
位置した仙台ではTx:19.4℃(平年比△0.4℃)・日照11.7h…でした。

■正解は「C」…積雲の片平雲

13日の夕方は上層雲・中層雲・下層雲が確認でき、全層に渉って比較的湿っている印象でした。
一般に「これから移動性高気圧の中心に覆われる夕方」ともなれば、晴天かつ綺麗な夕焼けで
も拝めるのでしょうけど、上述のような高気圧の性質により天気としては『曇』でした。出題した
雲の正解は『積雲の片平雲』で、その上に高積雲が重なっています(両者は接していない)。
http://img5.blogs.yahoo.co.jp/ybi/1/a7/29/otenki_bosai/folder/1355637/img_1355637_61575578_2?1337324292

片平雲の「このような形態」は鉛直方向の乱れが少ない気流の影響ですが、太陽が西に沈みつ
つある中、もはやこの対流雲は衰弱の途上にあります。雲内の対流が衰え「積雲としての一生
を終えようとしているところ」です。出題用の写真を撮ってから約8分後、雲は消えて行きました。


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下層と上空…2つの寒気

10日の日本付近は上空の寒気と下層の寒気が偏在していて複雑な様相を呈しています。
上空の寒気は上層寒冷渦に対応するものでGW後半の様々な荒・悪天を演出した主犯
格の擾乱です。つまり、その頃からずっと日本付近の上空に「ほとんど停滞(STNY)」
していることになります。6日には、その下層に暖湿気流(縁辺流)が流入し、大気の状態
が非常に不安定になりました。6日以降、北日本の上空は逆位相になっていて、今日10日
はオホーツク海に停滞する高気圧からの下層寒気が主に日本海に流れ込んでいます。

■今も居座る“GW後半の荒・悪天”をもたらした役者たち

下図は5月9日21時の北半球500hPa高層天気図です(今回は低高度域の陰影を5400m以
下とし、等温線も寒候期の配色と変えているのでいつもと違います)。日本の北(N60度、
E140度)にはカットオフされた高気圧(赤の陰影)があって6日以降ほとんど停滞しています。
一方、日本付近の上空には寒気を伴った低気圧があり、個々の低気圧(寒気)は反時計回り
に移動しながらも低圧部全体としては3日以降ほとんど停滞しています。其々の擾乱に
付した数字は、その日付における「擾乱の中心位置」を表しています。
http://img5.blogs.yahoo.co.jp/ybi/1/a7/29/otenki_bosai/folder/1400516/img_1400516_61562408_0?1336621906
(当ブログで引用している気象庁提供諸画像への加筆・加工については同庁へ届け出済みです)

現状の理解に資するため、GW後半(3〜6日)の日本付近の荒・悪天を「おさらい」してみます。
まず3日には太平洋沿岸を中心に5月としては記録的な大雨に見舞われました。この強い雨が
長時間続いた理由は、本州南岸を東進する低気圧の動きが遅かったこと、及び南海上からの
暖かく湿った空気(=下層暖湿気流)の供給が安定的に継続した為です。この頃の高層天気図
では上述のカットオフ高気圧はオホーツク海から南南東に伸びた「リッジ(気圧の尾根)」として
描かれています。この上空リッジが、当時の地上天気図【下図】で北海道のはるか東海上に描か
れている地上高気圧を優勢に保ち「ほとんど停滞」させていたのです。太平洋沿岸に大雨をもた
らした下層暖湿気流はこの地上高気圧の縁辺流です。
http://img5.blogs.yahoo.co.jp/ybi/1/a7/29/otenki_bosai/folder/1400516/img_1400516_61562408_5?1336621906
(当ブログで引用している気象庁提供諸画像への加筆・加工については同庁へ届け出済みです)

5日になると、この上空リッジの北端が西に嵌入しながら次第にカットオフされて行きます。これ
により日本付近の上空は『北に高圧部、その南に低圧部』という逆位相へと移行します。
6日には寒気を伴った低圧部(上空の気圧の谷)が東日本に南下。これに対応して、下層暖湿
気流の流入が続いていた東海地方から東側の地域では成層が「上冷下暖」になり大気の不安定
な状態がより一層強化されました。

