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JAZZとAUDIOが出会うと。。。
御礼Blog開設10周年(2005/2/11〜) ほとんどJAZZの新譜のちょっと遅い紹介です。

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"Library one" KYJB

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KYJBというバンド名は略称で、正式にはKato Yusuke Jazz Basementsって言うらしいです。
これも、たしか新宿タワーレコードの店頭でCDを眺めていて見つけたものですが、大手通販でも普通に売ってました。が、2016年夏にリリースされてたもの。
家に帰ってから、バンドの情報を探したんですが、とくにホームページを持つでもなく、詳細は不明です。
Twitterと、YOUTUBEの路上ライブの映像はありました。
Twitterはこのアルバムリリース前は、路上ライブ(主に渋谷?)の告知とかよくあったようですが、最近は開店休業中のよう。
ある時期に渋谷の路上ライブが警察の一斉粛清にあったからか。
ちなみに、YUSUKE KATOは、加藤祐輔が漢字らしいです。

メンツは多めで、2管、ギター、ベース、ドラムがバンドメンバーで、それ以下がゲスト。ピアノが2人で半分ずつ担当、バリサク、ボイス、ベースが後半でもう1人追加。
YUSUKE KATO(G)、YUTA ISHI(TS)、KYOTARO HORI(TP)、HARUNA ISHIGAKI(B)、SHUNICHI MURAKOSHI(DS)
KENTO TSUBOSAKA(P:1-5)、TAKEHIRO CHIBA(P:6-10)
JUNYA KOBAYASHI(B:6-10)、MIYU HOSOI(VO:8,9)、KEISUKE KUDO(BRS:6)

演奏曲はすべて加藤さんのオリジナル。
01. Overdose
02. Fall
03. Talking Heads
04. Melancholia
05. The Bigger Picture
06. Central Park Blues
07. Iago
08. Statements
09. A New Leaf
10. You Need Something Foolish

ドラムが先導する力感あるリズムにベースが厚みのある音を重ねて重厚感のある8ビートのベーストラックを形成しているものが大半。
そして、その多くが2管のアンサンブルからの各楽器のソロへと言うオーソドックスなスタイルではあるが、ちょっと雰囲気が変わっているように聴こえまして。
いろいろ傾向を見ると、ソロが短めで次々と楽器が変わっていく曲がいくつかあるのも事実だが、ある楽器がソロを演奏しているところに別の楽器がちょこちょこと合いの手を入れていている場面も多く、2管、ピアノ、ギターと4種の楽器が次から次へと出てくるからか。

2曲めのほとんどピアノトリオでの演奏、4曲めのトランペットソロが格好良い4ビート、7曲めのちょっとラテンを感じさせる曲調、8,9曲めでボイスを絡めたりと、曲調も多彩。
頻度は高くないがギターのロックなサウンドが入ることで異色な音色のインパクトを入れたりと、これもなかなか飽きさせない構成で、奏者の幅の広さのさることながら、アレンジ、構成と、いろいろな才能を感じさせてくれる。

最近の邦人若手ジャズはダンサブルなものが多いが、その中では(リズムは強めだが)聴かせる演奏をしていうほうだと思う。
上記のとおりの、次から次へと楽器が変わる(イメージの)展開がおもしろく個人的には結構好きな演奏です。

ベストは4曲めに


"Library one" KYJB (https://www.amazon.co.jp/dp/B01HDSLMN0/)

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"Central Line" Art Hirahara

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Art Hiraharaのアルバムを買うのは2枚めで、1枚めは下記にて紹介。
 "Libations & Meditations" (http://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/63043011.html)

その1枚めもLinda Ohが参加しているのを見つけて買い込んだものでしたが、本作では、Linda Ohに加え、Rudy Roystonに、さらにDonny McCaslinが参加してるってんで、買わないわけにはいきません。
かくいうメンツは以下の通り。
Art Hirahara(P)、Donny McCaslin(Ts)、Linda Oh(B)、Rudy Royston(Ds)

演奏曲は、Art Hiraharaのオリジナルが11曲に、Chico Buarqueの11曲めに、"黒田節"、"夕焼け小焼け"で、全部で14曲。
上記前作でも"からたちの花"を演っていたので、日本の古い曲を入れるのがこだわりになっているんでしょう。
01. Central Line
02. Kuroda Bushi
03. Astray
04. Drawing With Light
05. Introspect
06. Little Giant
07. The Giant Catfish
08. Sensitive Animal
09. Tracing The Line
10. Entanglement
11. As Minhas Meninas
12. Redwood Thaw
13. Kin-Ka: Gold Coin
14. Yuyake Koyake

