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漫画家志望者による、息抜きのためのブログ

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消しゴム-eraser- 第一章 第四話

消しゴム-eraser-
 

双葉 輝
 

第一章
 

第四話
 

-目の前の現実-
 
 
 
 
 
 
 
 
 

「これでHRは終了だー」
 先生が幾つかの連絡をしたあと、教室を出て行った。
 扉が閉まると同時に、教室の中が賑やかになる。
「ねぇねぇ!棚上さんってどこから来たの!?」
 昇がさっそく棚上の下に走っていった。
 彼女は窓際の席に座り、たくさんのクラスメイトたちから質問を浴びせられていて、困り気味だった。
「麗菜!!」
 棚上の周りを取り囲んでいた人たちを押しのけて、葉月は棚上の机の前に立った。
「あの…あなたは?」
 棚上はたじろぐが、葉月は話し始めた。
「いつこっちに帰ってきたの!?連絡ぐらいしてくれればいいのに!!あっそうだ!!麗菜が居なくなっちゃってから、商店街のところに新しいケーキ屋さんができたの!!麗菜ケーキ好きだったよね!!今度一緒に-------------------------」
「あのっ!!」
 棚上が葉月の話を止めた。
「ん?何?もしかしてもう行ったとか!?うわぁ!!やっぱりケーキ好きの麗菜は早---------------------」
「あなた…誰ですか?」
 葉月の動きが一瞬固まったが、
「何言ってんの!?麗菜って昔から冗談ヘタよねー!」
 葉月が笑って返す。だがしかし、
「ごめんなさい…本当に知らないの」
「え…?嘘…そっそんなこと……-----------------------ッ!!」
 急に、何かに気づいたような顔をして、葉月は教室を飛び出した。
「…葉月」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 僕は葉月を追って、僕たちのクラスの教室がある二階から屋上に出た。
 さっきまで雨が降っていたせいか、風が肌に当たると冷たい。
「…やっぱりここにいたね」
 僕が想像したとおり、葉月は屋上に来ていた。
「あれは、間違いなく麗菜…よね」
 葉月が少し遠くの空に漂う雨雲を見つめてつぶやく。
「うん…そうだね」
「帰ってきたんだ…でも…」
「………」
 二人の沈黙が、二人の気分を更に沈める。
 何故黙り込んでしまうかぐらいはわかっていた。
 さっきの麗菜の葉月への対応の仕方を見れば一目瞭然。
 
 --------------------僕たちのことを覚えていないのだ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

彼女は十年前、僕らに何も告げず、この街から姿を消した。
 理由はわかってる。
 それを明かすのはまだ早いが、それよりも、棚上麗菜という少女は、当時脳に大病を患っていたのだ。
 日本の医療では到底直せないような病だったので、外国に行って手術をすることになったのだろう。そうした訳で彼女は僕らの目の前からいなくなった。
 麗菜の保護者は、誰にも行き先を伝えなかったため、消息不明のままだった。
 その理由もわかってる。
だがしかし、その理由からすると、彼女はこの学校はおろか、この街に帰ってくるはずがないのだ。
でも現に彼女はこの学校にいる。
 何故だ?なぜ帰ってくる必要があったんだろう?
 そして、なぜ僕たちのことを覚えていないんだろう?
「ねぇ葉月…」
 僕は一つ浮かんだ疑問を、葉月に話そうとした。
「さっきのは麗菜の演技だって言いたいんでしょ?」
「…うん。そうだよ。葉月ならわかるんじゃないの?」
「違ったわ。あれが麗菜の本音だったの…」
 手すりに手をかけて、葉月は言う。
 やっぱりあの時の葉月の表情の変化は、得意の読心術で麗菜の言葉の真意を確かめて、真実だってことに気づいたからだったんだ。
「でもなんで?」
「そんなことわたしにわかるわけないでしょ!!!」
「葉月…」
「何でっ!!なんで覚えてないのよ!!!………何で…ッ!!」
 手すりを掴む手に力が入る。
 すると、
「!!葉月!手すりが!!」
 僕の視線の先には、まるで熱せられているかのように、葉月が握る手すりから水蒸気がたくさん出ていた。
「え?----------------------------ッ!!」
 自分の手元を見て驚いた葉月は、急いで手すりから手を離した。
「何?今の…」
「ううん!なんでもない!なんでもないの!」
 慌てて両手を振る葉月を見て、僕は不思議に思った。
「!!」
 とその時、葉月の顔色が変わる。
「誰!!?」
 葉月が空に向かって叫ぶ。
 屋上の上には、巨大な雨雲が停滞していた。
 ポツポツと小降りの雨が熱せられた手すりを、音を立てて冷ます。
「ククッ!気づくのが早いなぁ」
 その雨が大粒になり、僕らの視界を遮るほどになる。
「前がっ見えない!」
「何!?これ!」
 徐々に雨は弱くなり、視界が開けけてくる。
「!!」
「あの時も…さっきぐらい気づいてやるのが早ければな。よォ、久しぶりだなお前ら。オレのこと、覚えてっか?」
 雨で水浸しになった僕らの目の前には、黒のパーカーを着た青少年が立っていた。
 顔は見えないが、この雰囲気はあの時と全く変わっていない。
「まさか…!!」
 実は麗菜の両親は早くに事故で亡くなっていて、お兄さんが男手ひとつで養っていた。
 そして、そのお兄さんの名は、
「オレだよ、棚上一護だ。覚えてるよなぁ?人殺しさん」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
********************************************************************************************
 