■下層寒気と上空寒気

そして昨日9日から今日10日にかけても上空の逆位相は継続しています。その状態が今日の
地上天気図にどのように表現されているのか?。下に10日09時の地上天気図を示すと…図は
複雑ですが天気図としては非常に面白い(読み応えがある)。
http://img5.blogs.yahoo.co.jp/ybi/1/a7/29/otenki_bosai/folder/1400516/img_1400516_61562408_2?1336621906
(当ブログで引用している気象庁提供諸画像への加筆・加工については同庁へ届け出済みです)

まず上空のカットオフ高気圧に対応して、その直下のオホーツク海には1030hPaの高気圧が「
ほとんど停滞」しています。当地:山形の10日13時の気温は14.4℃で、昨日と比べて7.3℃も低く
なっています。これはオホーツク海高気圧から時計回りに送り出された下層寒気が日本海へと
流れ込んでいるためです。通常、オホーツク海高気圧と言えば太平洋沿岸が冷気に晒されますが、
今回はその中心位置が真北にあるため下層寒気の流路が日本海側にも開かれているのです。
http://img5.blogs.yahoo.co.jp/ybi/1/a7/29/otenki_bosai/folder/1400516/img_1400516_61562408_3?1336621906
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一方、上空寒気の位置は、前線を伴った温帯低気圧(1000hPa)の後面にある小低気圧(1006
hPa)の上空に対応します。1000hPaの温帯低気圧の前面からは下層の暖湿気流が北上してい
るので関東甲信地方には今日10日も大気の状態が不安定な地域があります。地上の気温
によっては午後に激しい落雷や降雹の恐れがあり注意が必要です。


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関東で複数の竜巻被害

【6日18時追記】5月6日は東海地方以北の広い範囲に竜巻注意情報が発表されています。
茨城県つくば市や栃木県真岡市などで竜巻によると見られる突風が発生し、1人が死亡、40人
以上が負傷し、建造物にも大きな被害が出ています【下図】。16時現在、発達した積乱雲列は
茨城県南部から千葉県北部、および福島県浜通り南部などに掛かっています。竜巻の卵とも
言えるメソサイクロンは積乱雲列の南端付近で発生しやすいとされますが、つくば市・真岡市
で発生した竜巻・突風も(当時は)雲列の南端付近に対応していました。大気の不安定な状態
は西から解消されつつありますが、関東以北の太平洋側では今後暫く(7日未明頃まで)は突
風のほか短時間強雨や落雷、降雹などに注意が必要です。
http://img5.blogs.yahoo.co.jp/ybi/1/a7/29/otenki_bosai/folder/1462830/img_1462830_61555565_0?1336288829
(当ブログで引用している気象庁提供諸画像への加筆・加工については同庁へ届け出済みです)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120506-00000328-yom-soci
◆竜巻?14歳男子死亡、40人以上けが◆
(読売新聞、5月6日(日)14時5分配信、最終更新17時57分)
6日午後1時前、茨城県つくば市や栃木県真岡市などで竜巻とみられる突風が発生、150〜200棟の住宅が倒壊するなどし、少なくとも40人以上がけがをした。つくば市では男子中学生(14)が死亡した。
茨城県防災危機管理課や県警などによると、つくば市では午後0時45分頃、北部の吉沼地区や北条地区で突風が吹き、100棟以上の住宅が倒壊したり屋根を吹き飛ばされたりする被害を受けた。約30人がけがをして救急搬送された。多数の電柱がなぎ倒されたほか落雷も発生し、午後5時現在、つくば市で約12100世帯、下妻、筑西市でも計約100世帯が停電している。
栃木県東部の真岡市や益子町でも同じ頃、激しい突風が発生。消防などによると、計約10人が負傷、家屋損壊も約50棟に及んでいる。小学校の窓ガラスが割れたり、納屋やビニールハウスが飛ばされる被害も出ているという。
気象庁によると、突風や落雷は、茨城県などの上空に寒気が流れ込み、大気の状態が不安定になったため。関東や東北地方では6日夕から7日未明にかけて、激しい突風や落雷、大雨などの恐れがあり、同庁は竜巻注意報などを発令し「頑丈な建物内に避難し、土砂災害にも気をつけてほしい」と呼びかけている。