2曲め、14曲めが、ピアノソロで日本の古い曲。
楽器構成は、4人のメンツが記載されているが、基本的にはピアノトリオが多め。
それに、ソロ、カルテットを織り交ぜた編成にして変化をつけているようなつくり。

曲調は、全体的にArt Hiraharaのメロディアスで流麗なフレーズを中心に表情豊かに奏でられるピアノを中心に静謐感というか優しい雰囲気が漂うと言うか、落ち着いた曲調の楽曲が多めで北欧系と似た感触を持っているような感じ。

そんな曲調なんで、あまりRudy Roystonの煽り立てるようなドラミングは楽しめないが、こんな曲調でも切れ味のある演奏を繰り広げていて聴き応えは感じられる。

Donny McCaslinは、出番は少ないし、あまり乗り気にならなそうな曲調な気がするのは、Enrico Pieranunzi盤 “New Spring" (http://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/63938098.html)を聴いているからだが、その割には気持良くのびのびとしたソロを聴かせているのは、若手を中心としたバンドだからか。
そんなんなんで、Donny McCaslin入りのトラックに良い演奏が多いイメージだが、ピアノトリオの耽美な表現も捨てがたい魅力を持っているとは思う。
ただ、インパクトとしては弱いのも事実だが..。

ベストは、Donny McCaslin入りの13曲めにしましょう。


"Central Line" Art Hirahara (https://www.amazon.co.jp/dp/B01MRT1IZ7/)

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Dag Arnesen "Pentagon Tapes"

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Dag ArnesenはベーシストのTerje Gewelt繋がりで多く聴いてまして、過去に5枚の紹介があります。
 "Norwegian Song"(http://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/48498127.html)
 "Time Enough"(http://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/48921445.html)
 "Movin'"(http://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/54195733.html)
 "Norwegian Song 2"(http://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/55846235.html)
 "Inner Lines"(http://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/61285443.html)

なんで、Dag ArnesenとTerje Geweltの両者が入ってない盤は、あまり食指が動かない状況にありまして
 "Norwegian Song 3"(https://www.amazon.co.jp/dp/B00502ATY0/)
がリリースされているのは知っているんですが、Terje Geweltが入ってないんで買ってません。
が、本作は、Terje Gewelt入りではないにもかかわらず、なんだかちょっと気になって買い込んできた
ものです。
ということで、約5年ぶりのDag Arnesen盤の購入です。ちなみに、Terje Gewelt盤はこのあと2作買ってます。
 "Spindrift"(http://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/62662976.html)
 "Steppingstone"(http://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/63501733.html)

Dag Arnesen(P)、Ole Marius Sandberg(B)、Ivar Thormodsater(Ds)

演奏曲は、Dag Arnesenのオリジナル6曲に、Cole Porter, Dave Brubeck等を混ぜた11曲。
異色としてはLove Me Tenderを演ってることでしょうか。JAZZバージョンなんて聴くの初めてかも
01. Morris
02. Grynte
03. Bonden i bryllupsgarden
04. Summer Morning Mist
05. Yellow Feather
06. What Is This Thing Called Love
07. In Your Own Sweet Way
08. Svendsen ordner alt
09. Love Me Tender
10. I Remember This
11. Lille Maltrost

1曲めが6/8拍子、2曲めが4ビートと、リズム的にも難易度は低め。
Dag Arnesenのピアノは、基本的にはしっかりした打音を鳴らすタイプと言えそうだが、旋律は流暢であまり早いフレーズを多用することもなくしっかりと美旋律を聴かせるスタイル。
要所で、ふと力を抜いた音をいれることが、アクセントになるような感じ。
強音をアクセントにしない、こう言うメリハリのつけ方も有りだと思わせる。
基本的には粒立ちの良い音でのよく歌うフレーズが、持ち味であり、最高に心地良いとあらためて感じる。

