朝鮮戦争では、だれとだれが戦ったのか?
|
朝鮮戦争をめぐっては、なにもわかっていないのか、それともわざと隠して北だけを悪者にしようとしているのか、それともアホなだけなのか、これらが入り混じって、憎しみと恐怖だけをあおるエセ軍事評論家や政治評論家がイラク戦争に続いてまたぞろ出てきた。すくなくとも、ヴェトナム戦争のときには、見られなかった盛況ぶりである。第一に誤解を解かなければならないのは、休戦状態の朝鮮戦争を戦った当事者はだれかということである。不意打ちの戦端を開き、宣戦布告していたのは、朝鮮人民軍(北軍)である。しかしながら、南の世論は二分されており、南北即時統一を望む声が圧倒的で、なかには南でひそかに破壊工作を準備していた共産党員が多数存在した。済州島蜂起では何万人もの市民の犠牲者が出た。ヤン・ソギルは春雷などで、その模様を描いている。火山島の作家キム・ソッパンは済州島蜂起を詳しく描いた。武力統一を望む世論も当時は強かった。したがって、周到な準備をした北軍は、4日かからずに首都ソウルを陥落させ、一気に弱小の韓国軍を葬り去り、釜山に迫った。つまりここまでは、ソ連軍事顧問団に指導された朝鮮人民共和国が、勝手に独立を宣言した大韓民国の弱兵を壊滅させたわけである。したがって内乱である。米軍の極東司令部は当時日本にあり、日本は朝鮮戦争に加わったが、まだ米軍の占領下にあって、武装解除を目的とした憲法9条を受け入れていたので、後方基地を提供しただけである。その後時を置かずして米国が主導する欧米の組織だった国連で一方的に決議が出され、米軍主体の国連軍が組織され、マッカーサーが司令官になった。国連軍とは名ばかりで、主力は米軍であった。インチョン上陸ののちに、ピョンヤンを落とし、鴨緑江に国連軍が迫ったとき11月はじめて中国の人民義勇軍という名の歩兵師団が大挙して橋を渡り、国連軍を押し返し、クリスマスを南北統一で過ごそうとしていた米国の夢を打ち砕いた。したがって、中国は正式な参戦国ではない。休戦交渉に臨んだのは、国連代表という名を騙る米国と朝鮮民主主義人民共和国代表それに中国側代表がサブである。それゆえ、第一義的には南北で今回のような問題が起きた時には、板門店で国連旗を僭称する米軍と北軍が会談を行う必要があるのである。中国はあくまでわき役であり、日本も韓国も脇役である。さらに重要なことは、韓国軍は米軍の指揮命令下にある軍隊だということである。 |
トラックバック
トラックバック先の記事
- トラックバック先の記事がありません。