 
どうもお久しぶりにも程があるほどお久しぶりです双葉輝です。
 
前回の更新日には、テストの時期とか娯楽の時間とか色々な諸事情で更新できず申し訳ありませんでした。
 
さて今回の第四話、重要人物キャラがまた一人現れましたね。
 
「棚上一護」彼はまだストーリー上でも謎を秘めたキャラクターですが、僕にとっても謎だらけのキャラクターです(笑)
 
なにせこれから彼がどういう行動をとるか、作者ですらわかっていないんですから(笑)
 
まぁなんとかなりそうなんで大丈夫ですけども、キャラクターが多い小説なんで、ゆっくり全キャラを説明していけたらいいなと思います!
 
それでは次の第五話で会いましょう!
 
 
                                                    平成23年12月14日

閉じる コメント(23)

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冷やし中華始めました 削除

2011/12/15(木) 午前 8:23 [ ホクロ星人爆発 ]

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誰もコメントくれねぇ〜(泣

2011/12/15(木) 午後 5:06 [ *PCARIN ]

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・・・・頑張れ!

2011/12/15(木) 午後 7:05 Asaya

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棚上一護……なんだかんだで最後までしぶとく
主人公達に執着しそうなキャラが出てきましたな。
この作品の中で、もし大虐殺的な大事件が起こっても、
彼だけは生き残りそう。そんな気がします。 削除

2011/12/15(木) 午後 7:41 [ サカキショーゴ ]

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Asaya>
あぁ!!ありがとう!!この言葉を糧に頑張っていくよ!!!

先生>
あのちょっとの登場だけでそんなイメージがつくとはwww
まぁそのイメージにあっているかはまだ言えない!!w

2011/12/15(木) 午後 7:45 [ *PCARIN ]

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冷やし中華初めませんでした

2011/12/15(木) 午後 7:50 [ *PCARIN ]

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さいですか

2011/12/15(木) 午後 8:04 [ *PCARIN ]

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とてもまとまっていると思います!
私自身、キャラ設定に時間がかかりすぎる特徴があるので
ここまで連載できるかどうか…
まとまってしまえば行けるんですげどねww

2011/12/15(木) 午後 8:21 [ 雪奈(セツナ) ]

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まさか一話から読んでくれた?w
ありがとう!!
キャラ設定なんて俺だって時間かかるよw
ここまでって、まだ四話ですけどねwww

2011/12/15(木) 午後 8:23 [ *PCARIN ]

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まぁ、設定だけでなく、名前にとてつもなくこだわるんでww
一個書き上げるのが普通より長いんですww

2011/12/15(木) 午後 8:52 [ 雪奈(セツナ) ]

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俺も長いほうなのかな?w
まずは健人の葉月、麗菜、昇以外のあとひとりの友達の設定を決めねばww
重要人物のはずが設定がまだ一切ないww
まぁ、重要人物の分、しっかり考えないとね!

2011/12/15(木) 午後 8:54 [ *PCARIN ]

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特に英語(カタカナ)の名前にこだわったら出来上がらなくて
破棄したこともありましたww

2011/12/15(木) 午後 8:56 [ 雪奈(セツナ) ]

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あぁwこの小説にも将来外国人キャラ出てくるからわかるよw
なんかやっぱり時間かかっちゃうよねw日本人の名前とは全然違うw

2011/12/15(木) 午後 8:58 [ *PCARIN ]

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魔法なら簡単なのにwww

2011/12/15(木) 午後 9:01 [ 雪奈(セツナ) ]

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わかるわかるーww
でさ、魔法名感覚で名前考えちゃうんだよw

2011/12/15(木) 午後 9:26 [ *PCARIN ]

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外国人キャラの名前はね、ボーっとしてたら、
自然と思いつきますよ?でもって私は、ソレを忘れないよう、
携帯電話とか、何かメモできる物をいつも持ち歩いてます。 削除

2011/12/15(木) 午後 9:30 [ サカキショーゴ ]

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俺は辞書と一緒に考えてるww

2011/12/15(木) 午後 9:36 [ *PCARIN ]

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ライトノベル書いてる小説家はすごいね。
ワイらが思い浮かばない、この世に無いかもしれないけど、
あったら面白いんじゃないか、な名前を思いつく事ができて。
来夜海鳥とか、ロベルト=カッツェとか?
確か『とある魔術の禁書目録』にはそんな妙な名前が…… 削除

2011/12/15(木) 午後 9:59 [ サカキショーゴ ]

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禁書には変わった名前が多いからねww
「一一一(ひとついはじめ)」なんてのもいるからw

2011/12/15(木) 午後 10:30 [ *PCARIN ]

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メモが生徒手帳で、魔法、その魔法の属性、威力等ww
いっぱいに書かれてあるww

2011/12/16(金) 午後 7:15 [ 雪奈(セツナ) ]

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使ってる?ww

2011/12/16(金) 午後 9:03 [ *PCARIN ]

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たまに使ってるww

2011/12/16(金) 午後 9:32 [ 雪奈(セツナ) ]

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俺は初めて書いた小説がこの『消しゴム-eraser-』だから、あんまりそういう設定は豊富じゃあないし、使う分も決まってるねw

2011/12/16(金) 午後 10:03 [ *PCARIN ]

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