Ivar Thormodsaterのドラムは、ほとんどブラシを使わず、シンバルレガートを多用するスタイルで、強打音で煽るようなことはないのに、しっかりと演奏に勢いをつけていく。
Ole Marius Sandbergのベースが、ほぼ伴奏に終始するようなことはなく、良く歌うフレーズを奏でて演奏に彩りを添えていく。

Love Me Tenderは、思い入れたっぷりなプレスリーの歌い方を模倣せず、淡々と旋律を追っていくような感じで、逆に曲の良さが映えている印象。

全体の曲調とかテイストが曲毎に大きく変化することはなく、さりとて似たような曲が凡庸に鳴り続けるようなこともなく、良メロディのしっかりしたサウンドを程よい温度感で聴かせる好作品に仕上がっていると思います。

ベストは、3曲めにしましょう。


Dag Arnesen "Pentagon Tapes" (https://www.amazon.co.jp/dp/B01N0VQQ3N/)

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クレジット上、石井彰, 金澤英明, 石若駿となっているものが大半だが、この3人で、Boys Trioという名称のものもあり悩んだんですが。
アルバムタイトルをよく見れば、Boys というトリオ名であるのが正解と推測できます。

この3人のアルバムは、2010年、2011年、2013年と3枚リリースされていて、本人が掲載している
ディスコ(http://www.shun-ishiwaka.com/home/)を見ると、この3人のトリオが初録音ということになってます。
もしかしたら、この前に自主製作のものとかあるのかもしれないですが、未確認です。
 "月夜の旅" (https://www.amazon.co.jp/dp/B0035KGKTC)
 "Boys in Rolls" (https://www.amazon.co.jp/dp/B004I18RH0/)
 "Reflection" (https://www.amazon.co.jp/dp/B00ADR5G9K/)
個人的に石若駿を意識したのは、過去に何度も書いてますが、タワー限定リリースだった↓で
 "Live at The Body & Soul" (http://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/61999075.html) (これ聴いて凄いと思った)
実は、その直前にライブで見ていて、これをきっかけに若手を積極的にチェックしだしたんだと思います。
 "TOKYO ZAWINUL BACH 人力スペシャル(2013/3/19)" (http://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/61829154.html)

で、今回紹介のアルバムが4枚目の参加作で、これは石若駿の藝大卒業記念アルバムという冠のもの。

メンツは、上掲の3人のトリオに、ゲストが3人入るんですが、
井上銘は、5枚目の参加作のリーダー
 "WAITING FOR SUNRISE" (http://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/62457967.html)
高橋佑成は、最近注目の大学卒業間近の超若手
 "It's Easy to Remember" (http://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/63463922.html)
石井彰(P)、金澤英明(B)、石若駿(Ds)
類家心平(Tp:1,2,6,7,8)、井上銘(G:1,3,6,7)、高橋佑成(P:1,3)

演奏曲は、石若のオリジナル2曲に、金澤オリジナル1曲、
John Scofield, Charlie Haden, Wayne Shorterのオリジナルなどで全部で9曲。
1. The Boomers
2. あの頃
3. Chicken Dog
4. Ellen David
5. Drum Solo
6. Nefertiti
7. Last Year
8. Y
9. Someday My Prince Will Come

全体に曲らしい曲は少なめでモチーフを重ねて曲に仕立て上げたようなものが多めに感じられる。
そのぶん、インプロに使える空間というか自由度は多めにある印象で、そこにジャズ的な面白さを見つけているような感覚。
タイトルからドラムが大暴れする演奏を期待すると、オーソドクス主体の演奏に肩透かしを喰らうのは、演奏しない身で聴いているからでしょう。
その中では3曲めが音楽らしいテーマを持っていて良いアクセントになっている。

5曲めにドラムソロとあるが、そうタイトルするには物足りない短めの演奏。
これもあって「ドラムが大暴れする演奏を期待すると肩透かしを喰らう」と言う印象に繋がる部分もあると思う。

4曲で井上銘のギターが聴けるが、いずれも前面に出たかなり良い演奏を聴かせてくれてかなり引き込まれる。

ピアノトリオは、安定の盤石さを感じさせるような演奏で、一聴地味にすら感じるくらいであるが、安心して聴いていられるような演奏を繰り広げる。
特に、金澤さんの重さもあるが切れもあるベースが全体に演奏にマッチした良い味出した演奏をしていると感じられる。

