現実と非現実の共演「ハードロマンチッカー」
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役者がいいね。
鋭利な刃物のような主人公、松田翔太。
大人しさの中に狂気を秘めた組織の幹部、中村獅童。
お約束のような王道を行く暴力刑事、渡辺篤郎。
NHK「おひさま」コンビ?小心者の柄本時生に毒気のある永山絢斗。
他にも白龍、真木ようこ、芦名星、さらにはちょい役で登場するみなさんまで超魅力的。
そんなキャラ達が、下関という現実の空間を活き活きと駆け回る!
(とは言っても爽やかな映画ではないのでご注意を!)
ロケはセットでは味わえない現実の街の匂いが漂ってくるから面白い。
「非現実と現実が共存する」
これが映画だ!
中でも下関駅前にあるグリーンモール商店街でのクライマックスは圧巻。
激しい闘いではないが1対約100が魅せる緊張感。映画ならではの醍醐味である。
また、下関市唐戸の「あるかぽーと」から見える関門海峡と関門橋が魅力的。
海峡の街を印象づけ、小倉との距離感を感じさせてくれる。
(実際はJRを利用すれば下関駅から小倉駅までは約15分。劇中のように車で移動すれば50分から60分はかかるかな。高速を使えばもう少し早くなるか。)
特に印象的だったのは夜の小倉の街が大都会に見えてしまったこと。
これはお見事。
きらびやかに街が活き活きしているのだ。
鍛冶町周辺、いいね。
他にもここはあそこ?ここはあの場所かなど地元の人は別の角度で楽しめる作品だ。
北九州フィルムコミッションと下関フィルムコミッションのタッグマッチで行われた、
充実したロケのおかげだ。
作品全体としては、あまり説明がないので色々と想像しながら観られる点が面白いのだが、
登場する個々のキャラクターの台詞や行動は理解出来るものの、彼らがうまく絡み合っていない。
印象深い魅力的なキャラが多いのでその辺が残念である。
しかし久しぶりに東映マークの似合う毒気の多い映画だ。
ただ、この作品を観た人は下関を怖がるだろうな。
映画的空間の中で恐怖の下関を確立し印象づけてしまったのだから。
でも現実の下関は怖くないよ。
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