マラヤ通信

姫とサンとマヤーとくうとぱっぷくと牛男のブログ

猫文学

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今日の猫語 2012/4/3〜4/10

■4月3日の猫語
「しょうちしました」ネコはそういうと、こんどはゆっくりゆっくり消えうせてね。つまり、しっぽの先から消え始めて、にんまり笑いで終わったわけだけれど、からだのほかの部分はすっかり消えてからも、そのにんまりだけは、しばらくあとにのこっていた。 不思議の国のアリス
 
■4月4日の猫語
美学的に完璧なものが世の中に二つある。時計と猫だ。カルティエ
 
■4月5日の猫語
風募る林異端の猫さむし 金子兜太
 
■4月6日の猫語
猫が踊る大ぐちをあけて皆笑ふ父も母もわれも泣き笑ひす 若山牧水
 
■4月7日の猫語
猫だの人間だのの境界がぼやけて、藤治はモンを納得し、モンは藤治を納得して、丸ごと曖昧に溶け合って安心している。そういう感覚を誰か人間との間で分かち合ったことはなかった。『猫鳴り』
 
■4月9日の猫語
猫は人間がなかなか役に立つ家畜だと知っている。George Mikes
 
■4月10日の猫語
我が猫の恋の相手に落胆す  朝日俳壇

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今日の猫語 2012/3/27〜3/30

 
■3月27日の猫語
あくびをするとき ネコのかおは花のようになります まど・みちお
 
■3月28日の猫語
夜中に目が覚めると、サンが僕の腹の上に乗り、肉球で胃と肝臓の上をもみもみしてくれていた。ある種の猫には人間の弱っている部分を感知し治癒する能力があるのではないか。 牛男
 
■3月29日の猫語
家猫のみいが耳をじいっと立てて人間を離れ、畠の隅の岩の上なんかにいて、夕陽の方を向き、いくら呼んでも聞こえないふうで、世界の声に聴き入っているような姿をしているわけが、そのときわかったように思えました。(往還道〜魂たちの気配の賑わう道) 石牟礼道子
 
■3月30日の猫語
もし動物が話せるとしたら、犬は遠慮なく物を言い、うっかり口をすべらせるような手合いだが、猫は、余計なことは決して口にしないという稀に見る気品を備えていることだろう。 マーク・トウェイン

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今日の猫語 2012 3/22〜3/26

某所でつぶやいている「猫語」をまとめてみました。
 
■3月22日の猫語
犬は主人を持ち猫は僕を持つ。 Sneaky Pie Brown
 
■3月23日の猫語
スリッパを越えかねている子猫かな 高浜虚子
 
■3月24日の猫語
猫はどんなに小さくても最高傑作である。 レオナルド・ダ・ビンチ
 
■3月25日の猫語
狐が人の目を騙すために、可愛い小猫に化けて入ってくる。月夜に垣根の外を覗くと、猫が狐の踊るふりを見ていて、自分も後足で立って同じように踊った。  柳田國男
 
■3月26日の猫語
春雨や猫におどりををしえる子 小林一茶

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猫文献リスト

家にある猫に関係する本をリストアップしてみました。短編小説やエッセイの一部分などで抜けているものは、追って補足していく予定。順不同。
 
『ごろごろにゃーん』 長新太 福音館書店
『百万回生きたねこ』 佐野洋子 講談社
 
『猫ジャケ 素晴らしき“ネコード”の世界』 レコードコレクターズ増刊
『猫ジャケ2 もっと素晴らしき“ネコード”の世界』 レコードコレクターズ増刊
 
『まこという名の不思議な顔の猫』 前田敬子・岡優太郎 中央公論新社
『本日のスープ』 写真・文 大久保ゆう子 求龍堂
 
『グーグーだって猫である』1〜3巻 大島弓子 角川書店
 
『私は猫ストーカー』 浅生ハミルトン 洋泉社
『帰ってきた猫ストーカー』浅生ハミルトン 洋泉社
『旅行けばネコ』 岩谷光昭 新潮文庫
『ネコさまとぼく』 岩谷光昭 新潮文庫
『私の猫たち許してほしい』佐野洋子 ちくま文庫
『アブサン物語』 村松友視 河出文庫
『ノラや』 内田百ケン集成 ちくま文庫
『ヒトのオスは飼わないの?』米原万里 文春文庫
『終生ヒトのオスは飼わず』米原万里 文春文庫
『石牟礼道子詩文コレクション 1 猫』 藤原書店
『猫にかまけて』 町田康 講談社
『猫のあしおと』 町田康 講談社
『猫とあほんだら』 町田康 講談社
「兎と猫」『魯迅文集 1』 ちくま文庫
「犬・猫・鼠」『魯迅文集 2』 ちくま文庫
「ねずみと猫」『寺田寅彦随筆集 1』 岩波文庫
「子猫」『寺田寅彦随筆集 1』 岩波文庫
「永日小品」『文鳥・夢十夜』夏目漱石 新潮文庫
 