ということで、石若さんのパフォーマンスは、奇をてらった派手な演奏で驚かすようなものではなく、ドラムの多彩な表現力を堅実なテクニックで披露することで、これまでの演奏活動の集大成的なものではないと推察します。
彼が見せたいものを十全に出した演奏だとは思うが、自分にはその凄さは感じらるが、そのすべては享受できていないんだろうなと歯がゆさを感じるものでもあるってことです。

もっとも全体的な印象は、5曲で客演している類家さんのtpが持っていってる感じがありまして..。それだけ印象に残る良い演奏してると思います。

ベストは、あえて類家さんの入らない3曲めにします

"Boys featureing SHUN" 石井彰, 金澤英明, 石若駿 (https://www.amazon.co.jp/dp/B00VGBMTXI)

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"Duopoly" Kris Davis

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Kris Davisという名前は聞いたことがある気がしていたんですが、自blogを調べていたらKermit Driscollというベーシストのアルバムで聴いていました。
 "Reveille" (http://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/60426331.html)
この文章に"結構クセ者って感じで"っていう記述があるんですが、これを聴いた後読むとなるほどねぇとw

Kris Davisは、1980年生の女性ピアニストで、2003年にFSNTから出たアルバムが初リーダー作のよう。
Tony Malabyがメンバーに入っているんで..そういうことです。

この作品は、おおざっぱに4種の楽器で2人ずつ8人の演奏者と1曲が曲で、もう1曲が即興と2曲ずつデュオで演奏したものを、前半で曲演奏のものを並べ後半は即興を並べたもの。
その即興相手が以下の通りだが、なかなかなそうそうたる面々を揃えています。

Kris Davis(P)
Bill Frisell(G:1,16)
Julian Lage(G:2,15)
Craig Taborn(P:3,14)
Angelica Sanchez(P:4,13)
Billy Drummond(Ds:5,12)
Marcus Gilmore(Ds:6,11)
Tim Berne(As:7,10)
Don Byron(Cl:8,9)

曲順は、以下の通り。前述の通り、前半は曲名が書けますが、あまり気にしなくていいと思いますw
01 Prairie Eyes (feat. Bill Frisell)
02 Surf Curl (feat. Julian Lage)
03 Fox Fire (feat. Craig Taborn)
04 Beneath the Leaves (feat. Angelica Sanchez)
05 Eronel (feat. Billy Drummond)
06 Dig & Dump (feat. Marcus Gilmore)
07 Trip Dance for Tim (feat. Tim Berne)
08 Prelude to a Kiss (feat. Don Byron)

09 Don (feat. Don Byron)
10 Tim (feat. Tim Berne)
11 Marcus (feat. Marcus Gilmore)
12 Billy (feat. Billy Drummond)
13 Angelica (feat. Angelica Sanchez)
14 Craig (feat. Craig Taborn)
15 Julian (feat. Julian Lage)
16 Bill (feat. Bill Frisell)

前述の通り、4種の楽器奏者が2人ずつ8人の奏者が登場して前半が曲、後半が即興と言う構成になっているが、前半も特に曲名がすぐわかるような演奏にはなっていないので、あまりこだわる必要はない。

いずれの演奏も、大方の傾向としては即興感の強いもので、非常にスピリチュアルなサウンドテイストを持った演奏に仕上がっている。
これらの演奏を言葉で表現しても無意味なので、実際の演奏を聴いてもらうのがベターだというのが正直なところ。
しいて言えば、Kris Davisはパルシブなアプローチを入れてくる頻度が高めとだけ言っておきましょう。

この作品には、音源だけのCDと、同じ演奏の映像を収めたDVDが同梱されてまして。
映像は、おのおのが演奏している2つの画面が横並びに固定されていて、ただ演奏しているさまを淡々と映し出しているだけなんですが、それがあるから後から音だけを聴いても面白さを享受できている気がする。
その映像を見ると、演奏中に目配せとか、相手の様子を見て音楽が発展する場面とかが特にあるわけでもなく本当に淡々と演奏が進行していってる感じで、ボディランゲージでなく、ただただ相手の出す音だけで交歓して出来上がったものだと言うことがよくわかる。
ってのも、凄いなぁとは思いました。

ベストは、6曲めが聴いてて面白かったかなぁ


"Duopoly" Kris Davis (https://www.amazon.co.jp/dp/B01LYF54HZ/)

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