『銀河乞食軍団』
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野田昌宏 著 ジャンル SF スペースオペラ 本作、外伝を入れると20巻以上発刊された人気シリーズ だった。 残念ながら私は最期まで読んでいない。 SFから遠ざかってしまった段階でタンポポ村の発見まで しか知らないので、その後どうなったのか、どんな結末を 迎えたのか一切わからない。 巻数で言うと10巻ぐらい までなのでちょうど半分くらいだろうか。 大好きなシリーズだったのだがもはや入手困難かもしれない。 ☆☆☆ 野田氏といえば、翻訳、著作、企業経営もこなすマルチ 人間だが、日本人の書いた初の本格的なスペースオペラ としては本作は最高傑作だと私は思っている。 いかんせん、物語が長いのでどうしても中だるみはあるが、 登場人物の描写、世界の描写が実に生き生きと描かれている。 もう、キャラ一人一人を友達にしたいくらいだ。 そして、なんとものどかで妖しく一種郷愁を誘うのがその 地名、人名、ネーミングのセンスの良さ。 これは凄い。 まるで昔々の江戸川乱歩や妖しい紙芝居の活劇や冒険譚を 観ているような・・・わくわくどきどきのテンションを 見事に維持してくれる。 スペースオペラはこうでなくっちゃ! という見本のような物語である。 さて、「銀河乞食軍団」とは思い切ったネーミングだ。 第一巻のタイトルは「謎の故郷消失事件」というのだが、一話完結ではなくどこまでも 話が続いていく、大河小説の構成になっている。 物語の発端は、少女パムが故郷の 父母を捜す手助けを、星海企業(銀河乞食軍団は俗称)へ頼みに来たところから始まる。 手がかりはモクという老人だけ、モクを追って、惑星<星涯>(「ほしのはて」と読む) の軍隊や警察を相手に乞食軍団の各種キャラが大活躍する・・・という話だ。 あまりに長い話なので登場キャラだけでも軽く100名は越えるし、主要人物たちの 名前がまた面白い、山本又八、和尚、ロケ松、・・・銀河乞食軍団のレディース部隊、 お富あねご率いるおねじっ子達(普段は金平糖錨地で宇宙船などのメカのメンテナンス を行っている)など、いやはや挙げればきりがない。 其々皆さん魅力的な方々だ。 そも、銀河乞食軍団、星海企業とは何か・・・代表者は 私が読んだところまでではまだその正体が定かではないが・・・元はどうやら宇宙軍の お偉いさんだったようだ。 退役後、銀河辺境区域で星海企業を興し、当時の部下などが側近についているようだ。 業種はジャンク屋から運搬、よろずなんでも企業という事になっているようだが、人助 けともなるとその道の専門家(合法・非合法問わず)が気風良く頼もしく動いてくれる。 特にこの物語は消えてしまったタンポポ村そのものを調査するうちに軍や闇組織の癒着、 銀河を巻き込む大犯罪の阻止につながっていくのだからたまらない。 どうもX200という一種の空間歪曲装置(武器?)の実験でタンポポ村が消えて しまったようだ。 郷愁漂うネーミングは勿論、遥か未来の銀河辺境での話しだが、メカ設定がこれまた凄い。 無茶無く無理なく辺境の生活に密着したかのような独特の世界観をしっかりと構築して しまっている。 星海企業メインの宇宙船、<クロパン大王>の推進機関説明などは、 ほぉ〜っと思わされるほどだ。 燃料はアイス・セカンド・・・氷の同位体。 無茶苦茶クリーンなエネルギーだ。 よくまぁ、ここまで細かに設定したものだと何度 感心したことか。 スペースオペラと言っても、「レンズマン」のような最新武器、 装備を駆使し、最強の宇宙戦艦にのって戦う・・・わけではなく、ポンコツ寸前の 宇宙船をだましだまし飛ばし、そこらにあるジャンクパーツで組み立てたはしけに 乗って移動し、知恵と勇気と正義感だけを武器にアノ手コノ手で活躍するメンバー の物語が面白い。 もし、手に入るなら、これは完全読破を強くお勧めする。 私も続きを探してみようかとこれを書きながら思っているところだ。 面白いのは間違いない。 ※ハミルトンの翻訳なんかを長年されてきた
野田「元帥」・・まぁ、さすがのお話だ。 ツボをちゃんと心得ているお話は面白い。 ただまぁ、これもエピソードが長すぎて 進展が遅い。 途中開いてしまうと、私のような脱落者も 出てくるというわけで・・・。 あ・・・
もうすぐ延べ77,777人目かもしれない。 浅利美香だったらイヤだなぁ(笑) |

本だったんですね!とっても面白そうですが・・・図書館で探してみるぐらいしかなさそうですね・・・
私はレンズマン・シリーズも読んでいないんですよ・・・ついでだから息子と一緒に読んでSF世界に引き込もうかと目論んでます(笑)
アイス・セカンドって何処かで聞いた覚えがあるんですが・・・違いました、あれはアイス・ナインでした
でも考え方としては同じようなものなんですかね?
2008/6/11(水) 午前 0:02 [ 金の木馬 ]
アイス・ナイン?・・・・あぁ、思い出すのに数秒。
ひょっとして「猫のゆりかご」のアイス・ナインでしょうか。
かなり記憶が曖昧ですが、アイス・ナインは常温で氷の形態をもつ水
だったかと思います。 触媒連鎖をおこして地球を氷漬けにして
しまう・・・じゃなかったでしょうか。
アイス・セカンドの設定は水の同位元素ですね。
水素と酸素の同位体なので核融合の燃料としては理想的な
架空の物質・・ということになります。
でも・・あながち完全に架空とも言えないシロモノですけど。
レンズマンシリーズ?(笑)
ズバリ言いましょう、金の木馬さんはレンズマンにはまります。
(ちびまるこちゃん風)
2008/6/11(水) 午前 0:22
何となく匂いの違いは判ったんですけど(笑)はっきりとは判別できなくて
(理系の脳味噌が無い私は野生の本能で掴み取ろうとするんです)
そう、「猫のゆりかご」のアイス・ナインは最終兵器でしたね
ボコノン教は面白かったです
あ、やっぱり!??
私もあれはいい匂いがすると思っていたのですよ、マルオ君〜
2008/6/12(木) 午前 0:03 [ 金の木馬 ]
金の木馬さんの書評を拝読していると、お好きなジャンルの傾向が
わかります。 結構硬派な物語もお好きなようで。
壮大かつ硬派、アクション性、荒唐無稽性・・そしててんこ盛りの
エンターティンメントのスペオペとなると、レンズマンは十分
期待にこたえてくれるでしょう。
お子様が読まれても安心です。ぱい印保証つき。
2008/6/12(木) 午前 0:46