<管理人による注釈>
※上に転載した報道の中で「竜巻注意報」とあるのは誤りで、正しくは『竜巻注意情報』。
  また「発令」も誤りで、正しくは『発表』。
http://img5.blogs.yahoo.co.jp/ybi/1/a7/29/otenki_bosai/folder/1462830/img_1462830_61555565_4?1336288829
(当ブログで引用している気象庁提供諸画像への加筆・加工については同庁へ届け出済みです)


■局地前線を刺激・強化させた可能性も…非常に発達した積乱雲列

上空(寒冷)低気圧の東進に伴い、6日は東海地方以北の上空にマイナス27℃以下の寒気が
進入しました。加えてその下層には南から暖かく湿った空気が流入し、東海地方以北の広い
範囲で大気の状態が非常に不安定になっています。特に関東平野では上述の総観場を
背景に、関東平野部の局地前線が刺激されて活発化、積乱雲列が非常に発達した可能性が
あります。
http://img5.blogs.yahoo.co.jp/ybi/1/a7/29/otenki_bosai/folder/1462830/img_1462830_61555565_2?1336288829
(当ブログで引用している気象庁提供諸画像への加筆・加工については同庁へ届け出済みです)
『雷と突風及び降ひょうに関する全般気象情報 第4号』
平成24年5月6日16時25分 気象庁予報部発表

関東地方を中心に、積乱雲が発達しています。東海地方から東北地方にかけては、引き続き7日未明にかけて大気の状態が非常に不安定となるでしょう。雷を伴う激しい雨や、落雷、竜巻などの激しい突風、降ひょうなどに注意してください。  

[気圧配置など]
日本の上空約5500メートルには、マイナス21度以下の強い寒気が流れ込んでいます。一方、津軽海峡付近には低気圧があって東北東に進んでいます。東日本から東北地方の太平洋側を中心に、この低気圧に向かう暖かく湿った空気が流れ込んでいます。
このため、東海地方から東北地方にかけては、引き続き大気の状態が非常に不安定となっており所々で積乱雲が発達しています。特に6日の日中、晴れて気温の上がった関東地方では、雹を観測するなど、激しい現象が発生しています。引き続き7日未明にかけて、東海地方から東北地方にかけて大気の状態が非常に不安定となり、積乱雲が発達する見込みです。
[防災事項]
東海地方では6日夜のはじめ頃にかけて、関東地方では7日未明にかけて、東北地方では6日夜遅くにかけて、落雷、竜巻などの激しい突風、天気の急変などに注意して下さい。降ひょうの恐れもありますので、農作物や農業施設の管理にも注意して下さい。
また、関東地方と北日本では、局地的に雷を伴う激しい雨の降る所がある見込みです。4日までの大雨により地盤の緩んでいる所では、新たな土砂災害の発生する恐れがあります。低い土地の浸水、土砂災害、河川の急な増水などに注意、警戒して下さい。
     
[補足事項等]
地元気象台の発表する、警報、注意報や気象情報等に留意して下さい。これで「雷と突風及び降ひょうに関する全般気象情報」は終了します。

■スーパーセル型ストーム

恐らく先月のハイブリッド低気圧(爆弾低気圧)と同様、近いうちに本事象に関して気象研究所
の見解(解説)が発表されると思われます。『藤田スケール』などと共に、その折のキーワード
になるのが『スーパーセル』です。
http://img5.blogs.yahoo.co.jp/ybi/1/a7/29/otenki_bosai/folder/1462830/img_1462830_61555565_5?1336288829
スーパーセルとは…荒天域全体で単一の上昇流域と下降流域を持つ、大きなもので直径100
キロにも及ぶ巨大な雲の塊です。2006年に北海道佐呂間町で発生した竜巻もスーパーセル型
ストーム下で発生したと考えられています。


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