『猫たちの隠された生活』 エリザベス・M ・トーマス 草思社
『猫だましい』河合隼雄 新潮文庫
『猫、この知られざるもの』 ジェエル・ドゥハッス 中公文庫 
『よるねこ』 姫野カオルコ 集英社文庫
『モモ』ミヒャエル・エンデ 岩波書店
『タマや』金井美恵子 講談社文庫
『猫とともに去りぬ』ロダーリ 光文社古典新訳文庫
『トマシーナ』ポール・ギャリコ  創元推理文庫
『ジェニィ』 ポール・ギャリコ 新潮文庫
『猫語の教科書』ポール・ギャリコ ちくま文庫
『空飛び猫』 アーシュラ・K・ル=グウィン 講談社文庫
『帰ってきた空飛び猫』アーシュラ・K・ル=グウィン 講談社文庫
『素晴らしいアレキサンダーと空飛び猫たち』アーシュラ・K・ル=グウィン 講談社文庫
『空を駆けるジェーン』アーシュラ・K・ル=グウィン 講談社文庫
『長靴をはいた猫』シャルル・ペロー河出文庫
『不思議の国のアリス』ルイス・キャロル 新潮文庫
『夏への扉』ロバート・A・ハインライン ハヤカワ文庫
『黒猫』 エドガー・アラン・ポー 新潮文庫
「エバは猫の中に」『青い犬の目』  ガルシア・マルケス 新潮文庫
『不思議の国のアリス』 ルイス・キャロル 新潮文庫
『鏡の国のアリス』ルイス・キャロル 新潮文庫
 
『吾輩は猫である』夏目漱石 新潮文庫
『猫と庄造と二人のおんな』谷崎潤一郎 新潮文庫
『猫町』萩原朔太郎 岩波文庫
「愛撫」 『檸檬』 梶井基次郎 新潮文庫
 
ユリイカ 2010年11月号 特集 猫
 
■2012年3月21日追加
『猫鳴り』 沼田まほかる 双葉文庫
『大事なことはみーんな猫に教わった(そしてもっと)』スージー・ベッカー 谷川俊太郎訳 飛鳥新社
『猫のいる日々』大佛次郎 徳間文庫
『どうして猫が好きかっていうとね』キム・レヴィン 竹書房
『江戸猫〜浮世絵ねこづくし』東京書籍
『猫〜加藤楸邨句集』フランス堂
 
 

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子猫と俳句

◆子猫の可愛いしぐさ
 
スリッパを越えかねている子猫かな 高浜虚子
置かれたるところを去らぬ子猫かな 日野草城
子猫ねむしつかみ上げられても眠る 日野草城
くすぐったいぞ円空仏に子猫の手 加藤楸邨
猫の子に嗅がれているや蝸牛  椎本才麿
恋心なくて寒がる子猫かな 佐藤採花女
ねこの子のくんずほぐれつ胡蝶かな 其角
 
1〜3句は生後しばらくの子猫でしょう。サンの最初の頃を思い出します。
 
◆猫好き男の我慢
 
猫の仔の鳴く闇しかと踏み通る  中村草田男
 
ここで心を許してしまうと家に連れて帰ることになります。
 
◆絵心
 
百代の過客しんがりに猫の子も 加藤楸邨
黒猫の子のぞろぞろと月夜かな 飯田龍太
 
「百代の過客」は「月日」のことですよね。悠久の時間の流れの最後をちょこちょこと歩く子猫。月夜と黒猫の子も物語の一節のよう。
 
◆運命の瞬間
 
貰はれる話を仔猫聞いてをり 上野泰
泣き虫の子猫を親に戻しけり 久保より江
掌にのせて子猫の品定め 平畑静塔
捨て仔猫少女去りもうあてもなし 加藤楸邨
 
貰われる子猫、貰われなかった子猫。加藤楸邨という人はかなりの猫好きだったことがわかります。
 
◆いまいち
 
猫の子も鈴も中也の詩を訪ひに 平畑静塔
わが仔猫神文の黒き袖に乗る 平畑静塔
猫の仔を愛も屍室に隣りせり 林田紀音夫
冬籠小猫も無事で罷りある  夏目漱石
 
俳句の善し悪しはわかりませんが、猫が主でなく従になっている句は、このシリーズでは評価が下がります。
 
◆何のことやら
 
蝶を噛んで子猫を舐る心哉 其角
 
「子猫をなめる心」ってどういう心よ。其角は芭蕉の弟子。猫が好きだったということだけは何となくわかります。
 

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